内容(「BOOK」データベースより)
ハワイ―世界中の観光客を魅了する太平洋の美しい島島。十八世紀以来、欧米、そしてアジア諸国から多くの移民が来島し、定着・活動してきた。しかし、異人種、異文化との接触が、ネイティヴ・ハワイアンに苛酷な歴史を強いてきたことも忘れてはならない。本書は、日本との交流に光をあてながら、楽園イメージの奥に横たわる、もう一つの現実を浮かび上がらせ、ハワイ文化の力強い流れを描き出すものである。
著者からのコメント
著者 矢口 祐人(やぐち ゆうじん), 2002/07/15
著者による紹介
今から八年ほど前、ぼくはごく普通の観光客としてハワイに遊びに行きました。それ以来、何度も訪れるうちに、ハワイの歴史と文化に興味を抱くようになり、ついに一冊の本にまとめることになりました。
1~3の各章では移民、戦争、観光について論じ、最後の章ではネイティヴ・ハワイアン社会の歴史と未来について考えました。新聞や手紙などの歴史資料や、ハワイアン音楽の事例などをとおして、なるべく具体的に話を進めるよう心がけました。また 、ハワイの資料館などで入手した写真や絵画もふんだんに盛り込みました。ハワイを中心に据えながらも、日本をはじめとする海外との交流のなかで、ハワイ社会がどのように形づくられてきたかを考えることで、より広い視野でハワイを理解できるよう努力しました。
「もっとハワイについて知りたい!」という読者のために、長めの参考文献リストもつけました。巻末にはお勧めハワイアン音楽リストもあります。
今日、ハワイ観光はひとつの岐路にあると言われています。観光はハワイ経済を豊かにしましたが、同時に環境破壊などのさまざまな問題をもたらしました。ハワイの人びとは観光の是非とその未来について真剣に考えています。観光客として訪れるわたしたちも、もっとハワイの歴史と文化のことを知りその魅力とともに、ハワイ社会が直面する諸問題を考えるべきなのかもしれません。ハワイは日本人にとってとても身近な外国ですが、知られてないことがたくさんあります。ハワイ旅行の「予習」用に、帰国後に思い出を深めるために、あるいは多様な文化の交流の意義について考えるために、ぜひ参考にしていただければと願っています。
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