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見知らぬ場所 (新潮クレスト・ブックス)
 
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見知らぬ場所 (新潮クレスト・ブックス) (単行本)

ジュンパ ラヒリ (著), Jhumpa Lahiri (原著), 小川 高義 (翻訳)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

『停電の夜に』以来9年ぶりの最新短篇集。本年七月、フランク・オコナー賞受賞!

妻を亡くしたあと、旅先から葉書をよこすようになった父。仄見える恋人の姿。ひとつの家族だった父と娘がそれぞれの人生を歩む切なさを描く表題作。子ども時代から行き来のあった男女の、遠のいては近づいてゆく三十年を三つの連作に巧みに切り取った「ヘーマとカウシク」。ニューヨーカー等に書きつがれた待望の最新短篇集。


内容(「BOOK」データベースより)

母を亡くしたのち、旅先から絵葉書をよこすようになった父。仄見える恋人の姿。ひとつ家族だった父娘が、それぞれの人生を歩みだす切なさ(「見知らぬ場所」)。母が「叔父」に寄せていた激しい思いとその幕切れ(「地獄/天国」)。道を逸れてゆく弟への、姉の失望と愛惜(「よいところだけ」)。子ども時代をともにすごし、やがて遠のき、ふたたび巡りあった二人。その三十年を三つの短篇に巧みに切り取り、大長篇のような余韻を残す初の連作「ヘーマとカウシク」。―名手ラヒリがさまざまな愛を描いて、深さ鮮やかさの極まる、最新短篇集。フランク・オコナー国際短篇賞受賞作。

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5つ星のうち 5.0 待望の三作目, 2008/9/17
ジュンパ・ラヒリはやはり短編(訳者によると中篇)の名手です。
「停電の夜に」でこの作家に魅了され、次の「その名にちなんで」も読みましたが、この三作目を読み終えた今、やはり短編が素晴らしい!と思います。

彼女の作品の登場人物は大抵がベンガル人で、コルカタからアメリカに移住した家族。マサチューセッツに住む知的階級の人々。そのパターンは一作目から変わらないけれど、今回は異文化の中で葛藤する第一世代から、アメリカ育ちの第二世代の物語に移っている。強い絆で結ばれていた若い家族が、年を経てそれぞれの世界を持ち、あるいはこの世を去り、互いに存在が希薄になっていく。家族とは人生の通過点にあって永遠ではない。どの家族にもある日常から心のひだを描き出す。ジュンパ・ラヒリのさらに成熟した世界に浸り、読み終えるのが惜しいと思う。

後半の「ヘーマとカウシク」は連作となっている。
幼なじみの二人が再会する「一生に一度」。母を失ったカウシクの物語の「年の暮れ」。そしてローマでの偶然の再会からふたりが恋人となり別れる「陸地へ」。
偶然の出会いと言い結末と言い、下手をするとお手軽になりがちなところだが、その静かで知的な語り口で違和感はない。「年の暮れ」の中でカウシクの母を恋う心が切なくて泣けた。長い間待ったこの三作目。期待通りの出来に満足しています。
最後に、翻訳である事を忘れさせるような小川高義氏の訳も良かったと思う。
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24 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 翻訳版にがっかり, 2008/10/7
彼女の作品を毎回心待ちにし、最新作の本著も原書で読みました。発売後、すぐにハードカバーで読みました。
大半が過去のニューヨーカー誌に掲載されていたから「読み返し」が多かったけれど、やっぱり彼女の創り出す独特の空気、言葉の並び、息遣い、全てが期待通り。
本作最後に収録されている作品は、特に印象的なラスト!

しかし前作とても良かった小川氏の翻訳にがっかり。前作はこれがそのまま日本語で書かれたのかと思う位、目にも心の耳にも馴染む翻訳だった。
しかし本著はどうだろう?

特にこの「がっかり」は物語の後半、つまりJhumpaが最もその作品に特別な息を吹きかけている(私は少なくともそう思います)部分で、ずっこけるというか、日本語がスムースに流れてゆかず、とても「つまづきながらラストシーンだ」という感じが否めません。

原書で読むのとは雲泥の差です。本当に彼女の作品が好きなら、絶対原書を読んでください。
私は翻訳版ではJhumpaの良さの半分も「感じられない」と思います。確かに翻訳だと、英語が読めなくても、「読めます」が、彼女の作品をしっかり感じることは出来ません。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 登場人物のツナガリ, 2009/9/1
短編小説は、ある時、ある場所、ある人の物語を、小さく切り取ってしまうという、短所があるだろう。
しかし、ラヒリの短編を読み貯めていくと、それぞれの登場人物につながりがあるのではないか、という様な錯覚を覚える。少しずつ、ラヒリの描くインド系の人々の世界を知っていくことが、とても心地よい。


第二部は、男女の人生を3つのツナガリのある短編であるが、第一部の中でも人々にツナガリがあるように感じた。
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