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集中講義!アメリカ現代思想―リベラリズムの冒険 (NHKブックス)
 
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集中講義!アメリカ現代思想―リベラリズムの冒険 (NHKブックス) (単行本)

仲正 昌樹 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

リベラルが分かれば、アメリカが見える!

ロールズからローティ、ネオコン思想まで。初の入門書!



内容(「BOOK」データベースより)

格差社会から地域紛争まで、喫緊の課題をどう読み解くか。現実的な社会変革をめざす思想として、近年注目されるアメリカ発のリベラリズム。社会全体の「平等」と個人の「自由」の両立を構想することで、自由をめぐる現代的課題を考察したロールズの正義論からリバタリアニズムにコミュニタリアニズム、ネオコン思想まで。リベラリズムを中心とするアメリカ現代思想のあらましを、時代背景とともに明快に解説し、日本をはじめ現代の思想状況にリベラリズムが与えた影響を探る。

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5つ星のうち 5.0 アメリカの自由をめぐる思想家たちの格闘の歴史, 2008/10/6
まず現代思想といっても、いわゆる"ポスト構造主義"とか"ポストモダン思想"との関わりは少ないので、そちら方面を期待している方は注意しましょう。この本ではもっと実践的な政治・社会・法哲学に重点を置いていて、ロールズのリベラリズム、ノージックのリバタリアニズム、サンデルのコミュ二タリアン、ローティのリベラルアイロニストなど、アメリカ現代思想の巨人たちの思想を紹介しつつ、さまざまな価値観を持つ人々がぶつかり合わないようにするために自由、平等、正義、共同体といった概念をいかに捉え、いかに理想的な社会制度を構築するべきか、その難問へ立ち向かう思想家達の格闘の歴史が書かれています。

そして同時にそういった思想が生まれた背景であるベトナム戦争や黒人差別、アクチュアルな政治情勢にも触れており、ちょっとしたアメリカ現代史の勉強ができるような構成にもなっています。

また本書ではアメリカのリベラリズムと日本の政治・社会・哲学とのつながりにも触れられていて、人種のサラダボウルといわれるアメリカでのリベラリズムの盛り上がりと比べて、国として一定のまとまりを持っていた日本では"アメリカの哲学"はずっとマイナーだったというくだりなど、読みながらその違いについて考えたりするのも面白いです。とはいえ現在では日本でもアメリカの哲学の影響・重要さはますます増しているようで、ぼくなんかは本書を読み、そのルーツを知ることで現在の政治・哲学の状況についてすごく明るくなった気がしました。宮台真司氏や北田暁大氏、東浩紀氏などの日本の人気の学者・思想家の著作が好きな人は、本書を読みながら「あの本で書いてたことはローティの影響だったんだな」などと思うこともあるかもしれません。

筆者は"本講義のねらいと構成"で「アメリカの自由をめぐる一つのストーリーにまとめることを試みた」と書いていますが、そのねらいはかなり達成されているのではないでしょうか。
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15 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「現代」思想を通覧するに最新、最良のテキスト, 2009/1/17
By 遊鬱 - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
仲正教授の一冊で現代思想を整理整頓するシリーズ待望の「アメリカ」現代思想登場。当該書籍内でも毒混じりで触れられているが「現代」思想・哲学はもはや独・仏ではなく、アメリカが中心であるということ。ただ、これまで個別の思想家・思想については翻訳・紹介書はあったがこのように全般的に触れられた書籍はなかったように思われる。

「リベラリズムの冒険」とサブタイトルにあるように(これを「スキゾ・キッズの冒険」など「〜の冒険」とつけられている思想書について含むところがあるのではと勘繰るのはいきすぎか?)、リベラリズム中でもロールズを軸に、「自由」と「民主」のバランスの天秤をいったりきたりする思想(リバタリアン、コミュリタリアンなど)を、歴史的背景とあわせて通覧していく。そこではフロム、ハイエク、アーレント各氏といったロールズ登場に至る源流から、ノージック、ローティーまで綺麗に仲正教授に咀嚼されピースに収まっていく。そういった意味で全体像を掴み取るに最良のテキストと言えるだろう。

ただ、以前、仲正教授が翻訳を手がけられていたアーレント「暗い時代の人間性について」を思い出すと何ともほろ苦い思いがこみ上げてきてしまった。一頁読むのにも苦労させられた代物が、当著ではアーレントの思想そのものがわずか数頁に平易に凝縮されてしまっている。後書きでは大雑把にと書かれているが、それ以上のものを汲み出す事は至難の業のような気がしてならない。日本においてアメリカからの影響をいかに抜け出すかということを考える以上に、現代思想は仲正教授が身も蓋もなく削ぎ落とした思想から抜け出すことから始めないといけないのかもしれない。
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4 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 これまでに無かった「現代アメリカ政治哲学入門」, 2009/11/10
By ビン・ラーディン (大阪市内) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
 タイトルの「アメリカ現代思想」ってのは広すぎるタイトルである。現代思想のなかでも「政治哲学」に絞って解説してある。

 かつてはドイツロマン派が専門であった仲正教授も時代の趨勢には抗し切れず、アメリカ政治社会思想に専門をシフトされた旨を本書でも告白されている。こういう正直さがこの著者の最も良い点だと思う。

 ロールズを中心に、その後のリバタリアニズムやコミュニタリアリズムなどへの流れを、非常に手際よく、分かりやすく、コンパクトに紹介している。その文体も宮台真司みたいに衒学的な所が全く無く、文献なども丁寧に紹介してあるので、初心者にも十分ついて行ける。入門書の鑑と言って良いであろう。

 本来なら、橋爪大三郎か宮崎哲弥あたりが10年以上前に出していて然るべき分野の本が、なぜか出遅れ、仲正昌樹という名解説者の「転向(?)」を待って漸く陽の目を見た、ってところか。

 因みに副島隆彦著の類書は「アメリカ政局」や「社会情勢」には詳しいものの、「哲学」面での紹介が浅い、又は偏っているモノが多いようだ。

 
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