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神は妄想である―宗教との決別
 
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神は妄想である―宗教との決別 (単行本)

リチャード・ドーキンス (著), 垂水 雄二 (翻訳)
5つ星のうち 4.3 レビューをすべて見る (36件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介
人はなぜ神という、ありそうもないものを信じるのか? なぜ宗教だけが特別扱いをされるのか? 「私は無神論者である」と公言することがはばかられる、たとえば現在のアメリカ社会のあり方は、おかしくはないのか……『利己的な遺伝子』の著者で、科学啓蒙にも精力的に携わっているドーキンスはかねてから宗教への違和感を公言していたが、本書ではついにまる1冊を費やしてこのテーマに取り組んだ。彼は科学者の立場からあくまで論理的に考察を重ねながら、神を信仰することについてあらゆる方向から鋭い批判を加えていく。宗教が社会へ及ぼす実害のあることを訴えるために。神の存在という「仮説」を粉砕するために……古くは創造論者、昨今ではインテリジェント・デザインに代表される、非合理をよしとする風潮が根強い今、あえて反迷信、反・非合理主義の立場を貫き通すドーキンスの、畳みかけるような舌鋒が冴える。発売されるや全米ベストセラーとなった超話題作。

内容(「BOOK」データベースより)
人はなぜ神という、ありそうもないものを信じるのか?物事は、宗教が絡むとフリーパスになることがままあるが、なぜ宗教だけが特別扱いをされるのか?「私は無神論者である」と公言することがはばかられる、たとえば現在のアメリカ社会のあり方は、おかしくはないのか…『利己的な遺伝子』の著者で、科学啓蒙にも精力的に携わっている著者は、かねてから宗教への違和感を公言していたが、9・11の「テロ」の悲劇をきっかけに、このテーマについて1冊本を書かずにはいられなくなった。「もう宗教はいいじゃないか」と。著者は科学者の立場から、あくまで論理的に考察を重ねながら、神を信仰することについてあらゆる方向から鋭い批判を加えていく。宗教が社会へ及ぼす実害のあることを訴えるために。神の存在という「仮説」を粉砕するために。―古くは創造論者、昨今ではインテリジェント・デザインを自称する、進化論を学校で教えることに反対する聖書原理主義勢力の伸張など、非合理をよしとする風潮は根強い。あえて反迷信、反・非合理主義の立場を貫き通す著者の、畳みかけるような舌鋒が冴える、発売されるや全米ベストセラーとなった超話題作。

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登録情報

  • 単行本: 578ページ
  • 出版社: 早川書房 (2007/5/25)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4152088265
  • ISBN-13: 978-4152088260
  • 発売日: 2007/5/25
  • 商品の寸法: 19 x 14 x 3.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3 レビューをすべて見る (36件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 4,144位 (本のベストセラーを見る)

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5つ星のうち 5.0 未読者の「レビュー」にコメント, 2007/10/18
■ alcyonejunさんのレビューについて

「宇宙が何なのか、生命とは、意識とは何なのか、まだ何もわかっていない
のです」というのは間違いです。少しは進化や天体について勉強してほしいも
のです。「<すべてが分かっている>というわけではない」は本当です。しかし、
「何もわかっていない」というのは完全に勉強不足によるものです。

「神が存在しないことを証明するのは不可能」というのも、ドーキンス自身が
述べていることです。だからと言って、「不在を証明するのが不可能だから、
存在する」という議論(というよりは論理の飛躍)と、「(妖精のように)
人間が過去に勝手にでっちあげた概念なのだから、そんなものは存在しないと
仮定してもいい」という議論が同程度に正しいわけではない(そして科学の
発展は後者の議論を後押ししている)ということは理解したほうがよいでしょう。

汎神論的な神については、ドーキンスは否定していません。しかし、1章の
ワインバーグの引用からもわかるように、「神」と言う言葉を一神教を信じる
人間が使う「神」と違う意味で使って混乱を招いて、無意味な議論に陥るという
のがこの本について議論している人にありがちなので、気をつけたほうがいいで
しょう。

1章を読まずに(あるいは、読むこともできずに)「タイトルが誤解を招く」と
いうのも不当な評価です。こういう人達のためにドーキンスはわざわざ1章で
丁寧に「神」の定義について確認しているのに、本をタイトルと勝手な思い込み
だけで判断する人にはやはり通じないのでしょうか。

■ アブラさんのレビューについて

「著者は科学万能主義や、アメリカ的な自由・平等主義に関しては何も疑問を呈さ
ずに絶対的な真実として語っています」とありますが、よく読んでください。そう
いった価値観については、絶対的な言明は注意深く避けるような書き方になってい
ます。

「しかし彼もまた(悪い意味で)アメリカ人である」という発言については一言だ
け。

ドーキンスはイギリス人です。
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76 人中、68人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 レビュー、すごいですね。, 2008/2/3
他の方の書いたレビューを見てみると、感想が真っ二つに割れていますね。
見ているだけでもおもしろいのですが、私はこの本を読んでチョー感動!した派の視点から、
レビューを書いてみようと思います。


本書の前半の議論は、「神がいるかどうか証明する事はできない(と思われる)けど、
その蓋然性はどうなの?」というところから始まります。
しかし、ないものは無い、ということを証明するのは困難です。
そこで、本書ではイエス/ノーで議論するのではなく、「神はいるっぽいのか、いないっぽいのか」の話をします。
もちろんタイトルからもわかるように、本書の主張は「いないっぽい」ということなのですが。

ということで、前半の内容だけにとらわれてしまうと、
「痛快!」だとか、「くだらねー!」といった感想を持ち、それで終ってしまう可能性があります。
しかし、これには注意しなくてはなりません。
なぜなら、これがドーキンスのもっとも主張したいことではない(と思われる)からです。

本書のオビには「あのドーキンスがなぜここまでむきになるのか」とあります。
ドーキンスがこのような大著を上梓した意義というのは、まさにここにあるのです。


科学が何らかの現象を数学的に記述しただけのものであるとするなら、それは一見したところ無機質に見えるかもしれません。
しかし、それはとても深遠で、まだわからないことだらけだから、人はそれをもっと知りたいなと思う。
論理的に記述された、自然現象の数々。人はそれを眺めているだけでも感動できるし、
十分満たされた気持ちになります。こうして人は科学を知り、自然を知り、やがて人間のことを知るようになるわけです。

ユネスコ憲章にもありますが、人は自分以外の人間、つまり相手のことをよく知ることで、
憎しみの根源すらも絶つことができるのではないでしょうか。そういった意味で、
子供達には宗教を教えるよりも、科学を教えるほうが、相互理解の点においても、よいことなのではないか。
ドーキンスの主張を聞いていて、私はそう思ったのです。


しかし、宗教が存在することで、文化的な衝突の種がまかれてしまったり、科学への好奇心が阻まれてしまうという実態がある。
阻むどころか、それを知ろうとする事自体が許されないという現実。
科学者であり、ダーウィニストのドーキンスは、特に批判の矢面に立っていたに違いありません。
この世界を、どうしたらもうちょっと良くできるのか。ドーキンスは、この答えを本書に綴っています。

読むべし。名著です。
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42 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 神さまからの親離れ、即ち「神離れ」の勧め。宗教家からの冷静な反応が聞きたいもの, 2007/8/29
By patella (千葉県) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
 「利己的遺伝子」であまりにも有名なドーキンス。この本では、真っ向から神、宗教を取り上げる。進化や遺伝子という言葉で人間社会までも説明し続けてきた著者は、これまでもその説の中で神を否定する発言をしてきた。この本では、なぜここまでと思うほど執拗に、過激な言葉を使って宗教を否定する。なんだか著者の身の危険を心配してしまうほどの熱さをもった本である。

 解説にも触れられているが、この熱さは、昨今の宗教が表に現われた世界的な戦いの危惧も念頭にあるからだろう。内容としては「創造主なしでこの世界が説明できるか」といった著者の専門、進化生物学に関係したものからはじめ、更に踏み込んで宗教や徳の起源「神がなくても人は善を行えるのか」といった問題まで進化から説明していく。「神なしでも徳はある」、「徳も進化で説明できる」という姿勢は、マット・リドレー「徳の起源 他人をおもいやる遺伝子」 やダニエル・C.デネット 「自由は進化する 」 と共通である。
 取り上げられている反証のための例は主に一神教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)に関したものであるが、著者をはじめとする無神論者への罵倒などは、それこそスピノザの時代にもあったことなのだが、現代でもこれほどまでの「信じ方」があるのか、と思われるものがけっこうある。かなり最近のニュースなどもとりあげられている。一つの一神教が大勢を占めているところではそうなってしまうのか、とも感じる。 

 宗教に対してのかなり過激、執拗な書き方に、へきえきとする読者もでるとおもう。しかし最終章(第10章)を読むと、著者の言いたいことが少し冷静な形でみえてくる気がするので、とりあえず読み通せないようにおもったら、最終章にざっと目を通してみるとよいかもしれない。「巨大なブルカ」と題された最終章の最後の文章は、人間の今ある状況について、詩的とも言える厳しいが美しいイメージもくれるものだと思う。

 人間が世界を理解し、社会を、思考を拡大してきたことに宗教は大きな役割を荷ってきたことは否定できない。しかし、そろそろ「神」なして理解できるところは神から離れてもいいのではないか。本書を読んで感じたのはそういうことである。神を信じていても、「神に頼らないで」きちんと生きればそれに越したことはないのではないか、とも言えるかもしれない。自分を頼らなくても立派にやっていく子供を喜ばない親はない。(そうでない親は子離れできていない)。人間は、そろそろ親元を離れてもいいころなのか。神からの親離れ。邦題には「宗教との決別」と厳しい言葉になっているが、この本はそんなメッセージである。

 宗教家の冷静な反応を聞きたいと思う。
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