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プリンセス・トヨトミ
 
 

プリンセス・トヨトミ (単行本)

万城目 学 (著)
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商品の説明

内容紹介

女子になりたい中学生・大輔と彼を守ってきた幼馴染の茶子。彼らが暮らす空堀商店街に、会計検査院の調査官3人の手が伸びる


内容(「BOOK」データベースより)

このことは誰も知らない。五月末日の木曜日、午後四時のことである。大阪が全停止した。長く閉ざされた扉を開ける“鍵”となったのは、東京から来た会計検査院の三人の調査官と、大阪の商店街に生まれ育った二人の少年少女だった―。前代未聞、驚天動地のエンターテインメント、始動。

登録情報

  • 単行本: 512ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2009/2/26)
  • ISBN-10: 416327880X
  • ISBN-13: 978-4163278803
  • 発売日: 2009/2/26
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.2 x 3.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (51件のカスタマーレビュー)
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 荒唐無稽。だけどそれが面白い。, 2009/4/12
以前、ドラマ版の鹿男に夢中になったこと、
そして自分が大阪人であるということで、この本を手に取りました。
作者が大阪出身なので、非近畿圏の作者が書く、
しつこいような(でんがなまんがな調な)違和感のある関西弁ではなく、
関西人にとって違和感の少ない、自然な関西弁で、
地元の人間としては読みやすく、親しみも持てました。

内容については、この作品ではどれを述べてもネタばれになりそうな感がありますので多くは書きませんが、
帯や内容紹介にある、「大阪全停止」というのは、全体の三分の二が終わってからのことで、
それに関する謎解きの類いもあまりありませんので、
帯や内容紹介を見て買おうか悩んでいる、という人には注意が必要かもしれません。
メインは「会計検査院から検査に派遣された三人対大阪」という構図で話は進んでいくのですが、
中盤辺りから、まさに荒唐無稽、ややファンタジーや妄想の域に入るほど、
話は明後日の方向に向かっていきます。
しかし、それも作者の歴史と大阪人気質に関する造詣の深さでなんとかカバーされ、
骨のある話になっていると思います。

特に面白いのはそれぞれの登場人物の名前でしょう。
東京(つまり東)から派遣された三人がそれぞれ松平、旭(これはファーストネームですが)、鳥居、
大阪(つまり西)に住む人々の名前が、真田、橋場、島と、
戦国時代後期の歴史に詳しい方なら、
名前だけで登場人物の大体の立ち位置がわかるような構造になっています。
話の内容的にも、歴史についてより詳しい方が、ニヤリとできる箇所が多いかもしれません。

また、荒唐無稽な話でありながらも、根底のテーマはしっかりとしたものを持っていて、
ただ作者の妄想を書いただけの絵空事に留まらない、面白い小説でした。
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23 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 やっぱりホラ話、でもいいよ、これ。, 2009/3/5
By なおっち - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
待ちに待ったマキメ氏最新作。
京都、奈良を舞台にした物語から、今作ではいよいよ大阪を舞台に
壮大なホラ話が展開される。

面白かった。
も〜なんというか、
ここまで壮大な話になってくると
笑いを通り越してぽかんとしてしまう。
500ページ超の傑作!

といいたいところだけど、
正直ちょっと長かった。
後半の物語が感動的で、しかもしっかり面白く描けているので
その前半部分をもう少し簡潔にまとめられていたら
もっと面白かっただろうな。

大輔が女の子になりたいという理由もイマイチはっきりしないし、
こういう設定にした意味もわからない。
最後の「男の気持ちも女の気持ちもわかる」という方向に
持っていくつもりだったのであれば
もう少し説明が欲しかったなぁ〜。

ただ大阪方に茶とか市とか真田とか
関東側から松平、旭、鳥居とか
しっかり歴史を認識させつつ名前も考えているところが
さすがのマキメ氏でした。

何だかんだ言いながら
やっぱり面白い作品だったのでした。

さすが、マキメ氏。
一気に読ませたのは物語のバカバカしさと
マキメ氏の力でしょうね〜。

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13 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 明日、空堀商店街に行ってみよう, 2009/3/18
京都・奈良に続く著者の伝奇(!?)小説の舞台は大阪 。それぞれの場所が持つ歴史的な背景を巧みに活かすスタイルを縦軸に、周囲との関係に悩む主人公的な少年(少女)と周りの友人と大人の繋がりを横糸に、荒唐無稽な「大阪の公然の秘密」を書き綴っていきます。私自身、幼い頃から本作の舞台・空堀商店街とその周辺の雰囲気に馴染んできたこともあってか、読み進める内に、嘗て自分の周りで起きた出来事のような既視感を感じてしまいました。『鴨川〜』や『鹿男〜』の舞台ほどメジャーではないですが、この小説の舞台を一度読まれた方に廻って見ることをお薦めします。『坂を抱いている』商店街や路地(ろじではなく「ろうじ」)を造る長屋達、そして「女の子になりたい」と少年が願掛けをした榎木の巳(みい)さんの祠まで。実際に歩いた上で、改めてこの小説を紐解けば、より愉しめると思います(すみません、思いっきり私情一杯のレヴューになってしまいました)。
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