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市場社会の思想史―「自由」をどう解釈するか (中公新書)
 
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市場社会の思想史―「自由」をどう解釈するか (中公新書) (新書)

間宮 陽介 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

一七七六年、アダム・スミスは『国富論』を著し、「見えざる手」による市場社会の成立を理論化した。歴史学派・社会主義者はこの自由主義に異議を申し立てたが、経済学の科学化は「パレート最適」を生み、自由主義経済理論は完成したかにみえた。しかし大戦と恐慌は各国産業を弱体化し、自由放任を補完する形での政府介入を説くケインズ理論が世界を席捲するものの、その反動が七〇年代現れる。「自由」への対応を通して経済思想史を展望。

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5つ星のうち 5.0 問題史の経済思想史とはなんだろうか?, 2005/7/20
By TKMT (東京都) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
私がとある公立大学の学部演習のテキストとして選んだのが本書である。「人物」を中心に組み立てる通常の経済学史のテキストとは異なり、「社会主義」、「功利主義」、「貨幣」、「市場と計画」といった経済学における重要な「主題」(テーマ)を時代ごとに扱っている。あとがきによれば、「本書がめざしたのは・・・いわば問題史としての経済思想史である」。この「あとがき」には著者の思想に対するスタンスが明快に語られており、大変参考になった。偉大な思想家が「問いかけた問題の大きさと切実さが、彼らの思想を多産的な思想としている」のであり、「本書で取り上げた思想家たちは多かれ少なかれ市場社会の変化が生み出した問題と対決し、時代との対決のなかから自らの思想と練り上げている」とある。単なる机上の空論ではない生きた思想の歴史が綴られているのだ。もともとは放送大学での45分講義をもとにしているために、内容にやや物足りなさを感じることは否めない。スミスの箇所で扱われた「体系の人」批判をハイエクが現代的に再生した議論やスラッファによるリカードの客観価値論の復権など、現代とのつながりをより強く意識した構成もありえたであろう。それができなくともせめてシュンペーターの思想と理論には言及すべきではなかったろうか。とはいえ、本書はそれ自体として十分に魅力的な思想史を構成しているように思われる。第10章の「ケインズ革命」に連なる、「不確実性と期待」(第11章)と「貨幣について」(第12章)、そして「経済学における自由の思想」(第15章)はとくに印象深い。ケインズ理論に込められた思想・哲学を的確に描き出しているからだ。理論、思想あるいは哲学との豊かな協奏曲が奏でられているといえば大袈裟か。「市場社会の思想史」という本書のタイトルからも、経済学とは本来は「社会」と密接不可分な関係にあることを想起させられる。お薦めの一書である。
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38 人中、34人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 経済思想史を追求する, 2005/5/18
By takuya_o0917 (京都府) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
 経済思想を源流から辿りながら、経済理論やその変遷を理解出来る経済思想史のコンパクトな1冊である。古典派経済学から新古典派経済学を経て、ケインズ革命に至るまでの経済学の歴史を理論と提唱者のエピソードに適切な例も加えながら解説し、現代の経済学の根底にある思想を探る。しかし他の経済学史の本と異なるのは、そこに政治的な背景や思想的な流れを積極的に取り入れる事で却って経済学史全体の流れや構造が掴み易くなっている点であろうか。
 自由主義と市場社会の関連を思想的・経済的側面からまとめあげた本書は、経済史の魅力的な教科書にもなると同時に、政治学・哲学の体系的テキストにもなることだろう。比較的安価に手に入る良書なので、文系の学生には是非とも一度手に取って読んで貰いたい。
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15 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 時代との格闘のなかで生まれた、問題史としての経済思想史, 2007/6/11
アダムスミス以来の経済思想の変遷を、市場社会の問題史として捉えて解説した本。スミス、ワルラス、ポラニー、ケインズ等々、その時代の革新的な経済学者が呈示してきた経済思想とその社会背景が簡潔に述べられています。

そして、それらの優れた経済学者たちの思想が、時代との格闘の中で現実の観察と哲学的思考を基盤として生み出されてきたこともまた、よく理解できて、現代という時代を問う人ならば、それら先人の著作もきっと読みたくなるに違いありません(ほんとに読むのは大変ですが)。

この本の副題は”「自由」をどう解釈するか”となっています。著者は自由という言葉の多義性は承知しつつ「経済思想史の歴史は「自由」をめぐる諸派の葛藤の歴史だったといっても過言ではない」と述べていて、とても面白いと思いました。この視点は、経済学の普遍的基盤を、単なる生存や損得よりも、精神的存在としての人間の本質により深い部分にかかわる「自由」という概念に求めることになるからです。理論化するのは大変そうだけど、その進み行きが楽しみです。
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5つ星のうち 5.0 思想とその背景がコンパクトにまとまった良書
放送大学での講義のための、テキストだったということを知らず。
読破して、あとがきを見て、気づく。... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: navyfrog993

5つ星のうち 5.0 薄いけれども、中身の濃い良書
タイトルにもあるように経済思想史の本。
ページ数も180くらいで、新書の中でも薄い方です。... 続きを読む
投稿日: 2007/6/1 投稿者: θ

5つ星のうち 5.0 凄い
経済史の入門書のようでありながら、経済の基礎および理論を教えてくれる。私の記憶の間違いなければ氏のケインズとハイエクが、絶版なのが、悔やまれる。
投稿日: 2004/8/31 投稿者: 渉外

5つ星のうち 5.0 コンパクトな経済思想史
... 続きを読む
投稿日: 2002/8/31 投稿者: ymo世代

5つ星のうち 5.0 貴重な本です。
日本では新古典派経済学全盛で... 続きを読む
投稿日: 2001/4/19

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