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シリコン・ヴァレー物語―受けつがれる起業家精神 (中公新書)
 
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シリコン・ヴァレー物語―受けつがれる起業家精神 (中公新書) (新書)

by 枝川 公一 (著)
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日経ビジネス

世界を席巻する ハイテクの聖地に 起業家精神を読む
シリコンバレーが米国のどこにあるのか知らない人でもハイテク、エレクトロニクス、ベンチャーの聖地であることは知っている。ニューヨークのシリコンアレー(小径)、シアトルのシリコンフォレスト(森)、オースチンのシリコンプレーリー(平原)など、あやかり組である。日本でもいくつか案はあったが立ち消え。

サンフランシスコ市から南へ、湾ぞいに国道101号線が、その西太平洋側ぞいに280号線が走る。2つのハイウェイはサンノゼ市で合流する。この両道にはさまれたタテ長の地帯がシリコンバレーだ。中央にあるのがスタンフォード大学。創立者リーランド・スタンフォードは一代で産を築き州知事まで務めた大立者だったが一人息子が16歳で大学進学を目の前に急逝した。その思い出のために大学を寄贈した。だから正式名はリーランド・スタンフォード・ジュニア大学である。

1885年、ゴールドラッシュは去っており、東部のインテリは「あんな田舎に大学をつくって誰がいくのか。老人の感傷さ」とあざ笑った。スタンフォードは8200エーカーの土地を大学に寄贈した。ただしどんなに苦しくても売却しないという条件で。第2次大戦後、工業化がすすむにつれ大学は工業団地としてリースすることを考えた。とはいっても魅力ある呼び水がいる。フレデリック・ターマンという若い工学部教授は前から卒業生が東部の既成企業に流れていくのをニガニガしく思っていた。

ちょうど、門下にデイヴィッド・パッカードとウィリアム・ヒューレットがおり仲がよかった。ターマン教授のすすめで小さな2階屋でオーディオ機器の会社をつくる。教授は538ドル(!)を貸し与えた。コインを投げて社名はヒューレット・パッカード社となる。

これをスタートとして企業と大学のギブ・アンド・テークがはじまる。スタンフォード大は企業在籍のまま大学院入学をみとめる。

東部のマサチューセッツ工科大学(MIT)をはじめAT&Tのベル研究所、IBMなどの既成勢力が威張っていたが、天才、ウィリアム・ショックリーがシリコンバレーに半導体研究所をつくり注目をあびる。

優秀な頭脳が続々あつまってくる。シリコンチップの発明者ロバート・ノイスがそうだ。ただしショックリーのエキセントリックな性格は"8人の反乱"をおこしフェアチャイルド半導体社独立のもととなる。アップル社の興亡とIBM。更にごぞんじマイクロソフトの登場。ドラマチックな歴史だ。

(東洋信託銀行顧問 神崎 倫一)
(日経ビジネス2000/2/21号 Copyright©日経BP社.All rights reserved.)



内容(「BOOK」データベースより)

十九世紀後半、カリフォルニアにスタンフォード大学が設立され、シリコン・ヴァレーの歴史は始まる。1939年のヒューレット・パッカード社創業以来、インテル社、アップル社、オラクル社、サン・マイクロシステムズ社など、アメリカのみならず世界を制覇する企業がここから育ってゆく。こうした新しいビジネスの技術者や経営者たちが繰り返す成功と失敗の裏に脈々と流れる、特有の起業家精神とはどういうものか。歴史を繙こう。

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4.0 out of 5 stars シリコン・ヴァレーの精神とは, 2004/8/12
この本は本格的なパソコンブーム到来以前の80年代で終わっています。 その後の
大変革は誰もがよく知っています。どの時代においてもそうで しょうが、未来を切り
開くものは常に自由で新鮮なものの考え方から生 まれてきます。シリコン・ヴァレー
を見る時、日本が最も学ぶべきなの は、その「精神」であろうと著者は語っています。

21世紀、日本は新しい世界市場を生み出すような産業を育てていけるの か。それは、
日本がいかに柔軟で自由な精神を育んでいけるかにかかっ ていると言えるのかも
しれません。

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2 of 3 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars もっと早く読むべきだった, 2001/5/16
By A Customer
非常に分かりやすく説明されていた。臨場感もある。 もっと早く読んでいれば良かった。この本を読めば、 シリコンバレーの過去がわかり、未来もある程度 わかるような気がした。 「会社を興すのも、そこで働くのも、抱懐している夢を 実現するために他ならない。仕事をすることが最大の 生きがいであり、その手段として企業がある。」

という文章が印象的だった。

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