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陰翳礼讃 (中公文庫)
 
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陰翳礼讃 (中公文庫) (文庫)

谷崎 潤一郎 (著)
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5つ星のうち 5.0 腑に落ちた感じ, 2005/9/1
「ヨーロッパはオレンジ色で、日本は白い」といつかテレビで言っていたのを思い出した。夜景の話だ。蛍光灯の明かりは、戦後の経済成長とともに普及したそうだ。その明るい白色の光は、夜もわたしたちのテンションを上げ、興奮させておくのに役立った。
蛍光灯の生活に慣れたわたしにとって、著者の陰翳を賞賛する視点はとても新鮮だった。と同時に、古い日本家屋や寺社仏閣に入ったときに感じる「なんとなく落ち着く」感覚のルーツを発見したような気になって、うれしく思った。日本人としての美意識はわたしにもちゃんと残っていたんだな、と(笑)。古い寺などをまわる前にもう一度読もうと思う。
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5つ星のうち 4.0 日本の情緒、まさに温故知新!, 2006/2/18
 冒頭部分はあまりに時代感覚が違う内容で抵抗感を持つと思うが、読み進むにつれて、現代失われてしまった「陰翳」の魅力に引き込まれて行く。
 著者が京都の有名な料理屋で、蝋燭の灯のもとでお膳の料理,漆器の椀物を食するくだりは秀逸で、さすがに文豪谷崎と思わず唸ってしまう。
 ・・・もしあの陰鬱な室内に漆器と云うものがなかったら、蝋燭や燈明の醸し出す怪しい光の夢の世界が、そのはためきが打っている夜の脈絡が、どんなに魅力を減殺されることでしょう。・・・一つの灯影を此処彼処に捉えて、細く、かそけく、ちらちらと伝えながら、夜そのものに蒔絵をしたような綾を織り出す。(本文より)
 
 谷崎は、美は物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳の綾だと説く。
 そして、失いつつある日本の文化、陰翳の世界をせめて文学の領域に呼び返したいと述べている。

 「陰翳礼讃」は昭和8年、著者47歳の作品で、当時としてはかなり斬新なエッセイであったと思われる。現在でも著名なエッセイスト達がかなり参考にしている節が見受けられる。
 ものの本質を見失わず、また文化という便宜性や利便性にも流されないで、美や情緒という観念的なものを如何に表現するか。大変参考になる作品である。
 
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19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 文豪のトイレ随筆に注目, 2005/7/20
陰翳礼賛。日本の伝統美を語る名随筆としてあまりにも有名な作品。
であるばかりでなく、同時収録の他の随筆もみな面白いもの揃いです。
とりわけ、「な~んかとっつきにくそう、タルそう」とお思いの方にもお勧めなのが、最後に入っている「厠のいろいろ」。厠、そうトイレです。美しいものにしか興味関心のなさそうなこの著者にしてこのテーマというだけで驚きですが、意外にもかなり楽しそうにうんちくや体験談の数々を披露してくれています。トイレ・エッセイの嚆矢と言ってよいんじゃないかと思われます。そして中国の故事として紹介される理想的な(?)トイレ、というのがまたいかにも凝った奇想の一品なのですが、さてどんな代物か、興味を持たれた方は是非ご自身でご確認下さい。もちろんトイレ内読書にも最適。文豪が一気に身近に感じられる(かもしれない)、短くて楽しい一編です。
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投稿日: 17か月前 投稿者: Pencil

5つ星のうち 4.0 what is already done cannot be undone.........
たくさんレヴューがでているんですね。いまさら何も付け加えるものはありません。まず読みやすい。身近な話題(厠、旅行、男女関係、そして女性)が著者によって一刀両断に... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: recluse

5つ星のうち 5.0 改めて日本の美を教えられた作品です
確か高校の時の現代国語の教科書に抜粋され題材として掲載されていたと記憶しています。もちろんまじめに勉強することなくボーっとした時間を過ごしていた当時の授業にあっ... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: ムーヤン

5つ星のうち 5.0 日本人としての美意識
谷崎潤一郎が記す「日本人としての美意識」。
明るいことは便利に違いない。... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: trueborntulip

5つ星のうち 5.0 圧倒される
日本の建造物などの、影の部分、暗い部分の風情を、西洋のものと対比して述べている。... 続きを読む
投稿日: 24か月前 投稿者: ヤキソバ

5つ星のうち 5.0 大好きな本
 谷崎潤一郎の著書のなかで一番好きな本です。
 かっこいい文章で、彼独自の美意識を伝えています。
 何度読んでも惚れ惚れしてしまいます。
投稿日: 2007/8/3 投稿者: rose_cafe

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