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存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて
 
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存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて (単行本)

東 浩紀 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ハイデガーの存在論とフロイトの精神分析を継承する現代最高の思想家ジャック・デリダ。その謎めいた脱構築哲学を解読し、来るべき「郵便空間」を開示するロジックの速度。情報の圧縮。知的テンション。27歳の俊英が挑む未知の哲学空間。


内容(「MARC」データベースより)

ハイデガーの存在論とフロイトの精神分析を継承するジャック・デリダ。その謎めいた脱構築哲学を解読し、来るべき「郵便空間」を開示する。ロジックの速度・情報の圧縮・知的テンション…。27歳の俊英が挑む未知の哲学空間。

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5つ星のうち 5.0 こうも語るということはしんどいものか。。。, 2008/9/5
By 白頭 - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
時間のない方は最終章だけでもいいと思います。
語りえないものを言葉にするということがどれだけし
んどいかがよくわかります。
東氏も「わかるひとにはわかる」と本当は言いはなって
おしまいにしたいかもしれないですが、実に辛抱づよく
つきあってくれます。
ようやく「郵便的」という隠喩までたどりついて、さて
ここではじめて「わかるひとにはわかる」というしかな
いところまできたことになるのでしょうか。
いやいや。。。ネタバレはさけますが、著者は最後まで
謙虚な人だなあと思います。真摯とはこういうことです。

デリダやラカンはさておき、「構造と力」や柄谷をよんでないと、
通りが悪い部分があるかもしれません。でも問題なし。
固有名の指示問題(「記述の束」説、「指示の因果説」等)を
あつかった部分は、すっとばしすぎて言語哲学をかじった方で
ないと難解かもしれない。。。でも大丈夫。読んでみて下さい。
「郵便的」という隠喩はとてもリアルで響く。

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51 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 コンスタティブな哲学, 2004/4/27
 現在では国際大学とスタンフォード大学の研究所で研究執筆活動をしている東氏の最初の著作。何かを本に書くこと「によって」なにかを伝えるのではなく、「ただ何かを伝えること」に徹した本です。

 「欧米人はこのような仕方でものを考える」ということを、欧米人的でない認知の仕方を読み手が必然的に行ってしまうような文書を書くことで、裏側から示したのがデリダの「脱構築」ですが、「脱構築」自体がそういう性質のものだから、「脱構築とはこういうことです」という説明を経験科学的に構成する(コンスタティブに行う)のは難しいと思われていた。それをやってしまったすごい本、という訳です。

 この本は「デリダは何故あのようなテクストを書いたか」という問いをたて、それに答えようとすることから初まり、次にそれをいったん破算にし、ハイデガーとフロイトを対置する方法を用いてなんとかデリダを説明しきろうとするものの、その「説明しきれるかもしれない」という欲望を最後には捨て、デリダの脱構築をする「ように」振舞うのですが、そのとき結果的にある限界まではデリダを説明しきるっているわけです。そういう意味でこの本はウィトゲンシュタインの「論理哲学論考」に似ています。

 東氏はコンスタティブな(暗黙の了解を前提にせずメッセージの効果も期待しない説明的な)方法に関わりつづけており、その後記号能力に対する偏執的な性向(オタク)の研究かつ自己分析に向かい、現在では、「コミュニケーションの成立とは?」という問いに迫っているGLOCOMおよび今井賢一氏のスタンフォードに籍をおくことを選んでいます。氏の態度および経歴はヨーロッパ哲学よりも英米の経験論および、現代科学に近いように思われますが、東氏の「コンスタティブな哲学」の科学への親近性はまた、浅田や柄谷の共同体主義的な批評空間から氏を遠ざけているものかもしれません。

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19 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 何故東は現代思想に夢中だったのか?, 2005/10/21
 本書は、批評家東浩紀の批評空間に掲載された論考をまとめたもので、批評空間という雑誌特有の文脈、背景をおさえておかなければ、複雑なレトリックに翻弄されるだけだろう。その意味で、批評空間という雑誌そのものがなくなった今において、本書を読むことには、かつてあった知的文脈とそれに対する作者の距離の置き方という次元の異なる読みが必要とされる。それは、そのまま本書をつらぬく作者の問題意識とも重なる。それは、一方でデリダをテクストとして読み、そこで用いられる隠喩をより精緻な枠組みに落としこむと同時に、他方で、何故デリダがそのようなテクストを書いたのかという行為を問いなおすという、二重の戦略である。
 作者のデリダ理解が正しいのかは、専門でない私には判断がつかないが、作者がデリダのテクストからいくつか生産的な議論を導き出していることは疑いえない。具体的には、デリダの特定の時期に書かれたテクストを内容ではなく行為として読み解き、そこからひとつの戦略を導くこと。それを、神学システムを乗り越えるべく現代思想の領域で提出されたもろもろのシステムと比べてより有効であることを示すこと。フロイトとハイデガーを援用する後半の議論はスリリングだ。
 しかし、問題は、何故作者がこのようなテクストを書いたのかということだ。郵便的と形容されるシステムにこれほど執着するのはいったい何故か。現代思想の文脈に親しくなければ、ここで賭けられているものが理解できないだろう。その意味で、本書を読むわれわれもまた二重の戦略をとらねばならない。
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投稿日: 2003/6/2 投稿者: amazon

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読書が嫌いな自分が辞書を引き引き、真剣に読んだ初めての本がこれでした。
著者のいう「郵便」という言葉が喚起するイメージに深く共振した記憶があります。続きを読む
投稿日: 2003/1/26 投稿者: bauman

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