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なぜこの方程式は解けないか?―天才数学者が見出した「シンメトリー」の秘密
 
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なぜこの方程式は解けないか?―天才数学者が見出した「シンメトリー」の秘密 (単行本)

マリオ リヴィオ (著), Mario Livio (原著), 斉藤 隆央 (翻訳)
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,310 国内配送料無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

未知数を文字で置き換えた数式を扱う方程式論と、ものの形を扱う「シンメトリー」の科学とは、同じ数学でも真逆の2分野に思える。しかし実際は、方程式論でのブレイクスルーが、シンメトリーの科学を華々しく開花させたのだ。数学史を知る醍醐味とは、このような思いがけないつながりを知ることにほかならない。方程式をめぐる数世紀来の難問として、4次方程式までの解の公式があるのに、5次方程式ではどうしても見つからない、ということがあった。この難題を弱冠二十歳で解決したのがフランスの数学者、ガロアである。この問題を解くために彼が独力で創りあげた理論はあまりの抽象度の高さゆえ、その本質を数学者からさえ長年理解されなかったが、やがてそれが方程式論の枠におさまるどころか、「対称性」に関わるあらゆる領域の問題解決に役立つ、いわば「シンメトリーの言語」であることが次第に明らかになっていった。この、「シンメトリーの言語」をもとに、シンメトリーの科学がいかに花開いたか。超ひも理論や相対論から視覚の科学、15パズルやルービックキューブの「玩具」、果ては音楽まで、広範な分野の話題を縦横に配し、関係した不遇の数学者をめぐるエピソードをちりばめつつ、練達のサイエンスライターが滔々と語る数学物語。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

リヴィオ,マリオ
宇宙物理学者。アメリカの宇宙望遠鏡科学研究所の科学部門長をつとめた。宇宙の膨張からブラックホール近傍の物理現象、知的生命の創出など、関心は広い。著書に、国際ピタゴラス賞とペアノ賞を受賞した『黄金比はすべてを美しくするか?』(早川書房刊)ほか

斉藤 隆央
1967年生まれ。東京大学工学部工業化学科卒業。科学書を中心に翻訳に従事する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 428ページ
  • 出版社: 早川書房 (2007/01)
  • ISBN-10: 4152087900
  • ISBN-13: 978-4152087904
  • 発売日: 2007/01
  • 商品の寸法: 18.6 x 13.8 x 3.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 39,659位 (本のベストセラーを見る)

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36 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 すばらしいの一語, 2007/3/16
大傑作で、たくさんの読みどころがありますが、その中から1点だけあげます。
230ページから235ページの「ガロアの鮮やかな証明」の項です。
三段階に分けてガロアの証明を紹介しています。
第1段階がガロア群の導入、第2が正規部分群の定義、第3が可解群の導入です。
これが見事です。
もちろん証明の細部は数学の専門家でない私にはわかりません。
しかし、証明の構造がよくわかりました。
なお、私は「可解群」のわかりやすい説明に初めて出会いました。
この6ページを読むだけでも私は2200円(消費税で2310円)の価値があると思いました。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 面白いが「不可解」, 2008/2/11
大変に気宇壮大な自然科学史の啓蒙書である。

その意味では「5次方程式の不可解性の証明」をめぐっての挑戦や、その解答を引きだした天才ガロアの群論の紹介にとどまらない。だから表題で内容を類推した読者としては戸惑う面もある。かんじんの群論などの説明が、この大著のほんの一部に過ぎないことも戸惑いをさらに加速させる。

それはそれで著者の博識を駆使した、宇宙論の壮大な物語はそれなりに重厚なのだが、その要となる群論による発想の革命そのものが理解できないとCGだらけの空疎なスペクタクル映画を見ているような気分にもさせられ、その饒舌がうっとうしく感じるところもある。導入と結末で、可視的なシンメトリーを説き、生物の対称性をくどくどと語るところがその空疎さとうっとうしさの代表である。

歴史や人物史としての面白さと数学や科学の高尚で近づきがたい「不可解」が相半ばする本。
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21 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 5次方程式の解の公式が存在しないのはのようなものだ, 2007/4/14
対称で均整の取れた形を我々は美しいと感じる。それはどうしてだろうか。また、我々が複雑な世界や事物を理解するときには抽象化や何か別の分かりやすいものにたとえることが大いに助けになる。本来理論というのはそういうものだが「群論」は相対性理論や宇宙論を進めるメタファーのツールとなった。
ハイライトは、伝説の数学者ガロア。高次方程式の解の公式をめぐる論争に終止符を打ち群論という新しい数学の分野を打ち立てる論文を書き終えたあと弱冠二十歳で決闘の露と消える。しかし本書の魅力はむしろそのハイライトが目立たなくなるくらいの豊富な挿話にある。シンメトリーを巡る人類史の物語は、古代ユダヤ、高次方程式の解の公式発見競争、バッハの平均律、アボリジニの親族システム、進化生物学、と滔々と語られる。
翻訳もとてもわかりやすい。
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