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天の光はすべて星 (ハヤカワ文庫 SF フ 1-4)
 
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天の光はすべて星 (ハヤカワ文庫 SF フ 1-4) (文庫)

フレドリック・ブラウン (著), 田中融二 (翻訳)
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商品の説明

内容紹介

1997年、人類は星々に対する情熱を失い、宇宙開発計画は長い中断の時期に入っていた。
星にとり憑かれた57歳のもと宇宙飛行士マックス・アンドルーズは、そんな世界で無為の日々を過ごしていた。
しかし、木星探査計画を公約に立候補した女性上院議員候補の存在を知ったとき、彼の人生の歯車は再び動き始める。
もう一度、宇宙へ――老境に差しかかりつつも夢のために奮闘する男を、奇才ブラウンが情感豊かに描く古典的名作。
巻末エッセイ:中島かずき


内容(「BOOK」データベースより)

1997年、人類は星々に対する情熱を失い、宇宙開発計画は長い中断の時期に入っていた。星にとり憑かれた57歳のもと宇宙飛行士マックス・アンドルーズは、そんな世界で無為の日々を過ごしていた。しかし、木星探査計画を公約に立候補した女性上院議員候補の存在を知ったとき、彼の人生の歯車は再び動き始める。もう一度、宇宙へ―老境に差しかかりつつも夢のために奮闘する男を、奇才ブラウンが情感豊かに描く古典的名作。

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5つ星のうち 5.0 宇宙への「ロマン」, 2008/9/9
フレドリック・ブラウンは「ミミズ天使」「火星人ゴーホーム」など、シニカルでユーモアあふれる作品でしられている。
しかし、そんなブラウンも時として、しんみりとした作品を書くことがある。
短編なら「緑の地球」、長編なら本書がそれだ。

時は1997年、人類は火星、金星に到達していた。しかし、かんばしい成果もないため、宇宙開発は停滞をよぎなくされていた。
そんななか、元宇宙飛行士であるマックス・アンドルーズは、ロケットを技術者をしながら無気力な暮らしをしていた。
そこへ、木星への探検を公約にかかげた議員立候補者のニュースを耳にする。
議員を応援するうちに、彼は宇宙への情熱をとりもどしていく‥‥。

この作品が最初に発表されたのは1953年。アポロもまだ月にはいっていない。
そのため、科学的ディティールなどは今の目でみると、古臭くうつるかもしれない。
しかし、若い頃の夢をあきらめきれず、宇宙をめざして奮闘する男の物語は、今日でも(いや今日だからこそ)リアルである。
あなたがいちどでも、夜空を見上げ、宇宙におもいをはせたことがあるなら
是非、本書を手に取るべきだ。
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5つ星のうち 4.0 フレドリック・ブラウンの2001年, 2008/9/12
 もう40年も前になるが、武蔵小杉駅にほど近い中原ブックランドという本屋で、初めて自分の小遣いで買った文庫本はブラウンの短編集「未来世界から来た男」だった。僕はおもちゃ箱のようなブラウンのトリッキーなアイデアに魅了され、SF少年の道を歩き始めたのだった。
 最近再評価著しい星新一氏にも影響を与えたブラウンの、ちょっとタイプの違う長編が本作だ。初期宇宙飛行に携わり、片足を失った初老の主人公が新たな木星探査計画に参画せんと最期の情熱を傾けるという話。少年のごとき宇宙へ憧れと障害をおそれぬタフネスぶりなどは最近のアメリカ映画(例えば「スペース・カウボーイ」)にも共通する。なんだか妙に性急な男だなと思っていると、切ないラストにつながる一つの伏線だったことに気がつく。
 なにしろ1953年の作。ブラウンがした未来予測には当っているものもはずれているものもある。ただ、「2001年」「木星探査」というと、「2001年宇宙の旅」と同じなのが面白い。
 2000年を21世紀のはじめと勘違いしているのはご愛嬌。
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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 合言葉は"星屑", 2008/9/15
 ときは1997年、幼いころから星、つまり天に輝く恒星に憧れ続けてきた一人の男が、木星探査計画を公表した上院議員候補の話を耳に挟むところから、天を目指す熱い魂の物語が幕を開けます。
 いたるところで主人公のマックスと仲間たちが交わす言葉が、星に憑かれた人間を指す"星屑"。地上から、今はまだ届かぬ想いを空に向かって投げかける彼らの生き様を見事に表現している素晴らしい秘密の合言葉だと感じました。
 物語の紆余曲折の中で、時にほとんど狂気に近いところまで"星屑"たちを駆り立てていく情熱は、しかし同時に、その危うさゆえのかえがたい魅力を放っています。
 私たち読者にも、読みすすめていくにつれ、宇宙に駆けることを死ぬまで夢見る彼、彼女の情熱が伝染してくるような、切なくも美しい物語です。
 53年に書かれた小説ということで、たとえば原爆に関する主人公の認識にやや不当な部分を感じます。また、ガイナックス制作のアニメ『天元突破グレンラガン』のシリーズ構成を担当した中島かずきが展開する解説も、少々話の軸がアニメに寄りすぎているきらいがあります。しかしながらそれらを差し引いても、以上のような熱い物語や美しい装画からは、十分すぎるほどの興奮と感動を得ることができます。
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