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冷血
 
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冷血 (単行本)

トルーマン・カポーティ (著), 佐々田 雅子 (翻訳)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

カンザスの村で起きた一家4人惨殺事件。5年余を費やして綿密な取材を敢行し、絞首台まで犯人たちを追った本書は、40年を経た今なお、輝きを放ちつづける。捜査の手法、犯罪者の心理、死刑制度の是非、そして取材者のモラル。人間の魂の暗部を抉りつくし、後進の作家たちに無限の影響を及ぼした暗黒の教典、待望の新訳成る。


内容(「MARC」データベースより)

取材5年余。犯行の綿密な再現から刑執行まで-。カンザスの村で起きた一家惨殺事件の犯人たちを絞首台まで追う、人間の魂の暗部を抉りつくしたノンフィクション・ノヴェル。発表40周年を記念し、新訳で刊行。

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5つ星のうち 5.0 巧みな描写, 2006/10/17
By Tochitli (埼玉県) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
1950年代にアメリカ・カンザス州、平穏な町で実際に起こった 一家4人惨殺事件を題材にしたノンフィクション小説、カポーティの代表作です。
被害者の家族の描写から始まり、併行するように、加害者や周りの人々の生活や感情に触れながら物語はすすんでいきます。被害者の死の後は、中心となるのは加害者であるディックとペリー、そして併行するのは、加害者の家族であり、捜査機関や町の住民の物語です。
綿密な調査にもとづいた二人のその後の行動と巧みな登場人物の心理描写はこれだけ長い小説であるにも関わらず、読者をどんどん惹き付けて行きます。
感心するのは、どの登場人物にも感情を過分に移入する事なく冷静に第三者の目でつづったカポーティの手腕です。それによって読む人も善人、悪人と隔てる事なく加害者の内面に迫っていく事ができます。
あえてあくまでも客観的な心理描写をする事により、この本の読者がこの事件をとりまく様々な社会問題、そして司法制度や死刑制度など様々な事について自らの見解を深める事ができると思います。
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15 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 相手, 2006/1/17
By m1022 (東京都某区) - レビューをすべて見る
 ティファニーで朝食をなどで有名なカポーティの作品。田舎町で起きた
事件を人々の話を基にして再構成したノンフィクションノベル。

 田舎町の描写からこの作品は始まる。地域住民から尊敬を集める農場主。
その家族と友人、使用人。当たり前の日常を送る人々。

 その一家が惨殺されるという事件が起こり、その日常は失われてしまう。
疑心暗鬼になった人々は滅多に掛けない家の鍵を掛け、仲間を疑い、噂をする。
紆余曲折の末、男たちが逮捕される。彼らはどのような心理で事に
当たったのか。彼らが絞首台へ上がるまでの取材を元に迫る・・・
というのがあらすじ。

 この小説の主題ともいえる’なぜ彼らは?’という問いに、確固たる
正解は用意されていない。幼年時の貧しさ、虐待、事故、性質、嘘、
身内との関係など、単純に読めば理由と取れることはいくつか上げられて
いるが、そのどれもが正しいのだろう。彼ら(というか彼)の供述によれば、
それは犯人同士の心理的なことにあるのだが、ただそれだけで殺意が発露
するものではなく、上述したものが関っているという考え方も出来る。

 人が殺人にいたるまでの、心の動きのひとつのケースを丹念に書き
あらわした作品として興味深く読むことが出来た。彼らの旅路や過去の
回想、田舎の人々の話が多少蛇足的に感じられたが、逮捕から供述に進む
あたりからは勢いよく読むことが出来たし、必要なことだったともわかった。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 『ノンフィクション・ノベル』にはまる, 2006/11/20
読後、最初の感想は『冷血』とは、当事者であるふたりの犯人(ペリーとディック)
のみならず、犯人の家族や村の人々、裁判の関係者をふくめて『冷血なるものを共有』
していないか、ということでした。

このように読ませるのは、どちらか片方に肩入れすることなく、まんべんなく書き分け
ているからでしょう。そのために、相当の取材の蓄積があったんだろうと伺われます。

この本を読み「ノンフィクション・ノベル」に、はまりそうです。
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