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性と暴力のアメリカ―理念先行国家の矛盾と苦悶 (中公新書)
 
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性と暴力のアメリカ―理念先行国家の矛盾と苦悶 (中公新書) (新書)

鈴木 透 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

唯一の超大国として、最も進んだ科学技術を誇るアメリカ。だが、キリスト教の倫理観に縛られ、二億挺の銃が野放しにされるなど、「性」と「暴力」の問題については、極めて前近代的である。それはなぜか。この国の特異な成り立ちから繙き、現在、国家・世論を二分する、妊娠中絶、同性愛、異人種間結婚、銃規制、未成年への死刑執行、環境差別、核の公使などの問題から、混迷を深めるいまのアメリカを浮き彫りにする。


内容(「BOOK」データベースより)

唯一の超大国として、最も進んだ科学技術を誇るアメリカ。だが、キリスト教の倫理観に縛られ、二億挺を超す銃が野放しにされるなど、「性」と「暴力」の問題については、前近代的な顔を持つ。それはなぜか―。この国の特異な成り立ちから繙き、現在、国家・世論を二分する、妊娠中絶、同性愛、異人種間結婚、銃規制、幼児虐待、環境差別、核の行使などの問題から、混迷を深めるいまのアメリカを浮き彫りにする。

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5つ星のうち 4.0 特殊な国アメリカが世界に広める危険, 2007/1/24
アメリカを「性の特異国」かつ「暴力の特異国」と位置づける。

本書ではアメリカを象徴する暴力としてリンチが指摘される。十分な警察、司法が整備されない時代にコミュニティの安全を守るために始まった無法者の排除、すなわちリンチ。それが、黒人に対するものに集中していき、さらに「性」の視点と結びついて白人女性に手を出した/出そうとした黒人に対する暴力に発展していく。

脈々と流れているのは、異分子を暴力によって排除しようとする構図であり、それはオサマ・ビン・ラディンやフセインを世界の危険分子として合理的な理由のないままに暴力によって排除しようとするイラン戦争につながっている。

また、身の安全を守るために、危険を排除するために、銃の保有を認めるという世界の先進国でも極めて異様な政策が保持されている。これもまた、建国以来のDNAによる。

さらに問題なのは、アメリカという国が世界の声に耳を閉ざす伝統を持っていること。一例として、日本に投下された原爆の被害を客観的に展示することすら拒否している事実。

この本は、これらを鋭く指摘してくれる。
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18 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 アメリカの特異性, 2007/1/12
By はな (Japan 北国 ) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
我々日本人は、アメリカ合衆国を「自由国家」の代名詞であるかの如く憧れ、行動モデルにしてきたきらいがあるが、その国がかなりユニークな国であることを解き明かす本として面白く読んだ。奔放そうでいながら性的に保守的なアメリカ、戦争を厭わず、生命軽視かとおもえば、中絶反対の猛攻をかけるアメリカ。国境を越えられない記憶、という一節が興味深い。最近のイラク情勢を見ても、自国の兵隊の死傷者数にのみ注目し、自分たちが「ミスガイド」されたことを怒りはするが、いたいけなイラクの子供たちが自分たちの「ピンポイント」爆撃で多数殺されたことへの哀悼の言葉はついぞ聞かれない。
核のスパーパワーでありながら、原爆の被害へ接することを拒む姿には、頑迷ささえ感じる。この国に地球の未来を託して大丈夫なのか。むろん、アメリカの素晴らしさも数多いけれど。「アメリカが変ることは良いことだ」というメッセージを国際社会が送ることが必要だと筆者は説く。さて彼らはそのメッセージを受け入れるだろうか。
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12 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 国境をこえた「記憶の民主化」を, 2006/12/5
By 小僧 (東京都小平市) - レビューをすべて見る
アメリカを「性の特異国」「暴力の特異国」として位置づけ、建国時から現在進行中の対テロ戦争にまで至る歴史を概観し、アメリカという国の抱える問題に迫っていく。切り口は実に鋭く、分析も冴え、面白いの一言に尽きる。

アメリカは国の内外を問わず、共同体にとって脅威になりうるものに対し、「リンチ」的暴力をもって応じてきた。著者は、そのようなアメリカが現在抱える「暴力の悪循環」を断ち切るには、「リンチ」の対象となってきた「他者」の記憶とどう向き合うか、いかにマイノリティの記憶と向き合うか、といった「記憶の民主化」が不可欠であるという。

「記憶の民主化」は、米国内においては、インディアン・メモリアルやベトナム戦争記念碑の事例のように、着実に進展を見ている。しかし、原爆展示論争に典型的に見られるように、記憶の対象が「国内か国外かの違いで記憶に対する寛容さが著しく異なるアメリカの姿」がある。このような「記憶のダブルスタンダード」をいかに破っていくか。現在世界が抱えるアメリカという問題を解決するには、著者も言うように、アメリカ自身の認識を変えるべく、対話を続けていかねばならないだろう。
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5つ星のうち 5.0 よくできたアメリカ文化論の良書
表題に掲げられた「性と暴力」の他、「唯一の超大国とその中世性」「性と人種」「リンチと戦争」といったキーワードを示しながら、矛盾した両面を抱えるアメリカがぶつかっ... 続きを読む
投稿日: 8日前 投稿者: 青ち

5つ星のうち 3.0 一面的
タイトルに興味を引かれて購入。この本ではアメリカの極端に否定的な部分を強調している。とにかく一面的で、そういう偏った考えの本だと思えば勉強になるかもしれない。ま... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: 霧雨

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例えば、P185「死刑になる子どもたち」を読むと、「暴力で問題を解決する」というアメリカの伝統的スタイルを、端的に知ることができます。この過剰なまでの自己貫徹性... 続きを読む
投稿日: 2006/12/1 投稿者: ひろぴー

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過激なタイトルで随分損をしていると思うが、内容そのものは一般に考えられているような、なにごとも日本よりも進んだ参照すべき国としてのアメリカというイメージを中和す... 続きを読む
投稿日: 2006/10/30 投稿者: 遊鬱

5つ星のうち 5.0 アメリカはもはや他人ではない時代に、その他人を知るための大変興味深い一冊
... 続きを読む
投稿日: 2006/10/18 投稿者: yukkiebeer

5つ星のうち 3.0 面白い
いやはやネガティヴなアメリカ像が慶応大学の法学部では教えられているんですね。こんなアメリカ像を教えられたんでは、学生がみんなアメリカが嫌いになっちゃうんではない... 続きを読む
投稿日: 2006/10/1 投稿者: recluse

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