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ディスコ探偵水曜日〈上〉
 
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ディスコ探偵水曜日〈上〉 (単行本)

by 舞城 王太郎 (著)
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Product Description

出版社 / 著者からの内容紹介

愛、暴力、そしてミステリ。舞城史上、最大のスケールで描く最高傑作。
迷子捜し専門の米国人探偵・ディスコ・ウェンズデイ。あなたが日本を訪れたとき、〈神々の黄昏〉を告げる交響楽が鳴り響いた――。魂を奪われてしまった娘たち。この世を地獄につくりかえる漆黒の男。時間を彷徨う人びと。無限の謎を孕む館・パインハウス。名探偵たちの終わり無き饗宴。「新潮」掲載+書下ろし 1000枚。二十一世紀の黙示録、ここに完成。


内容(「BOOK」データベースより)

迷子捜し専門のアメリカ人探偵ディスコ・ウェンズデイの目の前で六歳の梢に十七歳の梢が侵入。真相の探究は全てを破滅へと誘う。謎の渦巻く円い館と名探偵の連続死。魂を奪われた少女たちと梢を苛む闇の男。真実なんて天井にぶら下がったミラーボール。眩い光にダンスを止めるな。踊り続けろ水曜日。「新潮」掲載に1050枚の書き下ろしを加えた、渾身の長篇小説。

Product Details

  • 単行本: 621 pages
  • Publisher: 新潮社 (2008/07)
  • ISBN-10: 4104580031
  • ISBN-13: 978-4104580033
  • Release Date: 2008/07
  • Product Dimensions: 7.6 x 5.4 x 1.3 inches
  • Average Customer Review: 4.1 out of 5 stars  See all reviews (10 customer reviews)
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    #1443 in   > 文学・評論 > ミステリー・サスペンス・ハードボイルド > 日本の著者
    #1513 in   > 文学・評論 > 文芸作品 > 日本文学
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17 of 27 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars すべてひっくるめて星五つ, 2008/9/5
次々に現れる困難や疑問に懊悩するディスコの姿は、ミステリーや純文の狭間で懊悩している舞城自身に思えた。所々に自作のタイトルをちりばめる手法に(物語の中ではそれらタイトルが結構重要な機能を果たしている)、今作によって作家として一つの区切りのようなものを示したかったのかな、とも感じた。または、キャリアの総括、みたいな。読了してから色々考えてるけど、それは作品の内容にではなくて、あくまでも舞城王太郎という作家のスタンスに対して。読書をしてこんな気持になるのは初めて。
今までの舞城作品を期待するとちょっと「?」かも。舞城初体験者は絶対「×」だよ。
でも、確か去年の6月頃に一度今作の発売案内出てたよな〜(無料と思いきや有料の冊子、『波』の巻末にちーっこくだけど)。それをキャンセルしてまで書き下ろし加えるその姿勢が必死で本気で、良い感じ。下巻はまるまる書き下ろしだし。
下巻の章題は「方舟」。連載当時、舞城自身書き進める中で収拾がつかなくなってしまったんじゃないかな。ほんとスケールでかすぎだから。紙と文字で表すの不可能なくらいスケールでかい(実際やたら図説多い)。それを救おうとして、リスク背負ってでも書き下ろさなきゃいられなかったんだろう。妄想に過ぎませんが。あ、この話って大雑把に言って「救済」の話だよな……物語を作家が体現している!? 妄想に過ぎないけどそう考えるとやっぱ凄い作家で、その労力と腕力に星5つです。次作に心底期待大。
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4 of 7 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars やっぱり好きな作家。, 2009/6/26
短くはない時が流れて、当時発売されたばかりの煙か土か食い物 (講談社ノベルス)に大きな衝撃を受けたハナタレの高校生だった私は、もうすっかり社会人になり、気付けば20代を折り返している。見る物全てにいちいち感動していたはずなのに、知識を身につけ、経験を積んで、目紛しく全てが流れて行く中で、最近では何かに心を動かされる事が少なくなってしまった。そんな状況で久しぶりに手に取った舞城の作品。ディスコ探偵水曜日。

効いた。めちゃくちゃ効いた。

時間をおいて、改めて彼の作品に触れる事で、高校生だった私がこの作家の何処に惹かれていたのかが分かった。それは、作品に収まりきらない彼の物語に対する圧倒的な情熱の在り方だ。譜面通りの演奏を完璧にこなしてしまうピアニストにとって、長い時間をかけて磨き上げた技量というのは、突飛な調子はずれの展開を形成する事を難しくさせ、それはある種の不便さにもなる。作中に、そういった内容の一文が出て来る。その点、彼の文章は、文章に収まりきらない彼の不器用な情熱でもって、文章以上の内容を語る。彼の中にある大きな塊を、どうにか形にしようとする譜面通りではない形の熱が、その文章から滲み出ている。やっぱり、良い作家だと思った。彼の熱によって感化された、賢くなりすぎた臆病さに守られていない自分の中の柔らかいハナタレの部分が、まだまだ残されている事にも気付かせてもらえた。

ディスコ探偵水曜日は、これから初めて舞城の作品を読もうと言う人にはお勧めしない。理由としては、彼のこれまでの作品タイトルや登場人物達の名前が、ある程度、以前の物語で語られた意味内容を含む記号として作中に鏤められており、現時点での舞城ワールドの集大成、あるいは新天地と呼べるこの作品を楽しむには、読み手側が持つべき受け皿として、そういった部分を事前に理解しておく事が望ましい。
難解、というレビューがいくつかあるけれど、舞城の作品は、それぞれいつも一つの強固なテーマを骨子として持ち、そのメッセージを伝える為に物語が紡がれて行くような所があるので、今回のディスコ探偵水曜日も、そうして見れば、非常に分かりやすく読めると思う。

とにかく、舞城が好きな人は買って損する事が無い一冊だといえる。ただ、ミステリやSFの要素が取り入れられつつも、決してミステリでもSFでもない「カテゴリ:舞城」の本作は、純粋なミステリーファンの方々には受け入れがたい内容となっているので、その点は注意されたし。
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4 of 8 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 拡大した世界を包む、舞城の「意思」, 2009/1/2
By ume "ume2" (東京都新宿区) - See all my reviews
一応の表向きはミステリー小説の体を成し、本当に多くのトリック
やドンデン返しが散りばめられていますが、(特に上巻は清涼院流水氏『コズミック』を彷彿させるような不条理トリックのオンパレード!)この本筋は主人公 ディスコ・ウェンズデイ(≒舞城王太郎?)
の文字通り「強い意思」によって駆動されてゆく、ハードボイルド小説として読んでいくことができました。

小説全体の完成度はさておき、末広がりに拡大されてゆく小説内世界を維持し、展開してゆく力量と胆力には感服。枚数に比例する迫力がありました。すごい!
特に物語の終盤は、中盤に広げた大風呂敷が、さらに接いで巨大化してゆくので、
「おいおい、大丈夫かよ。舞城!」と突っ込みたくなるような展開でした。
ただ、一応それなりに収束はしていきますが、首をかしげる所も多々あり。
私の努力が足りなかったのでしょうが、この物語世界を完璧に把握できた(もしくはしようとする)読者が果たしてどれだけいるものか・・・。(私にはこの世界の詳細な理解がこの小説の本筋ではない、と思いましたので気にせず読み進めました。)

テクニカルな部分は抜きに、その底流に流れる舞城っぽさというか、恥ずかしげもなく晒される青臭い倫理観(否定的な意味でなく)は、『阿修羅ガール』『世界は密室でできている』『みんな元気。』『好き好き大好き超愛してる』から一貫して見られる従来の舞上節が全快です。

その部分を多少なりとも期待されている方には買いかな、と思います。
特に終盤へと加速してゆくところは、『阿修羅ガール』の後半部分と近似しており、舞城思想の水先案内人(?)桜月淡雪も登場。舞城の小説って・・こう、なんだか毎回作家自身に萌えてしまいます。
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