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キャラクターズ
 
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キャラクターズ (単行本)

by 東 浩紀 (著), 桜坂 洋 (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

主人公=キャラクターとしての批評家・東浩紀。書き手=実在の批評家・東浩紀+実在のライトノベル作家・桜坂洋。ふたりに与えられた武器は「キャラクター」という古くて新しい概念。「私」とセックスと死を描く日本文学、その脱構築として。「自然主義的リアリズム」、その文学環境崩壊の中で。主人公・東浩紀は、分裂する。暴走する。その果てに…。


内容(「MARC」データベースより)

日本文学の脱構築として。自然主義的リアリズムの文学環境崩壊の中で。主人公・東浩紀は、分裂し、暴走し、その果てに…。実在の批評家とライトノベル作家による、前代未聞の「批評」の「キャラクター小説」化。

Product Details

  • 単行本: 152 pages
  • Publisher: 新潮社 (2008/05)
  • ISBN-10: 4104262021
  • ISBN-13: 978-4104262021
  • Release Date: 2008/05
  • Product Dimensions: 7.5 x 5 x 0.6 inches
  • Average Customer Review: 3.7 out of 5 stars  See all reviews (3 customer reviews)
  • Amazon.co.jp Sales Rank: #158,850 in 本 (See Bestsellers in 本)

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11 of 15 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars なんというか、単純におもしろい小説, 2008/5/26
批評家と作家の二人の小説ということで、読む側としては少し構えて読んでしまいますが、第一印象としては単純に面白く読める物語でした。

また、読んでいて二人の著者のどちらがここを書いているのだろうというある種単純でありながらいままでなかった(と思われる)宙づり作戦が読者に対して展開されますので、どちらが書いているのだろうと予想しながら読むのも面白いと思います(実際どちらが書いているのかということに関しては東氏自らどこかの対談で特に隠し立てすることなく披露していましたが、まぁ作者を読みたいわけではないのでどっちでもいい話です)

言論界で活発な発言をしている著者ですから、それなりの思惑があって書かれているのかもしれませんが、私としては単純におもしろく、読んだ後、舞台になった新聞社をぶらぶら見に行きたいなぁと、思わせるぐらいの魅力はありました。
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6 of 9 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 魔法も使えない文学?, 2008/6/4
『新潮』に掲載された際にちょっとばかし気構えて読んでみましたが、桜坂洋のライトノベルにでてくるキャラクターや阿部和重の小説にでてくるキャラクター、東浩紀と個人的な親交の深い(あるいはケンカ別れした)、現在、そして一昔前の日本における文壇や思想界を代表するお歴々の名前が続々と登場し、これは私小説ってよりも暴露本だなあ……と拍子抜けしてしまった印象をおぼえています。しかし、その点で確かに本作品にでてくる登場人物はみな「キャラクター」であるはずです。

ですがその後、東さんの対談や鼎談を読んでみると別の見方ができるようになりました(そんな大層なもんじゃないですけど)。

本作品が掲載された号の『新潮』の数ヵ月後の同雑誌に二ヶ月に渡って連載された、高橋源一郎・田中和生との鼎談において、田中さんは東さんに対して執拗に「文学的責任」といったものを問います。それに対して東さんはなかばキレ気味……。

確かに純文学がいまだ日本の文芸業界のメインストリームと考えてるっぽい(少なくともそういう印象を受けた)田中さんにとっては東さんの仕事は認められないはずですが、でもそれってスゴく失礼だ――ってことを2ちゃんに降臨した際、東さんは仰っていました。純文学が文芸業界における価値判断の基準になっている現状に警鐘を鳴らし、サブカルチャー批評の重要性を訴えてきた東さんは本作品もそういう位置づけで執筆したはずです。

あと、作品内で小説は「構造・内容・文体」の3つからできていると言っていますが、構造・内容ともに「複数性・階層性」というものをテーマにしています。主人公の東浩紀は3つに分裂し(複数の内容)、しかしそれを執筆する東浩紀がいて、でもそれは物書きとしての東浩紀であってそれを演じている東浩紀が存在する(階層の構造)――ってな感じですけど、正直ワケわかめです……。さらに、文章が下手だと指摘してるレビュアーがいましたが、個人的にはこれは佐藤友哉の文体のように思えました。皮肉っすかねえ……。

まあでも、おもしろかったかなっていまは思います。なんで☆4つで。
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0 of 3 people found the following review helpful:
2.0 out of 5 stars 問題意識に制約され過ぎるがあまり、小説としての愉快さを失った作品, 2009/7/5
By ひろぴー (somewhere) - See all my reviews
端的には、「問題意識に制約され過ぎるがあまり、小説としての愉快さを失った作品」と言えます。
著者らにしてみれば、「その単調さこそ、(メインストリームを歩く)日本文学の反復」と反論するかもしれません。
確かに、戦略的には、「私小説的に著者ら周辺のゴシップネタを散りばめ、世俗的関心を引き、同時にそれらゴシップネタの引き受け先を、現実の著者本人ではなく、キャラクター(小説内の登場実物としての著者)することで、下品さを回避する」というのは、おもしろいと思います。
しかし、著者らの文章がいかに読みやすいとはいえ、いかにも「これは、小説だ!」と強調しすぎるあまり、どんな暴力や性的場面も、コミットメントできません。
ただ、東浩紀氏が指摘する、現代の「『人間』が描かけているのか描けていないのかばかりを気にする」日本文学の歪みは、その通りだと思います。氏には、同世代の問題意識を掬い上げる機能があるように思えました。
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