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草原と馬とモンゴル人 (NHKブックス)
 
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草原と馬とモンゴル人 (NHKブックス) (単行本)

by 楊 海英 (著, 原著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

匈奴や突厥として中国を脅かし、ユーラシアの東西を架橋した遊牧騎馬民族モンゴルとは、どのような人びとなのか。厳しい自然環境と折り合い、家畜を育みながらの生活は、農耕民の生活観・自然観とは大きく異なっている。オルドス草原を駆ける馬たちの背に、かれらの生活と人生がある。英雄チンギス・ハーンを追慕する壮大な叙事詩をたどり、モンゴルの人びとの馬に対する思いから遊牧民の生き方をさぐる。オルドス・モンゴル族の一員である著者が語る遊牧の文明。

内容(「MARC」データベースより)

騎馬をあやつり、大草原を駆けてユーラシアの東西を架橋した遊牧騎馬民族モンゴルとは、どのような人々なのか。モンゴル族の著者が、英雄チンギス・ハーンの叙事詩をたどり、人々の馬に対する思いから遊牧民の生き方を語る。

Product Details

  • 単行本: 204 pages
  • Publisher: 日本放送出版協会 (2001/05)
  • ISBN-10: 4140019158
  • ISBN-13: 978-4140019153
  • Release Date: 2001/05
  • Product Dimensions: 7 x 5 x 0.5 inches
  • Average Customer Review: 4.5 out of 5 stars  See all reviews (2 customer reviews)
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5.0 out of 5 stars 「駿馬の哲学」の観点から“モンゴル人”を浮彫に, 2006/1/2
By afpeace (モンゴル・ウランバートル市) - See all my reviews
 著者はチンギス・ハーンの祭祀儀礼を司る伝統を担ったオルドス部族(現中国内蒙古自治区)の出身で静岡大学人文学部人類学講座助教授。先祖チンギス・ハーンや馬に纏わる生活への親密な関係から“モンゴル人”としてのアイデンティティー堅固に、元来隣のモンゴル国の人々と郷土をこそ衷心から思慕しています。本著は「チンギス・ハーンの二頭の駿馬」という十三世紀創作のオルドス伝承の叙事詩に焦点を当て、「駿馬の哲学」の観点から“モンゴル人”を浮彫にし、民族としての内的覚醒と一致団結による内部和平の主張を試みます。二十世紀、“モンゴル人”は社会主義の荒波に巻かれ、モンゴル人民共和国はソ連の影響下、また内蒙古は中国の配下でと、その自覚と誇りと伝統・文化が試練に。「無数の細い流れを受け入れてはじめて大河になる」と、大器を備え広範に包括的に諸宗教諸民族を治め、「父なる蒼天と母なる大地を拝んだ」共通の祖先、“聖主”チンギス・ハーンを詠うことで、今日否応なく離反したモンゴル国と内蒙古のモンゴル人同士を一つにしたい著者の意図と願望があります。二〇〇六年、「大モンゴル建国八〇〇周年」を通年で掲げるモンゴル国は、勿論「チンギス・ハーン」を歴史上の中心人物に。真の“モンゴル人”は如何なる国でも著者と同じ意図と願望を抱いていることでしょう。“モンゴル人”同士の平和に寄与する価値ある一冊。
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4.0 out of 5 stars モンゴルの詩と現実, 2007/8/10
By 白河夜舟 (東京都国立市) - See all my reviews
大きく北に向って湾曲する黄河に抱え込まれた一帯、オルドス地域は中国の内蒙古自治区に属する。これとは別にその北側には、かつてソ連の影響下に人民共和国と称したモンゴル国がある。著者はオルドス地域のウーシン旗(部族)に生を受けた中国籍のモンゴル人である。このように、そして著者も言うように、モンゴルと一口に言っても、そのなかにはさまざまな氏族や部族がふくまれている。さらにモンゴル族の営んできた遊牧生活も地域や環境によって、実態は千差万別だという。
中国政府は、農耕は遊牧に対して先進的な生産形態だとするドグマにもとづいてモンゴルの牧草地を耕地に転換する政策を進めた。オルドスには大量の漢民族が移住してモンゴル人を圧倒している。この政策は環境や生態系の劣化にもつながった。
本書の主題はこのようなモンゴルの政治的社会的な変動ではない。それは、いわば人馬一体のモンゴルの生活と文化のありようである。著者は口承や伝承に現れたモンゴル人の馬への愛着を綴り「チンギス・ハーンの二頭の駿馬」という長詩を紹介する。そこには馬が人の感情を持ち、人のように話す独特の世界がある。残念ながら詩のエッセンスを異なった言語を通じて感得することはたやすいことではない。
ここに紹介される幾つかの詩によって伝えられるものはすでに失われた世界であるかのようにみえる。しかしチベットやウイグルなどの自治区における独立運動を知る者は、控え目ながら渦中にあって思索する著者の願望がどこにあるかを推し量らずにいられないだろう。本書を読みながらアメリカ大陸への白人入植者とインディアン諸部族の関係に思いをはせる人もいるだろう。
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