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学校のモンスター (中公新書ラクレ)
 
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学校のモンスター (中公新書ラクレ) (新書)

諏訪 哲二 (著)
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内容(「BOOK」データベースより)

個性の過剰な尊重、対学校のクレーマーと化した親、「オレ様」化を許す“自由な”おとな社会の歪み…。40年の現場体験を通して、子どもの変化と格闘してきた著者のリアルな認識が満載の本。


内容(「MARC」データベースより)

個性の過剰な尊重、対学校のクレーマーと化した親、「オレ様」化を許す“自由な”おとな社会の歪み…。40年の現場体験を通して、子どもの変化と格闘してきた著者のリアルな認識が満載の本。

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5つ星のうち 3.0 教育を通じて語る「近代」。でも,現場的には・・・。, 2007/10/25
『オレ様化する子どもたち』の続編。
一貫して言わんとするところは,昨今の子どもたちをめぐる問題の所在が,日本における近代的「個」の未自立にあるのではなく,個人が共同体から自立し始めたからこそ「個」が不安定・不確定なものとして「近代」の真の洗礼を受けていることにある,ということ。
親自身が公共心を内面化できずにナマの私情のみによって行動すれば,子どもたちも「特別な存在としての『この私』」として振る舞い続ける。
裸の近代的個人として社会の荒波にさらされるストレス。このストレスに耐えかねて「自由からの逃走」を図る現代人たち。
それでも学校教育は,近代社会を構成すべき近代的個人の育成を目的として掲げ続けるべきだ,というのが著者の主張です。

で,教育現場の先生方がこの本を読んでも,決して元気は出ないことでしょう。
大衆消費社会の帰結を突きつけられて,途方に暮れるのが落ちではないでしょうか。
タイトルからして,保護者や子どもと,学校・教師との溝を強調しているようですし。

学校を支える地域共同体を再構成するしか,解決の道はないように思われますが,本書は現状の解説にとどまり,現場における打開策を示してくれるものではありません。

近代的「個」を創出したとされるフランス革命から200年以上が経過しました。
公私のバランスがとれた近代的個人の育成にとって,『格差社会』が壁として立ちはだかり,『下流志向』(内田樹)が足元をえぐって行く。
こうした流れに抗しつつ,経済的合理性と等価交換を超えた精神的体験を子どもたちに与えるには・・・。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 哲学の悪用, 2009/9/6
「子供が主観的な自分像だけを自分像と考えており、客観的なそれを考えない」「客観的な自分こそ本当だ」と著者は言うが、その客観的な姿を誰が決めるのか。著者の恣意が決めるのか。教師達の恣意が決めるのか。世間や多数派が決めるのか。エライ人が決めるのかが定かではない。その人しか知らない真実を周りの他人が勘違いしまくるということは大いにある。なぜ安易に客観などといってそれを押し付けられるのか。主体認識がポストモダン的な割には公や客観への懐疑が足りないのではないのか。

また子供が天使でないのは自明なので、それに関する著者の子供観もこれは正しい。思いやりが必要であるという文脈で他人の気持ち、他人がそれをどう感じるかを想像しない子供を批判しているが、これも正しい。こういう文脈での「客観」擁護なら歓迎できる。だが他人に配慮する、客観に配慮するということは、他人への無節制な隷従を意味しないはずだ。例えば著者の出す親父狩りに関する事例で「ノリだよノリ」と言う若者に「狩られる方の気持ちが分からないのか!」と怒る事自体は悪い事ではない。むしろ道徳的だ。だが著者の批判の多くもある人にとってはリフジンに思われ不快に思われ、自由を侵害して思える。ではそんなに他人の気持ちや客観が大事なら著者も口を噤まねばならないのではないか。誰もが誰もの何かを不快に思うこの多様な人間社会では、迷惑になるから、これは誰かが傷つくからという理由でそれを制限する事は完全には可能ではない。それは殺人など明白すぎる例を除けばいつでもどこか程々な具合にならざるを得ない。
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11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 踊らされているタイトル, 2008/1/1
プロ教師の会の諏訪哲二氏の著作。

どうも諏訪哲二氏は出版社に踊らされているのか、出版社の担当が目立ちたがり屋なのか、本人にその素地があるのか、わからないが、「オレ様化する子どもたち」も「学校のモンスター」もタイトルが悪い。宝島から出版されていたときも、話題になるような、新聞広告や電車広告にうってつけのタイトルを立ててしまう。「プロ教師の会」という名称も私は好きではない。謙虚さが何もないからだ。そこから誤解が生じてしまうことを本人(達)は意識していないのであろうか。
この本は、モンスターペアレンツ批判をしている本ではない。この時点でタイトルから誤解が生じている。この本は、現代の「子どもをどう捉えるか」という分析の観点で書かれている。それには家庭の変化も当然描くこととなっているがゆえに、親の分析があることから「モンスター」というう今話題になっている言葉を利用したのであろう。私自信、この本を読んでも「クレーマー」としての親を「モンスター」と呼ぶこと自体に納得はできない。
ただ、生徒分析という点で、一つの観方として共感できる所が多い(但し、その先、つまり打開策は描かれていない。しかし、私は結論を持っているので、それはむしろ必要がないから物足りなさも無い)。また、諏訪氏は現場教師であったのでリアリティがある。特に「等価交換」の論理は実感としてある。また、今の学校は、その「等価交換」を餌に生徒募集をして生徒を集めているのも実態だろう。従って、等価交換とならない底辺校は廃校へ追いやられてしまい、過疎地にも義務教育する必要までが無くなったかのような現象が起きる。フラット化した社会でグーグルに一人ひとり繋がっているだけという、そんな世界をイメージした。
その中で速水敏彦、水谷修批判をしているが、特にしなくてもいいのではなかったか?諏訪氏の生徒分析で今教育に必要なことを書きあげれば良かったのではないか?どうも、彼は踊らされている気がしてならない。新書版全般に言えることだが、10年後も読むことを想定したタイトルと内容で編集してもらいたい。
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