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新聞社―破綻したビジネスモデル (新潮新書)
 
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新聞社―破綻したビジネスモデル (新潮新書) (新書)

河内 孝 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介
新聞という産業は今、様々な危機に直面している。止まらない
読者の減少、低下し続ける広告収入、ITの包囲網、消費税アップ、特殊指定の
見直し----そして何より、金科玉条としてきた「部数至上主義」すなわち泥沼の
販売競争は、すでに限界を超えている。いったい新聞は大丈夫なのか。生き残る
方策はあるのか。元大手紙幹部が徹底的に解き明かす、新聞が書かない新聞ビジ
ネスの病理と、再生への処方箋。

内容(「BOOK」データベースより)
新聞という産業は今、様々な危機に直面している。止まらない読者の減少、低下し続ける広告収入、ITの包囲網、消費税アップ、特殊指定の見直し―そして何より、金科玉条としてきた「部数至上主義」すなわち泥沼の販売競争は、すでに限界を超えている。いったい新聞は大丈夫なのか。生き残る方策はあるのか。元大手紙幹部が徹底的に解き明かす、新聞が書かない新聞ビジネスの病理と、再生への処方箋。

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5つ星のうち 4.0 「メディアを監視」する重要性, 2007/5/1
By 秋の七草 (京都市左京区) - レビューをすべて見る
新聞社の抱える構造的な問題を概説してくれた本です。
さらっと書きましたが、この「構造的」というところが肝。
タイトルにもあるように、この著書は新聞社の「ビジネスモデル」を切り口として、現在の新聞社(「新聞」ではない)が抱える問題を抽出しています。

第1章の「新聞の危機、その諸相」では、新聞社のビジネスモデルの概略(広告や販売の仕組み、異常に高い販売コストの問題等)を述べた上で、現在新聞社を取り巻く消費税増や人口減、広告収入の減少といった外的な「危機」について概説されます。
第2章の「部数至上主義の虚妄」では、新聞社の抱える「販売部門」の問題が追及されます。「発行部数」と「実売部数」の差。ヤクザまがいの新聞契約。販売店に流れる「補助金」等々。販売部門の深い深い闇が描かれます。
第3章の「新聞と放送、メディアの独占」に関しては、少し「ビジネス」の話とは毛色が違っています。ここで書かれているのは、戦後のメディア史、テレビと新聞という巨大メディアの5系列寡占化、またその過程で、新聞社という「会社」がいかに自分の権益を拡大しようとしたかということが述べられています。他の4章とは違い、「報道のあり方」がメインテーマになっていると私は感じました。
4、5章は新聞再生への取り組みと展望が描かれます。4章では産経新聞の改革と、著者の持論(朝日・読売以外の「第3の極」創出に向けた、毎日・産経・中日提携案)が書かれています。5章ではIT社会に抵抗するのではなく、IT社会に融合しつつ新聞社が進化する可能性を著者が探ります。

ここで描かれる新聞社の「構造」「ビジネス」からは、硬直的で既得権益にしがみついた実情を感じます。
新聞社とはいえ、所詮人の集まり。人が集まるところには常に腐敗が生まれるもの。個人的には、長きにわたって大手数社がメディアを牛耳っていること自体異常にも思います。著者は「第3の極」を提案していますが、それも大手の再統合にすぎないといえばそれまで。もちろん現実的に考えたらそれしかない、と著者は考えたのでしょう。もちろん私には良策を提案することなどまさかできませんが。ただ、老舗が必ずしも活躍しなくてもいいです。
また、私はそのうち販売制度は廃れてしまい、コンビニやキオスクで買うのが主流になったりして…とも思ったりします(そのほうが、ある意味メディアとして健全かもしれません。毎朝、読者に選別されるのですから)。誠に勝手な意見ですが。
最後に、本のでき自体に対する感想ですが、戦後メディアの歴史や新聞社のビジネスについて予備知識のない読者(私も含めて…)には少々難解なのではないかと感じました。
ただ、現在のメディアに対する疑問を持ち、「メディアを監視」する第一歩にはなる本だとは思います。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 新聞はまだいる?/もういらない?・・・を考えられる, 2007/5/6
 営業・販売と関わる部数論から他業種との競合で立ち遅れるメディアの融合論まで、業界にとってはそこまで見てそこまで言わなくても、と思うようなことが次々と書かれています。
 新聞社が戦後急成長した巨大企業である以上、人口減社会となった今に利益を出していかねばならない企業としての動態が大きく軋み始めている、軋みきっていると言うべきかもしれないのはある意味では当たり前のことだし、藁半紙に政治経済から社会、広告、小説まで全て詰まったものが毎日毎日配られてきて次の日には捨てられることはネットを利用している人には本当に馬鹿馬鹿しい無駄なことと思われるのも当然です。新聞社という優良な大企業とは、・・・蓄積された情報のインフラ、利害に左右されない事実を伝え考えられる言葉を専門に扱ってきた人々の集団であるということ以外に何ものでもない、他にはない特殊な企業であるという認識を強くしました。先行きは暗い、でしょうけれども、テレビ、ネットにはない蓄積と編集力で、例えばワシントン・ポストのような硬派な政治専門の新聞を少部数でも成り立つように立ち上げるとか、とにかく少部数でも役に立つものが多種あるようにすることはできないのか、そういうことも含めて新聞各社、世界一新聞をよく読む国民全体が真剣に検討し直して欲しい、そのきっかけができたことを予感させるような一書ですね。
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77 人中、66人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 新聞記者は社長になるべからず, 2007/6/4
By 佐藤雄司 (北海道札幌市) - レビューをすべて見る
北海道の某新聞社の営業に20年以上勤務し、その経営のいい加減さに呆れて退職した私とってみれば本書も「エリート新聞記者の戯言」としか思えぬ。販売店と新聞社の爛れた関係、クライアントと広告代理店と新聞社の常人では理解できないあり方について告発するつもりはないがとどのつまりは理想論を振りかざして見てみぬふりをする新聞記者上がりの幹部連中に問題がある。金と経営について無知な著者のような人間が経営幹部である以上、新聞などというアナクロマスコミュニケーションに未来などある筈がない。あくまで架空の数字(部数や売り上げ)を計上することに腐心している新聞社の現状は架空の視聴率に踊らされているTV業界や出鱈目な部数に振り回されている出版業界と五十歩百歩だ。「新聞に未来はあるのか」ある、と少しでも思っていたら20年以上勤めた会社を辞めたりはしない。重要なことは本書の終わりで著者が語っているとおり、「記者上がりを社長にしないこと」それに尽きる。
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