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自爆する若者たち―人口学が警告する驚愕の未来 (新潮選書)
 
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自爆する若者たち―人口学が警告する驚愕の未来 (新潮選書) (単行本)

グナル ハインゾーン (著), Gunnar Heinsohn (原著), 猪股 和夫 (翻訳)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

団塊の世代のように突出して数が多く、居場所のない「ユース・バルジ」。この指標を手がかりに、暴動と人口の「隠れた法則」をあぶりだす。イスラム自爆テロの本質は何か、中国は危険なのか、アメリカの覇権の行方は?さらに、魔女狩りや大航海時代、日本の戦後復興など、世界史の特異な現象をも読み解く。海外ニュースが全く違って見えてくる知的興奮の書。

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5つ星のうち 5.0 国際関係は、人間をサルの群れとして見れば分かる, 2009/2/14
 国内の活性化や、他民族への攻撃性などは、15歳〜29歳の時間と力をもてあまし教育もある「過剰な若者=ユース・バルジ」が引き起こしているという。本書は統計の力と多くの事例で、それをくどいほど証明してみせてくれる。

 14世紀以降のヨーロッパの世界征服、高度成長期の日本、パレスチナ問題。
 評者の戯画的理解では、それぞれ「人ザルの群れ」が、サカリがつき地位の獲得本能に突き動かされる若いオスで溢れ返ったとして、何が起こったかを考えればいいのだ。宗教やイデオロギーは、若いオスの行動の引き金であったとしても、正当化のための理屈付けにすぎなさそうだ。

 国や民族という抽象的な概念に自分を同一化したい人や、人間を動物とは違う理性的存在として見たい人にとっては、本書の論旨は、身もふたも無く受け入れがたいものかもしれない。しかし、アメリカや中国はこの視点で政策を進めているようであり、存在が縮小しつつある日本にとってはより深刻な問題である。ぜひ多くの人に読んで欲しいと思う。

 ちなみに評者が総務省の長期統計表をエクセルで処理してみたところ、日本ではユース・バルジが昭和2〜11年と昭和21〜47年の2回発生している。そのとき何が起こったか、言うまでもないだろう。
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10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 世界史を突き動かす根本動因としてのユース・バルジ, 2009/1/27
By 遊鬱 - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
これからのそしてこれまでの世界史を突き動かした根本要因としてのユース・バルジ(=過剰なまでに多い若者世代)を過去・現在・未来(予測)の人口動態という証拠に基づいてこれでもか、これでもかと解説していく。簡単に言うと、次男・三男…という父親から遺産を引き継げない若者の割合が急激に増えると、既得権益、あるいは新たな権益を暴力に訴えて奪い取ろうとする社会不安・変動を引き起こすというもの。そこでは宗教、思想、価値観(無政府・共産主義・自然保護活動etc)などなど総て後付で暴れることを正当化するアクセサリーに過ぎない。

西欧の植民地拡大・帝国主義をインノケンティウス8世の魔女勅令(産婆の役割を果たしていた老婆を魔女として処刑)に始まるユース・バルジの一環として覇権国の推移を説明し、あるいは日本の躍進、はたまたラテンアメリカ諸国の社会不安まで総て同じ物差しで測られていく。

そしてこの物差しの有用性はおそらく現在以降の未来予測にかかっている。イスラムの勃興とは宗教的問題ではなく、何よりユース・バルジの問題という観点がなければ対策を見誤るであろう。例えばアフガン、パレスチナは今まさにユース・バルジ盛んな時点であり、直接的な武力介入を現段階で図っても次から次へと沸いてくる戦闘員に、長男を派遣する先進各国は犠牲を躊躇し泥沼に陥るであろう(むしろ国内での内戦に終始できるように北部同盟を援助するに留める間接的支援が有効)し、イランに関してはユース・バルジのピークを過ぎているので穏健な対話路線で臨めるのではないかなど。

しかし、国内に移民としてのユース・バルジを抱えることになっているイスラエル、あるいはヨーロッパ諸国は民主主義の仮面を被り続ける限りにおいて、やがて直接的な暴力は乗り越えたとしても数で凌駕される移民の前にレコンキスタされることになるのではないかと思えてならない。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 歴史を動かす力は何か?, 2009/1/21
1月18日、イスラエルが「停戦」宣言をしているもののいまだ不安定なガザ。
暮から新年にかけて、わずか一か月足らずの間にパレスチナ側の死者は1300人以上、そのうち子どもが410人以上。一方のイスラエルの死者は13人。
過激なのはハマスよりイスラエルのように見える。
なぜ、軍事的にも経済的にも優位であるイスラエルがそこまで執拗に攻撃をしかけるのか?
そう疑問に思うのは、私だけではないだろう。
その答えのひとつが、この本には示されている。
パレスチナ問題だけではなく、人類の歴史におけるあらゆる集団暴力つまり戦争、テロ、虐殺、の原因を提示している。
この本の説に従えば、日本での安田講堂、連合殺人事件、丸の内の爆破事件なども起こるべくして起こった事件と言える。
人類を全体から俯瞰しながら、歴史を捉え直そうとする筆者の強い意志を感じる。

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