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大人の見識 (新潮新書)
 
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大人の見識 (新潮新書) (新書)

by 阿川 弘之 (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

軽躁なるものを勇豪とみるなかれ、かつて戦国の名将はそう戒めた。国を誤る指導者の愚があり、滅亡の淵から救い出した見識もあった。英国流の智恵とユーモア、フレキシビリティを何より重んじた海軍の想い出…、歴史の中へ喪われゆく日本人の美徳と倫理をあらためて問うとともに、作家生活六十年の見聞を温め、いかなる時代にも持すべき人間の叡智を語る。


カバーの折り返し

軽躁なるものを勇豪とみるなかれ、かつて戦国の名将はそう戒めた。国を誤る指導者の愚があり、滅亡から救い出した見識もあった。英国流の智恵とユーモア、フレキシビリティを何より重んじた海軍の想い出----、歴史の中へ喪われゆく日本人の美徳と倫理をあらためて問うとともに、作家生活六十年の見聞を温め、いかなる時代にも持すべき人間の叡智を語る。

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59 of 65 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 忘れられた見識ある日本人 、育てたい日本人の見識, 2007/11/22
By ビブリオン (東京都練馬区) - See all my reviews
(TOP 1000 REVIEWER)   
せっかちを自認する著者が、肝に銘じている言葉、「急ぎのご用だからゆっくりやってくれ」という反語めいた言葉から、話は始まります。また本書の終わりの、最終ページには、「温」の字が篆書で大きく白いページの中央に置かれています。論語の温故知新の温です。温故の温は、「ただ尋ねる」のではなく、「アタタメタズネル」と言いたくて孔子は温の字を使った筈だ。歴史を学ぶのも、にわか勉強で手早く片付けるのでは駄目だと孔子を借りて、著者は、じっくりと過去を考えない現代の風潮を批判しています。
 白川静の説では、温のつくりは、皿の上の器中が温められて「熱気が充ちている」形だそうです。たしかに、本書には近代史の中での人間と歴史とを、時間をかけて熟慮した上で、鋭い眼差しで見る著者の「熱気」が感じられます。

日本人として見識があったと思われる言行を残した人たちを紹介しながら、海軍、英国、ユーモア、紳士、昭和天皇、武士道、論語などをめぐって、忘れられた日本人本来の見識のあり方に光があてられています。著者の意に反しているのかもしれませんが、俗説とは、ひと味違った見方が面白く、また文章の力もあり、一気に読めます。
英国人のユーモアの底にある自分を突き放せる生き方の話も面白かったのですが、僕には、特に昭和天皇と軍部との関わりの話が、一番興味深かった。軍部の横暴に抗した昭和天皇の人間性を、敬慕する著者の気持ちに大賛成です。

流行の「品位」もののようでもあり、江戸時代の「常山紀談」のようでもあります。86才でなお意気軒昂に、若い人の叡智を育てる参考にと、己の節をまげることなく、歯切れのいいエッセイを書かれていることに感心します。
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30 of 33 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars ここに日本人あり, 2007/12/20
 品格とか見識が問われる世の中のようです。それだけ世間に無品格とか非見識が横行しているのでしょうか。昔の人間から見れば、いつの世も軽くていい加減に映るのかもしれません。
 それでも、この著者の言葉にはいちいち頷かされてしまいます。いろいろなことをよくご存知です。川路左衛門尉が下僚に「これは急ぎだからゆっくりやってくれ」と言ったとか。おもしろいですねえ。深いですねえ。
 英国人のユーモア、海軍のフレキシビリティ、昭和天皇への思い、最後に孔子について、それぞれ著者の秘めたる熱い胸の内が淡々と語られます。
 何だか心が洗われるような気分になりました。日本人だってなかなかやるじゃないかという気持ちも湧いてきました。頑固親父に怒られた後、なぜか元気が出てきたという感じです。
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29 of 33 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 昭和も遠くなりにけり, 2007/12/15
By 至高の豚 (激怒と爆笑の間) - See all my reviews
(TOP 100 REVIEWER)   
「品格」、「見識」という言葉が、表題にあると、ついドキリとしてしまう。
私たちは、確かに「品格」とか「見識」ということについて、どこかに置き忘れて
しまっているのかもしれない。

著者は、90にも手が届くかという戦中派であり、短気にして内省的。
確かに「見識」も聞きたくなる。

著者は、戦前・戦中の事件、当時の人物の逸話、自己の経験等に題材をとり、
自らの意見を、悠然と語り流す。
天皇制の在り方、東條英機への批判、ナチズム等という大問題についても、
こちらが身構る隙もないまま、話はズンズンと進んでいく。
最後には論語について一席ぶって、読者を圧倒したままジ・エンド。

題材の中でも、特に「海軍」について、これだけ奔放に語れる人物はもういない。
今後、「海軍」について知りたくなったら、厚く、味気ない資料を読むことになって
いくのだろう。

既に遠くなってしまった昭和初期と著者に対し、敬意と思慕の念を持ち読了した。
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Published 20 months ago by gangan

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Published 21 months ago by siegufried-kircheis

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