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そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))
 
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そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501)) (文庫)

by 原 りょう (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

ルポ・ライターの失踪、怪文書、東京都知事狙撃事件…。西新宿に探偵事務所を構える沢崎が立ち向かう難事件の背後には巨大な陰謀が隠され、鮮やかなラストシーンに向って物語はスピーディに展開してゆく。レイモンド・チャンドラーに心酔する、ジャズ・ピアニストの著者が2年の歳月をかけ完成させた渾身の処女長篇。いきのいい会話と緊密なプロットで贈る、期待の本格ハードボイルド登場。 --This text refers to an out of print or unavailable edition of this title.

Product Details

  • 文庫: 417 pages
  • Publisher: 早川書房 (1995/04)
  • ISBN-10: 4150305013
  • ISBN-13: 978-4150305017
  • Release Date: 1995/04
  • Product Dimensions: 6 x 4.2 x 0.7 inches
  • Average Customer Review: 4.5 out of 5 stars  See all reviews (10 customer reviews)
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11 of 13 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars モラリストのハードボイルド, 2004/5/26
By あべまりあ (新宿区) - See all my reviews
(TOP 1000 REVIEWER)   
 チャンドラーを読み込んだという著者の作品だからだろうか,主人公をはじめ,奇骨な登場人物たちの交わすセリフは,まず実際の日常会話では使われなそうな,翻訳調だが,それが独特の雰囲気をだしていて,いい。

 ハードボイルド小説らしく,主人公は絶え間なく斜に構えたスタイルでつぶやきつづけるのだが,そのなかに,ときどきキラリと光るモラリスト的な一節がある。たとえば,離婚問題で揺れる,仕事でもめて会社を辞職した夫と資産家の娘である妻と夫婦についての,「単に世間とのつきあい方が下手なだけの若い世代なのだろうか。決定打を打つ前にジャブの応酬がないのだ。だから,摩擦が生じるといきなり破局を迎える。」といったような記述など。小説の通奏低音として,「失われた大義」を重んじる倫理感が,薄明かりのような響きをきかせている。

 ストーリーはもとより,全体の雰囲気(著者のまなざし),日頃聴けないセリフの応酬も楽しめる,まさに正当派,日本のハードボイルド小説。

 

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7 of 10 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 沢崎の下の名前はなんだろう…?, 2006/2/3
直木賞作家のデビュー作である。受賞したのは別の作品だが、こちらのプレビューの「原りょうの作品は発表順に読む方がよろしい」とのアドバイスに従ってこちらを先に読んだ。
さて中身はというと、まず文体だがこれは好みが分かれるところだろう。日本人作家にもかかわらず、翻訳小説さながらの地の文は、残念ながらヘチマたわし愛用の私の純和風の肌には合わず、星を一つ減らす原因となっている。
しかし、普段から翻訳小説を読みなれている方や、チャンドラーのファンであるといった方には全く気にならないか、むしろ大いに好まれるのではないだろうか。
それよりも原りょう作品にはもっと強烈な魅力がある。すでに読まれた方は画面の前で叫んでおられることだろう。

「台詞だよ、台詞!」

そう、台詞である。この作家は、フィクションとしての、そしてハードボイルド小説の登場人物としての味わいある台詞を書くのが実に巧い。
登場した主人公の最初の台詞を聞いた(沢崎の台詞に限ってだが、私の頭の中で音声として聞こえる)とき、細かい描写など必要なく、その立ち姿をはっきりと思い描くことができた。
また、「処女なんて捨ててしまいたい」とすがってくる19歳の据え膳娘に対する台詞が、40歳になった男の渋さを滲みださせていて心憎いばかりである。
さらに、依頼人である妙齢の女性から独身かと問われてそれに答える件もまた良い。この依頼人とは至極細い男女の糸を引き合うシーンが何度かあるのだが、その糸が決して大きくは振れない辺り、この作家の筆力の深さが感じられる。
これらの台詞はハヤカワ文庫JA版ではそれぞれ8、131、192ページに記載されているので、少しでも気になる方は、ぜひご自分の目で確かめられることをお勧めする。
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12 of 18 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 沢崎、デビュー!, 2000/12/23
 作者である原りょうの、「りょう」という漢字がインターネット上で使えないことはかなり知れ渡ってきたようだ。今の時代、それだけでも印象に残るに違いない。その作者のデビュー作となった本作品は、作者が出版社に郵送で持ち込んだという。その経緯もファンの間ではよく知られている。編集者から連絡が入るまでの間、作者は作品の盗作を心配したらしい。そのため本作品には作者が作者であることを示す暗号が隠されていることも今となってはかなり知られているはずだ。

 「渡辺探偵事務所の沢崎です」

 主人公の私立探偵沢崎は、年に100回ほどこう言って相手の間違いを正す。沢崎は、姿を隠して久しい所長の渡辺が開いた探偵事務所を一人で維持しているのだ。その渡辺が起こした過去の事件を追い続ける新宿署の錦織警部と清和会の橋爪にとって、沢崎だけが渡辺につながる糸だった。沢崎は彼らを情報源として利用しながら、依頼を受けた事件の真相に迫る。シリーズを通じて変わらない探偵沢崎の型である。

 沢崎のデビュー戦は、海部と名乗る男から二十二万円の現金を預ったことから始まった。

 失踪した佐伯直樹はカレンダーに渡辺探偵事務所のなと電話番号を書き残していた。そして、その佐伯の行方を追う沢崎の前に過去のある事件が浮かび上がる。

 過去の事件の真相は? 海部と名乗る男の正体は?

 鮮烈な印象を残すラストシーン。マスコミが伝えた事実には肝心な部分が抜け落ちていた。

 自分の足で情報を集め、整理する。その繰り返しによって真実を突き止める沢崎の姿勢は、探偵という職業に徹する機能美を感じさせる。その美しさに魅せられた者はきっと「私が殺した少女」「さらば長き眠り」と続くシリーズを手に取るに違いない。

 ハードボイルド、万歳!  沢崎、万歳!  そして、原りょう! 新作を待っている!

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Published on 2003/9/30 by michael-i

5.0 out of 5 stars そして謎は甦る
渡辺探偵事務所に、右手を見せない男が知人の安否を尋ねに訪れる。チャンドラーを敬愛する原りょうの、そして記念すべき沢崎シリーズ第1作「そして夜は甦る」はここに開幕... 続きを読む
Published on 2003/2/11 by あずま荘8号

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