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国家論―日本社会をどう強化するか (NHKブックス)
 
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国家論―日本社会をどう強化するか (NHKブックス) (単行本)

佐藤 優 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

国家とは何か? 国家とどう付き合っていくべきか?
古今東西の知をベースに、大いなるテーマに挑む、
著者渾身の書き下ろし、堂々600枚!


内容(「BOOK」データベースより)

国家とどう付き合っていくべきか。9・11以降に顕著になった、国家の暴走にどう対抗するか。聖書からマルクス、宇野弘蔵から柄谷行人まで、古今東西の知を援用し、官僚の論理の本質や、国家が社会へ介入する様相を鋭く読み解く。市場原理主義がもたらした格差社会を是正し、社会の連帯を高めることで、国家に対峙する術を説く。著者のインテリジェンス(特殊情報活動)の経験と類い希なる思索から生まれた実践的国家論。

登録情報

  • 単行本: 315ページ
  • 出版社: 日本放送出版協会 (2007/12)
  • ISBN-10: 414091100X
  • ISBN-13: 978-4140911006
  • 発売日: 2007/12
  • 商品の寸法: 18.2 x 12.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 充実した読書体験, 2008/2/7
By machi (神奈川県相模原市) - レビューをすべて見る
佐藤氏の書いた本はほとんど全部読んできたつもりですが、彼の思想が端的によくまとめられているという点で、恐らくこの本は彼の著作の中でもベストではないでしょうか。力強い本です。しかも難しいテーマをわかりやすく書いてくれている、極めて啓蒙的な本といえます。読者はまず、マルクス、宇野弘蔵などを通して、現代の資本主義国家としての日本という国の仕組みや問題点を学び、次いでアーネスト・ゲルナー等を参考にナショナリズムとは何かについて学ぶのですが、その後に出てくる「聖書」だとか「否定神学」、「神学者カール・バルト」というようなものが、なぜ「国家論」と関係があるのだろうかと、とまどうに違いありません。だが意外や意外、最後まで読んでいくと佐藤氏の魔術にかかって、なっとく!なっとく! となってしまうのです。
 佐藤氏は「国家は必要です。しかし、国家はその本質において悪です」と端的に述べています。国民が、なぜあれよあれよいう間に小泉純一郎に同調したのか、この本を読むとよく分かります。
 佐藤氏は「私は右翼です」と公言していますが、惑わされてはいけません。国への愛を語っているだけで、いわゆる「右翼」とは全く違います。ちなみに彼は強い護憲派です。また、佐藤氏は自称「クリスチャン」ですが、この本を読むと、彼が既成のキリスト教会など支持していないことがよく分かります。ブッシュやアメリカのキリスト教右派などは、キリスト教とも言えないものとして、バッサリと切って捨てています。
 私は赤線を引きながら時間をかけてゆっくりこの本を読みました。千円ちょっとでこんなに充実したすごい読書体験ができるとは!ここ一年間の私の読書体験の中でもベスト3の一つに入ることは間違いありません。
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21 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 国際関係・政治に興味がある人は必読, 2008/2/14
国家を強化するためには、社会を強化せねばならない。そのためには人間関係を強化せねばならず、その前提として必要なのは夢、理想をもつことであると著者は言う。この論理を「資本論」や「想像の共同体」、そして聖書を用いながら神学的に分析する。

政治家や官僚、国際機関で働く事を目指す者が誰しもぶち当たる壁である「究極的なもの」である平和や愛。そんなものは実現不可能だと志半ばであきらめるものもいるかもしれない。しかし、佐藤は国家や社会は不完全であるが故に重要であり、私達の努力でそれをいかに究極的なものに近づけるかが可能であるからであると説く。

また、佐藤は自分自身を右翼であると説く。それは「理性の限界を認識し、人間の偏見や、嫉妬を除去することはできないと考えた上で、人知を超越した神や伝統を信頼する」のであるという。偏屈なイデオロギーに囚われた狭義の左右の思想よりも遥かに明快で、現実的な思想であると共感する。

少々難解な部分もあるが、非常に面白く、よくまとめられていてテキスト性に優れている。
国際関係に携わるものには必読の書。
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18 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 インテリジェンスがインテリジェンスである所以, 2008/2/18
By 馬場伸一 (福岡県) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
インテリジェンス(諜報)がインテリジェンス(知性)である所以が実によくわかる本である。
諜報において情報の入手は確かに大事だが、その情報を解釈する文脈と背景の理解の方がよほど重要だ。
情報は多くの場合、断片でしかないため、そのピースをどういう図柄に当てはめてみるかでまるで結論が異なってくる。
インテリジェンス(諜報)の現場とは、日々、自らの「相手国理解」が相手国の行動により試される「知性の戦場」に他ならない。

対ソ連で考えてみれば、ロシア人の発想の根本に座っていたのはマルクス主義だ。
マルクス主義への理解なくしてソ連という国がわかるはずはない。
日々のソ連情勢分析により、自らのソ連理解−マルクス主義理解が試されていたのだ。

そういう超実践的な知性による「国家論」だ、面白くないはずがない。
特に「マルクス主義」講義は実にわかりやすく、刺激的だ。お勧めである。
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