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渋滞学 (新潮選書)
 
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渋滞学 (新潮選書) (単行本)

by 西成 活裕 (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

人混み、車、アリ、インターネット…世の中、渋滞だらけである。生まれたばかりの研究「渋滞学」による分野横断的な発想から、その原因と問題解決の糸口が見えてきた。高速道路の設計のコツから混雑した場所での通路の作り方、動く歩道の新利用法まで。一方で、駅張り広告やお金、森林火災など、停滞が望ましいケースでのヒントにも論及。渋滞は、面白い。


内容(「MARC」データベースより)

事故もないのに自然渋滞ってなぜ起きるんだろう? 人混み、車、アリ、インターネットなど渋滞だらけの世の中。生まれたばかりの研究「渋滞学」による分野横断的な発想から、その原因と問題解決の糸口をさぐる。

Product Details

  • 単行本: 256 pages
  • Publisher: 新潮社 (2006/9/21)
  • ISBN-10: 4106035707
  • ISBN-13: 978-4106035708
  • Release Date: 2006/9/21
  • Product Dimensions: 7.5 x 5.1 x 0.9 inches
  • Average Customer Review: 4.3 out of 5 stars  See all reviews (24 customer reviews)
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43 of 46 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 数学者、科学者ってこう考えるんだぁ、って発見, 2007/1/15
By 盥アットマーク - See all my reviews
(TOP 100 REVIEWER)   
 読んでみて、思ってたよりずっと「学」なので驚いた。どういう畑の人が書いているのか知らなかったってのもあるのですが。そして「渋滞学」ってのが歴史が浅いにも係わらず、様々な「学」とリンクしていて、これから大いに発展していく可能性のある学問なんだってことも理解出来ました。とにかく面白い!文系アタマの人間にとっては、着想とか物事の捉え方一つ一つが新鮮なのですねぇ。数学者、科学者ってこう考えるんだぁ、って発見。渋滞っていう日常的な事象ひとつ取ってみても文学的なアプローチと科学的なそれって違うんだなぁっていう。しかしながら、この著者は、科学者のアタマだけでなく文学的な眼差しを持ってるし、理屈から入るんじゃなくて感覚で捉える柔軟性が垣間見られるんだよなぁ。大体、相当奥の深い専門的な内容だろうものを、ここまで素人に解り易く伝えられるってのがすごい。待ち行列理論の「待ち時間=待ち人数÷人の到着率」なんて公式は言われりゃ単純だけど、即、給料日の銀行ATMで使えるもんなぁ。高速道路での渋滞原因の1位が、「事故」「合流」を上回って、「サグ部(ゆるやかな上り坂)」だってことや、その理由も面白い。それにしても、交通渋滞による経済損失が年間12兆円とはねぇ。「本音をいえば、この結果は本書には書きたくなかった」っていう、「混んできた場合は走行車線を走ったほうがよい」といった身近なお得ネタなど、「学」から「実用」の部分まで幅広い知見がふんだんに盛り込まれていて飽きさせない。しかも「渋滞」の枠を超えて、森林火災とかマネーフローとかリボゾームとか一見渋滞とは関係なさそうな領域や、流行のスケールフリーネットワークにまで話が展開していくから興味は尽きない。理学部と工学部の分離化を嘆く件があるけど、個々の専門性をベースにしながらも、その連携、融合による学問の拡がりってのがより重要なんだろうなって思いましたね。
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21 of 22 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 興味深い, 2007/4/14
By カカポ (東京都杉並区) - See all my reviews
本書を読む以前は,「渋滞」と聞いたら,思い浮かぶのは車のことぐらいでした.
それが,読んでみると,渋滞は奥深く,大変興味深い.
まず始めに渋滞へのアプローチの仕方をわかりやすく解説してくれているので,
科学者がどのように問題を分析しているかが簡単にわかります,
次に,車,人,アリ,インターネット上のデータ,生体のアミノ酸の運搬,の順で
各分野の渋滞問題を紹介しています.
渋滞学は,こんなに幅広く適用できる分野なのだ.
アリも渋滞しているなんてことを知ると,
大人になってもふたたび面白く観察ができるだろうし,
お子さんがいれば一歩踏み込んだ自由研究にも最適でしょう.
また,渋滞学の逆の利用として森林火災を食い止めることを考えているのも興味深い.

3箇所に入っているほんの少しまじめな渋滞学講義もわかりやすいです.
また,著者の幅広い学問を繋げる人材の必要性にも共感出来ると思います.
本書を読めば,満員電車や交通渋滞などもちょっぴり楽しく過ごせるかもしれません.
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16 of 18 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 専門分化した領域を束ねる仕事の重要性を再認識する一冊。, 2007/2/2
By 2haloes (神奈川県) - See all my reviews
「渋滞」と聞いて最初に思いつくのは車の渋滞だろう。本書の研究テーマの発端も、渋滞がなぜ発生するのかという素朴な疑問であった。その問いに科学的手法を使って迫る、というのが本書の大きな柱の一つだ。

本書が秀逸なのは、車の渋滞に限らず様々な「渋滞」を研究しているところだろう。例えば災害時の人の流れ。明石花火大会で起こった歩道橋での惨劇は記憶に新しいところだが、あれも一種の「渋滞」が巻き起こした悲劇だ。例えば通信。インターネット上を行きかう情報もときに「渋滞」を起こして情報が棄却されてしまう。例えば神経細胞。タンパク質を運ぶ「キネシン」や「ダイニン」が渋滞を起こすと深刻な病気になるという。

このように「渋滞」という切り口で様々な社会現象・生理現象を捉えなおすところに、一味違った面白さがある。しかもただ面白いだけでなく、非常に実用性も高い。例えば、神経系の病気の研究に「渋滞学」を持ち込むことで、数学的手法なども取り込んで新しい治療法に繋がる可能性もあるのだという。実際にそのような研究もされ始めているということだ。

また、明日他の人に話したくなるようなウンチクも詰まっていて、それだけでも面白い。例えば、砂時計の「砂が落ちる」という現象は科学的に完全に理解されていないらしく、経験に基づいて作られている、というようなエピソードなどだ。

この本には「なるほど〜」と感じる、どこか新しさを伴った納得感がある。違う角度から物事を見る、ということはこういうことを言うのだろう。個人に専門性が求められる時代において、その専門性に横串を通すことの重要性を再認識させてくれる。もしかしたら「経営」というフィールドで求められるものに近いのではないかと思う。

渋滞にイライラしてしまう人や、知的好奇心旺盛な人にオススメな本。分野横断的なプロジェクトに興味を持っている人にも参考になる部分が多いのでは。
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