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華族―近代日本貴族の虚像と実像 (中公新書)
 
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華族―近代日本貴族の虚像と実像 (中公新書) (新書)

小田部 雄次 (著)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

明治維新後、旧公卿・大名、維新功労者などから選ばれた華族。「皇室の藩屏」として、貴族院議員選出など多くの特権を享受した彼らは、近代日本の政治、生活様式をリードした「恵まれた」階級のはずだった。日清・日露戦争後、膨大な軍人や財界人を組み込み拡大を続けたが、多様な出自ゆえ基盤は脆く、敗戦とともに消滅する。本書は、七八年間に一〇一一家存在したその実像を明らかにする。巻末に詳細な「華族一覧」付き。

内容(「BOOK」データベースより)

明治維新後、旧公卿・大名、維新功労者などから選ばれた華族。「皇族の藩屏」として、貴族院議員選出など多くの特権を享受した彼らは、近代日本の政治、経済、生活様式をリードした「恵まれた」階級のはずだった。日清・日露戦争後、膨大な軍人や財界人を組み込み拡大を続けたが、多様な出自ゆえ基盤は脆く、敗戦とともに消滅する。本書は、七八年間に一〇一一家存在したその実像を明らかにする。巻末に詳細な「華族一覧」付。

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5つ星のうち 5.0 最良の華族入門書, 2006/4/11
By 革命人士 - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
近代日本史に硬軟両面で常に話題の中心であり続けた華族について、歴史を追いつつ概略を紹介する。公家、武家のほか、維新の功労者、財界人、宗教家のほか、南朝忠臣の末裔というかなり胡散臭い家まで、多種多様な上流階級人が「皇室の藩塀」の名の下、「華族」として一括りにされたという。

華族については色恋沙汰、苦しい台所事情などのスキャンダラスな軟派な面と、戦前いわゆる華族社会の中でも本流である近衛、木戸、有馬といった「革新華族」が台頭し、貴族院や宮中を舞台に、軍部と連携してファシズムを推し進めた政治的側面の両面がある。本書は両面を詳しく紹介するほか、明治の華族批判、朝鮮貴族、華族の職業分布などこれまで余り知られていなかった話題にもじっくり触れるなど、紙数の限られた中、できるだけ多面的に華族の実像を解明している。また、書中に写真や一覧表が多いのがとてもいい。特に「日露戦後叙爵者一覧」「貴族院会派系統図」などの一覧表は、簡便な華族関連資料として重宝するし、読む際にイメージも湧きやすい。

これほど近代社会、政治に大きな影響を与えたにもかかわらず、華族制度自体の通史がなかったのは驚きでもある。本書には、斬新な解釈があるわけではないが、これまでどこか一部分にしか焦点を当ててこられなかった華族について、広く知識を提供してくれる。中公新書らしい、重厚さのある歴史書といえる。
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5つ星のうち 5.0 好解説・良資料, 2006/12/2
華族。知っているようで知らない、この戦前の制度についてのコンパクトかつ的確な解説書である。最後の華族一覧の資料も、現時点での決定版と言える。どこも興味深いが、特に、普通選挙法施行後に、むしろ貴族院が抵抗勢力として重きをなして来た(そういえば、近衛文麿はバリバリの華族だし、天皇機関説事件は貴族院で勃発したのだった!)という指摘は、目から鱗である。華族に軍務を、が軍人を華族にすることで達成したという皮肉も興味深い。気になるとすれば、旧華族がいまどうなったかである。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「華族」の概要に触れる一冊, 2009/10/12
「華族」…。われわれ庶民からすると日本の貴族という印象を受ける言葉ですが、よく考えてみれば江戸幕府が倒れ明治新政府になってから制度化されたことによってうまれた階層であり、その構成は玉石混交(失礼)、昔ながらの貴族だけでなく明治以前の出自が怪しい家系も入り込んだりしています。
本書は新書サイズながら、「華族」という独特の階層について、その歴史、構成員の推移、暮らしぶりなどを紹介していきます。もともとは公卿、大名、維新の志士たちで構成されていた爵位が日清・日露戦争を経て軍人などの構成が増えていく様なども紹介され、明治〜大正〜昭和の時代背景もみえてくる内容です。
あまりの面白さに一晩で一気に読んでしまいました。巻末には華族全一覧も掲載。類書も多いと思いますが、「華族とは何か」を知るにはまずはこの一冊で十分かと思います。
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