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ネット心中 (生活人新書)
 
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ネット心中 (生活人新書) (新書)

渋井 哲也 (著)
5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

なぜネットで仲間を求め、見知らぬ他人と死を選ぶのか。中高年の自殺とは様相を異にした、若者たちに連鎖する「ネット心中」。自殺を遂げた人、途中で翻意した人、遺族、ホームページの管理人等への取材を通して、若者が死を志向するにいたった背景、その心理を探る。若者の心の叫びを受け止め、「ネット心中」を未然に防ぐための緊急提言。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

渋井 哲也
フリージャーナリスト。1969年栃木県生まれ。東洋大学卒業後、長野日報社に入社。98年フリーとして独立するとともに、東洋大学大学院で教育学を専攻し、インターネットコミュニケーションと居場所について研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 死ぬ権利を行使するのは、最後の最後にしたほうがいい。, 2004/4/27
一年間に三万人が自殺している。
数からいえば「ネット心中」で亡くなっている人の数は、
微々たるものだ。
しかし、自殺に至る方法
(見ず知らずの人が、ネット上で知りあい、練炭を使って死ぬ)
の特異さが、社会的に注目に値するという理由で、
多くの場所で話題となった。

この本によると
「ネット心中」を実行にうつす、つまり、

実際に自殺する理由としてあげられているものは、
いじめ、借金、健康、家族、に関する悩みなどである。
従来のように一人で行う「自殺」とまったくかわらない。
衝動性がない、という意味で、
「ネット心中」で自殺していった人たちの方が、
「死にたい」と願う気持ちが「本気」だったのでは、とさえ感じる。

この本のいたるところに希望が隠されていると思う。
ネットを介して、他者とのコミュニケーションをはかることで、
「死にたい」が「死にたくない」に変わる可能性についての希望が。

いい人ほど、いい子ほど生きていくのがつらいのかもしれない。
それでも、「生きてくれ」と本を読んでいる最中、
ずっと感じていた。

生きていればいいことがある、というわけではない。
ずっと苦しいのかもしれない。
それでも、「生きてくれ」と思わざるをえなかった。

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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 幅の広い切り口, 2004/2/20
2003年の上半期、インターネット上で知り合った男女が集団で自殺する、いわゆる 「ネット心中」 が連鎖的に発生した。

本書はインタビューを中心に、ネット心中の本質に迫る試みである。

著者がインタビューを行なっている相手は、
1) ネット心中に及んだ人たちと連絡を取っていた(かつてネット心中を志願した)方々
2) 「自殺系サイト」 の管理人
3) 「ドクターキリコ事件」 を検証した臨床心理士
など。

1) のなかには、本書のインタビューの後、残念ながら再度ネット心中を志願し、命を落とされた方も。

過去に 「インターネット」 と 「自殺」 が結びついた事件……たとえば 「ドクターキリコ事件」 ……、自傷系サイト、リストカット などとの関連といった、幅の広い切り口からネット心中を探る著者の態度は、(個人的には 「インターネットにすべての責任を押しつけただけ」 と感じた)当時のマスメディアの報道とは一線を画している。

ただ、著者がジャーナリストという職業であるためか、自身による大胆な分析はなされていない。
3) 臨床床心理士へのインタビューが分析の中心となっているのだが、少々 「教科書通り」 といった感があった。

「2000年にも自殺の 『方法』 だけが違うネット心中が発生している」 と著者は述べる。それならば、なぜ、2000年のネット心中では自殺の連鎖が発生せず、2003年には発生したのか…。

この問題などでは著者独自の見解が文面から見え隠れするだけに、もっと自説を主張してしまってもよかったのではないだろうか。

ともあれ、生の声を集めた資料として一読の価値はあるだろう。

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5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 「死と生」のはざまにゆれる生の声は, 2004/10/17
By カスタマー
2004年9月、ネットで知り合って集団自殺するという事件が再び起こった。
昨年のネット心中の多発で、一時、ネット内の自殺系サイトはどんどん閉鎖されていったが、また、いつのまにか増殖していたらしい。
(集団自殺に使われた掲示板が10月現在も残ってた)

この機会に、かねてから気になっていた、この本を読むことにした。

まず広く生の声が集まっているのが興味深い。
とりわけネット心中の志願者たちの話は、現在も「死と生」のはざまにゆれ、そのバランスをとりかねて苦しんでいる姿を感じ、身につまされた。
著者が、「ネット心中」や相手を頭から否定せずに、彼ら自身の話を素直に聞こうと徹したから、本音が引き出せたのだと思う。

また「ドクターキリコ」や「完全自殺マニュアル」など、事件当時にあまりにも騒がれすぎたものに関しても、検証しなおしている。
インターネットと自殺について、改めて考えさせられた
悪者にされすぎているネットだが、逆に自殺を抑止する力にもなってることを再確認した。

最後の章は「ネット心中を止めるには」になっている。
個人的には、この部分が広く浅くになってしまってるのが残念だ。
有益だと思える提案もなされているが、もう一歩踏み込んでほしかった気が強くする。

でも全体的に、読んでなるほどと思える点が多く、参考になった。
私はメンタルヘルスに少し携わっているので、今後、何かの形で活かせたらと思う。

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投稿日: 2004/10/31 投稿者: たこやき21

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