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静子の日常
 
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静子の日常 (単行本)

井上 荒野 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

何かが過剰で、何かが足りないこの世の中今日も出くわす“ばかげた”事象を宇陀川静子・七十五歳は見過ごさない―チャーミングで痛快!直木賞作家の最新長篇小説。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

井上 荒野
1961年東京生まれ。成蹊大学文学部卒。89年「わたしのヌレエフ」で第一回フェミナ賞受賞。2004年『潤一』で第一一回島清恋愛文学賞、08年『切羽へ』で第一三九回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 225ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2009/07)
  • ISBN-10: 4120040461
  • ISBN-13: 978-4120040467
  • 発売日: 2009/07
  • 商品の寸法: 19.4 x 13.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 101,051位 (本のベストセラーを見る)

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5つ星のうち 4.0 「どこにだって行ける」, 2009/8/27
主人公の静子は75歳。夫は亡くなり、今は息子の家族と同居しながらも、
けっこう良好な関係を保っている。
表紙デザインからも窺えるように、荒野さんのシリアス系統の物語ではなく、
極めてポジティブな老女、静子をとりまく日常を明るく描いた作品だ。

フィットネスクラブに通う静子は、案外人気者だったりする。
人の信頼を得るという点において。

家族との関係はつかず離れずでいながら、きちんと見ている。
息子のよからぬ所業も静子には筒抜けであり、孫娘の鬱々とした
心中だってお見通しだ。
彼女が賢いのは、それを毛ほども気取られずに、それらの状況を
変える手伝いをしてしまうところ。

今の自分を「どこにだって行ける生きものに生まれ変ったんだもん」と
言える静子は自由を手に入れたのだ。
そして「若くはないけど、新しい歌を知ることはまだできるんだわ。」と
言えるのは心の柔軟性の証。
瑣末な日常をどれだけ受け入れ、どれほど愉しんでしまえるか。

そして、とっても惹かれたのが、ある別れを決意するシーン。
75歳で、こんなふうに揺れて、自分に正直になって、
そしてよりよい選択ができる人ってすばらしい。
日々の“ばかげた”事象はあなどれない。
なぜなら、それらが自分を作り上げてゆくものだから。
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5つ星のうち 4.0 理想的な年の取り方を見つけました!, 2009/10/5
By 夢追い虫 - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
75歳の可愛らしいおばあちゃん・静子さんは、ポジティブで行動的。
でしゃばらず、見返りを求めない、「私がしてあげたのよ」的な意識すらない・・・。
この年齢になれば私も人生の紆余曲折を味わって物事を達観できるようになっているでしょう。
その時に自分に残っているものが、こんな優しさとさりげなさだったらいいなぁ。
こんな年の取り方がしたいと思いました。
自分の思い通りにいかないことを拒絶したり、イヤイヤ思いながら妥協するよりは静子さんのように折り合いをつけてしまう方がいい。
がまんしなければならないなら、その環境でも楽しめる要素を自分で見つけてしまおう。
案外、このくらいのペースで生きる方がラクなのかもしれない。

ちっぽけだけど、これこそが私自身の人生。その愛おしさ・かけがえのなさをしみじみを感じさせてくれる本です。
ほっこりいい時間を過ごさせてもらいました。
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