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八日目の蝉
 
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八日目の蝉 (単行本)

by 角田 光代 (著)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか−−理性をゆるがす愛があり、罪にもそそぐ光があった。家族という枠組みの意味を探る、著者初めての長篇サスペンス。


内容(「BOOK」データベースより)

逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるのだろうか。理性をゆるがす愛があり、罪にもそそぐ光があった。角田光代が全力で挑む長篇サスペンス。

Product Details

  • 単行本: 346 pages
  • Publisher: 中央公論新社 (2007/03)
  • ISBN-10: 4120038165
  • ISBN-13: 978-4120038167
  • Release Date: 2007/03
  • Product Dimensions: 7.6 x 5.6 x 1.3 inches
  • Average Customer Review: 4.3 out of 5 stars  See all reviews (52 customer reviews)
  • Amazon.co.jp Sales Rank: #2,778 in 本 (See Bestsellers in 本)

    Category Ranking:

    #8 in   > 文学・評論 > ミステリー・サスペンス・ハードボイルド > 日本の著者 > か行の著者
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63 of 72 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars すべてを捨てても、だた一つ大切なものを守りたい強さ, 2007/11/9
不倫相手の赤ん坊を誘拐して逃げる女。
どうしようもない男のために人生棒に振ってバカだな・・・と、どこか冷めた視点で読んでいたのですが。
中盤、追い詰められて、迷うことなくなにもかも捨てて逃げ出そうとするところでなぜか、不意に泣けてきました。ほんと突然に、何かが私の中で弾けたように。
その後も、ずっと、心を揺さぶられるというか。(陳腐な表現しかでない自分がもどかしい)

もしかしたら私が今現在、女で、小さな子供がいて、夫がいて、住むところがあって、平穏に暮らしていられるからかもしれません。
そんな平凡な日常を、どんなに願っても手に入れることのできない主人公の、「ただこの子と一緒にいられるだけでいい」という強い思いと行動は、私に何かを訴えてくるのです。
主人公は犯罪を犯し、身勝手な行動で周りを不幸に巻き込んでいるのだとしても、とりあえずそれは置いといて、今この瞬間の、二人の幸せが続いたらいいのに、と思わせます。

捨てられないものだらけなのに、持っているものの大切さも理解していない。そんな自分に気づかされた一冊です。
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14 of 16 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 角田さん尊敬します, 2009/5/8
10回ほど読み返しました。
愚かな女性の行いを通して、愛情という曖昧な概念を鋭く描写していますね。人から人へと繰り返されること、離れていても思い続けること、憎しみを包み込む大きな力があること、憎悪と相反しないこと、才能であり、技術でもあること、それのみでは人を育てられないこと・・・諸々。
 
 許せないけれど、間違ったことをしているけれど、主人公がエンジェルホームを抜け出す時に「これから私があなたに全部あげる これまで奪ってきたものを返してあげる」と心の中で繰り返すシーンに心を動かされました。
 ラストすばらしかったです。言葉でどう言い表せばよいか解らないほどに。
 
 女性同士の複雑な人間関係、不完全な家族、ダメ女の友情、生きる事への肯定観、角田小説のテーマの全てが、網羅されていると思います。
 
 希和子と薫の「八日目」の先が、生きていてよかったと思える日々であるよう祈ります。
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15 of 18 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars ラストが素敵!, 2008/1/22
By miya (東京都) - See all my reviews
ようやく地上に出てきたと思ったらたった7日で命を終えてしまう蝉。
もし、自分だけが8日目も生きていたら・・・・。
他の仲間が見ることが出来なかったモノを見ることができたと喜ぶか、
もしくは、自分だけ生き残ってしまったことを悲しむか・・・。
決して簡単に答えられることではないように思う。

両親の愛情をたっぷり受けて育つこと、
それってかけがえのない幸せだと思うけれど、
でも、血の繋がった両親がいないことが必ずしも不幸だとは
言い切れないとも思う・・・。

薫の両親には何だかイラつきばかりが残る。
確かに数年ぶりに我が子が戻ってきても戸惑うだろう。
でも、もう少し愛情を注ぐことが出来たのではないかと思えてならない。
もともとが夫の不倫から始まっているということが
この夫婦を私が受け入れることができなかった要因だと思う。
夫の不倫相手に嫌がらせをする妻というのも
何だか醜く見えてしまうし・・・・。

読了後、この本を読みながら、
私はずっと希和子を応援していたことに気づかされた。
彼女のしたことは犯罪以外の何物でもないけれど、
でも彼女と薫の幸せを願わずにはいられなかった。
幸せな時間をありがとう、という言葉は、
確かに的外れなものだけれど、
でも、あの時間がこれからも希和子を支えていくのだろうと思う。
「どうして私だったのか?」という薫の思いは最もだと思う。
彼女は犠牲者・被害者以外の何物でもないのだから。
ごく普通に生きることすらできなかった彼女・・・。
でも、未来は明るいものであって欲しい。

爽やかで逞しさを感じさせるラストが素敵。
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5.0 out of 5 stars 以外にも心が揺れる
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