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姫君 (単行本)

山田 詠美 (著)
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商品の説明

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   本書は、「MENU」「姫君」など5作品からなる短編集。いずれも、人を愛するということから生じる「聖なる残酷」を正面から見据えている。

   中でも圧倒的な印象を残すのが、独特のバランスで保たれた2人の奇妙な同居生活を描いた表題作「姫君」。「世界のための」源氏名を持つ破天荒な姫子と、ミュージシャンを目指している人のよい摩周。2人の同居生活は、お互いに一線を越えないようにしようという暗黙の了解によって成り立っていた。おもしろいのはここでいう「一線」が、肉体関係のことではなく、もっと観念的な関係性での「一線」であること。だがその関係性も徐々に変化していく。必死に保っていたバランスが崩れ、そこから新しい関係が始まろうとしたときに2人を待ち受けていた思いがけない結末とは…。

   そのほか、他者との複雑で微妙な人間関係を淡々と描きあげた「MENU」や、一風変わった語り手が特徴的な「フィエスタ」など、いずれも人間の関係性に焦点を絞った作品がそろっている。密度の濃い関係が、山田詠美独特の一見軽い口調で展開されていくのだが、内容自体は決して軽いものではない。これまで、肉体関係を中心とした即物的な作品を書く作家という印象を持っていた人は、そのイメージが一変するのではないだろうか。それほど、人と人との関係性が非常に観念的に捉えられており、人を愛することによって生じる、失うことへの恐怖のさまざまな変奏が、せつなく熱く胸に迫ってくる。

   漫画家の真鍋昌平によるカバーイラストも、その都会的な雰囲気が内容にぴったりマッチしていて、ひとつの作品としての完成度をさらに高めている。(盛岡真美子)



出版社/著者からの内容紹介

自分が生と死の境目に立っていようとも、人は恋をする。人を愛することで初めて生じる恐怖、"聖なる残酷"を描いた傑作短篇集

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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 足りないもの, 2002/7/31
私は山田詠美さんの作品が好きです。
「色彩の息子」「蝶々の纏足」「晩年の子供」など、好きな作品はたくさんあります。
「文学界」の新人賞の選考委員もされていて、その批評が非常に的を射ていて面白いです
(最近出版されたエッセイ集に入ってますね)。
ですが、「姫君」は少し何か足りないような感じがしました。
面白かったのは、確かです。

でも、期待し過ぎていた分の失望感かも知れません。
結末が多分そうなるだろうなと思っていた通りになり、少し寂しかった。
それは、この本に入っているもうひとつの作品もそうでした。
結末が似ていたような気がしました。
ある書評で、少女マンガのようだ、とされていましたが、私もそのように感じました。

少女マンガについて悪いものの例えとして使っているわけではありません。
少女マンガに非常に素晴らしい作品がたくさんあることも知っています。
ただ、その下地があって、この作品を読むと、結末が読めてしまうのです。それが残念なのです。
違う手法で表現しているのだから、違う着地を期待してしまいました。

期待していたことが外れてしまった分、星ひとつ減らしました。
しかし、それ以外は、山田詠美は素晴らしいと改めて感じさせられました。

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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 混沌というか、複雑というか。。。, 2003/12/7
山田詠美と言う人は、天才だ。
というか、どうしてこんな複雑で混沌とした感性を
言葉で表現できるのかがわからない。
だけど、その言葉は心のひだの一つ一つ間で入り込み、
眠っていたはずの感性と記憶を刺激する。

わかりやすい恋愛なんてひとつもないんだよ。
残酷で複雑、そんなもんだ。いつも山田詠美をよむと

日常では呼び覚まされなかったものがよみがえってきて
鼻の奥がツーンとするよ。

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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 心がザワザワした・・・, 2003/5/25
「MENU」を読んだ後、何だか心がざわざわした。
どんな悲劇も喜劇と紙一重。
こんなこと、怖くてなかなか言えないことだと思う。
誰もが多かれ少なかれ悲劇を抱えているが、
傍から見れば、それは喜劇なのだ。
作者は冷静に突き放しているけど、何だか
心のザワザワが止められなかった(笑)

トキという少年がこの後どうなったのかは分からないが、彼がいつか、
自分の悲劇を受け入れる事が出来る日が来ればいいと、すこし思ってしまった・・・。
そして作品を読むたびに、普段意識していない心の奥の方を
揺り動かしてくれる山田詠美に脱帽!

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投稿日: 2005/1/16 投稿者: tmmsmmr

5つ星のうち 5.0 響きました。
泣きました。
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投稿日: 2004/9/20 投稿者: ミミ☆

5つ星のうち 5.0 世界!
彼女の本を読む度に
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投稿日: 2003/6/16 投稿者: rabbit-orange

5つ星のうち 5.0 心がザワザワした・・・
「MENU」を読んだ後、何だか心がざわざわした。
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こんなこと、怖くてなかなか言えないことだと思う。
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