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子どもという価値―少子化時代の女性の心理 (中公新書)
 
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子どもという価値―少子化時代の女性の心理 (中公新書) (新書)

by 柏木 恵子 (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

90年代以降、少子化は社会的問題としてさまざまな議論を呼んできた。しかしそこには、少子化が出産・結婚をめぐる女性の心理の問題であるという認識が欠けている。日本では「親子は一心同体」とその絆を強調されるが、そうした考え方もいまや普遍的とは言えず、変化してきている。現在「子どもをもつ」とはどういう意味があると考えられているのか。少子化を心の問題として捉える人口心理学を提唱、その視点から考える。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

柏木 恵子
1932年(昭和7年)、千葉県に生まれる。東京女子大学文学部卒業。東京大学大学院教育心理学博士課程修了。教育学博士。現在、白百合女子大学教授。東京女子大学名誉教授。専攻は発達心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

Product Details

  • 新書: 236 pages
  • Publisher: 中央公論新社 (2001/05)
  • ISBN-10: 4121015886
  • ISBN-13: 978-4121015884
  • Release Date: 2001/05
  • Product Dimensions: 6.8 x 4.3 x 0.6 inches
  • Average Customer Review: 4.4 out of 5 stars  See all reviews (5 customer reviews)
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38 of 41 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 少子化時代を読み解く常識破りな一冊, 2003/1/19
 結婚したら子どもを持つのが当たり前──自分に対してはそう信じていた私にとって、昨今の「子どもを持たない」という価値観や毎年強まる少子化傾向は、うまく理解できるものではなかった。その根底をくつがえしてくれて、さまざまな視点から子どもを持つという価値観を改めて考えさせてくれたのがこの一冊である。

 たとえば生殖技術や避妊術の発達で子どもは「授かる」ものから「つくる」ものへと人々の意識が変わっていった結果、子どもを「つくる」「つくらない」と選択するにあたり、この国の政治や経済、社会の状況が大きく影響されている点は本当にそのとおりだと思う。少子化対策といって「子育て支援センター」のようなハコモノ行政を繰り返していたり、男性の育児休暇を推奨しながらも休業補償を法制化しなかったり。不妊症治療に対して健康保険が使えず高額な治療費が求められている現状は本当におかしい。

 また、一人っ子を持つ母親よりも、2人以上の子どもを持つ母親のほうが子育てに対する負担感が少なかったり、比較的時間が自由な専業主婦よりも仕事を持ちながら子育てしている女性のほうが時間的な負担を感じにくいといった、これまで常識と思われていた数々の女性心理をデータによって反証するくだりは、まさに行政の子育て支援策担当者に読んで聞かせたいほど説得力がある。

 一つだけ残念なことは、現在の子育て環境や少子化の原因などにきちんと迫っている半面、その解決策が具体的に提示されていない点。それを考えるのが私たちの役割だとはいえ、専門家としての提言もあるとよかったと思う。それでも真剣に少子化といわれる現状を読み解くには欠かせない一冊だろう。

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6 of 6 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 少子化問題の心理学的アプローチ本, 2006/10/25
By daphnetin (東京) - See all my reviews
(TOP 1000 REVIEWER)   
『子どもという価値』とはなかなかイメージしづらいが、主に親の立場から子どもが
存在するという状況を時代推移、経済的負担、文化的背景、避妊技術の発達から
読み解き、現在の日本が置かれている少子化の根本原因について思索が広げられている。
著者が学者であるためなのか、やや総説的な取り扱いになっていて、著者の推論や
示唆で結論が占められている部分が多くて、将来的な視点を提言できないままに話題が
展開されており、ややまとまりに欠け、また、文章表現も単調な気がするが、
子どもを産む(産まない)に至る親の心理面から得られたデータを層別して多面的に
解析した結果は、十分に評価されるべきであると感じた。
既に5年以上出版から経っている本ではあるが、今なおこれらの視点は古びてはいないし、
これら問題に対しての政策面における方法論はますます重要となってくると考えられる。
少子化により既に国の活力が低下しつつある現在、私たち国民は本書を一読し、
なぜ子どもを持つ(持った、持たない)のか、について再考が迫られる時期に
来ているのではないだろうか。
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16 of 18 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 「子は宝」なんて, 2004/10/28
一卵性母娘、過保護、子離れできない母親、一方で幼児虐待、DINKS……こんな言葉がマスコミを賑わす現代、私たちが普通に「子は宝、かけがえのない存在」と思っていた前提が、実は崩れつつあるのではないだろうか。否、「子は宝」の前提自体、作られ強制された概念であって、本来の親子関係というのはまた別の価値観なのかもしれない……。というように、子と親の関係に新しい視点を提供してくれるのがこの本だ。
当書を読んで「目から鱗」の指摘は以下のようなもの。
・女性の社会進出と少子化とは必ずしもリンクしていない(働く女性と専業主婦とで、子どもの数はいずれも2~3人)
・今は子どもに男子より女子が望まれる。
・専業主婦でない方が、何年か経った後での結婚満足度が高い。
・結婚生活に不満を持つのは、夫より妻の方が圧倒的に多い。
新書の限界か、文章が正直拙く読み心地が良いとは言えない。それでも問題点、注目点がダイジェストにまとまっていてお手ごろな入門書である。
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Published on 2002/4/15 by 丸岡

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