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逃亡くそたわけ
 
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逃亡くそたわけ (単行本)

by 絲山 秋子 (著)
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Product Description

出版社 / 著者からの内容紹介

21歳の夏は一度しか来ない。あたしは逃げ出すことにした。
軽い気持ちの自殺未遂がばれて、入院させられた病院から。
逃げるのに思いつきで顔見知りを誘った。24歳の茶髪で気弱な会社員。
すぐに「帰ろう」と主張する彼を脅してすかして車を出させた。東へ。そして南へ。
__おんぼろ車で九州の田舎町を駆け抜けるふたりの前にひろがった暑い夏の物語。


内容(「BOOK」データベースより)

逃げるのに理由なんていらない。川端康成文学賞作家、糸山秋子初の書き下ろし長編小説。

Product Details

  • 単行本: 168 pages
  • Publisher: 中央公論新社 (2005/2/26)
  • ISBN-10: 4120036146
  • ISBN-13: 978-4120036149
  • Release Date: 2005/2/26
  • Product Dimensions: 7.6 x 5.3 x 0.7 inches
  • Average Customer Review: 3.9 out of 5 stars  See all reviews (24 customer reviews)
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9 of 9 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars 過不足なく楽しめたが, 2005/10/8
By デルスー (沿海州シホテアリニ山脈) - See all my reviews
(TOP 1000 REVIEWER)   
設定のわりに、けっこう普通(?)なロードノベルという感じだった。なので☆三つ。

少なくとも、予想だにしない展開に驚いてうろたえたり、逆に爆笑してしまったりということはなかった。ライオン先生が出てくるあたりに、多少のファンタジーはあるものの、それも想定の範囲内という感じ。
 
とにかく、主人公が博多弁を喋らない限り、成り立たない話なのは確か。これが全部標準語だったら、あまりにリリカル展開過ぎて、読んでいて恥ずかしくなってしまうかもしれない。

『海の仙人』も、新潟への旅がちょっとロードノベル風だったが、それに比べるとやや単調に感じられたのは、登場人物が、主人公と「なごやん」の二人にほぼ限られていたせいだろうか。結末も少し物足りなかった。

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4 of 4 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars 物語のその後, 2007/4/14
By cobo "コボ" (東京都杉並区) - See all my reviews
九州を舞台にした精神病院からの逃亡とそれにともなう車による九州旅行の話しです。精神病院への入院の経緯、逃走の目的、同行者で逃亡を伴にする「東京」にしか価値を認めない名古屋出身者の通称「なごやん」の伴に逃亡する理由など、理屈としては曖昧さを感じたりもするのですが、そこにまた、曖昧だからこその現実味を味わえます。

九州弁を喋る「私」と標準語を操る名古屋出身の「なごやん」との会話も、どうでも良い話しや、共通の「精神疾患」「うつ病」の話しなどが心地よい力の抜け方でよかったです。

物語というのは、必ず終わりがあり、作者によって終わらせられたり、綺麗に切られたりします。私はいつもその後が気になります、いったいこの人たちはこの後どうなったのであろうか?と。小学生の頃体育館でみんなで観た「小さな恋のメロディ」という映画で(話しの筋とかはっきり憶えていないのですが)主人公であるローティーンの男の子とローティーンのヒロインが両親や周囲の人たちから逃亡して線路の上をトロッコで逃げるシーンで終わるのです。映画として綺麗な終わりなのですが、私はその後が気になるのです。果たしてこの後この子たちはどうなるんだろう?と。逃げられるわけないんです。きっと連れ戻されるのです、映像として綺麗な終わりですけど。同じ様にこの物語の「私」と「なごやん」のその後が気になります。それぞれどんな生活になっていったのか。

そんな、その後の事を考えるのが好きで映画をみたり、本を読んだりします。だから、「良かったね」だけで終わってしまう映画や本は、私にとってはちょっと残念です。
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3 of 3 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 「そいぎんた」への旅, 2007/8/29
By シロフォン - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
躁鬱病の「あたし」と鬱病のなごやんが福岡の精神病院を脱走。なごやんとともに古い車で逃亡する「あたし」・二十一歳の夏の物語。
九州の土地土地が印象深く映し込まれている見事なロードノベルである。「あたし」の話す博多弁(ちらりと登場するその他の九州地方の方言)も堪能させてもらった。多くの人が指摘しているとおり、著者の類まれな方言センス?に感心した。(と言って、博多弁を知っているわけではないけれど)

著者の本には、内容と作品の醸す味わいが異なるものが多いという印象がある。本作も、切実で苦しく、常に終わりの予感をはらんだ物語なのに、豪快でユーモラスで開放的なイメージ。不安や感傷が覗くけれどあくまで時々(だからよけいに効くというところがある)。博多弁がバンバン出てきて、九州の熱くて広々とした大地を巡る話なのだから、線の細い物語になるはずもなかろう。このギャップを「おもしろい」と感じるか、「物足りない」「書けていない」と感じるかはそれぞれだと思う。わたし自身はおもしろく読んだが、これが正解か・・・と問われれば、わからない。ただ、病や脱走、犯罪行為などがぞんざいに書かれているわけではないと思うし、九州のどっしりとした土地柄と、「わたし」の土着的感性がいい具合に重石になっていると感じた。軽みはあるけど軽々しくはない。

なごやんがとてもチャーミングで、二人の関わりがいとおしく、せつなく思えた。博多をこよなく愛する「あたし」と、出身地の名古屋を疎みかたくなに標準語で話す「東京オタク」のなごやん。けれど言うほど名古屋嫌いじゃなく、それどころか愛着が見え隠れして、逃亡の果てに彼は「くそたわけっ」と名古屋弁で叫ぶ。ふるさとを恋い慕う物語でもあった。
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読み始めて二時間ほどで読み終わってしまいました。
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Published on 2005/8/2 by いsg

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