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黄色い目の魚
 
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黄色い目の魚 (単行本)

佐藤 多佳子 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

マジになるのって、こわくない?自分の限界とか見えちゃいそうで。木島悟、16歳。世界で最高の場所は、叔父の通ちゃんのアトリエ。ずっと、ここに居られたらいいと思ってた。キライなものを、みんな閉め出して…。村田みのり、16歳。鎌倉、葉山を舞台に木島とみのり、ふたりの語りで綴られるまっすぐな気持ちと揺れる想い。


内容(「MARC」データベースより)

イヤなことばかり。絵もサッカーも上手くいかない。でももう逃げない。自分だけのモチーフを見つけたから。舞台は鎌倉、揺れる2人の16歳を描く長編。

登録情報

  • 単行本: 333ページ
  • 出版社: 新潮社 (2002/10)
  • ISBN-10: 4104190039
  • ISBN-13: 978-4104190034
  • 発売日: 2002/10
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.4 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (28件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 自分をわかってもらった気がしてしまう不思議本, 2002/11/16
By おっか3 (札幌市南区) - レビューをすべて見る
 無茶苦茶良かった。

 この話には二人の主人公がいる。授業中いつも落書きばかりしている木島悟16歳。そして、漫画家の叔父とおるちゃんにしか心を許さない気難しい少女、村田みのり16歳。

 作品は、連作短編を積み重ねた長編。最初の2編は小学生の木島の別れた父との一夜と、中学生だったみのりの友人とのいさかいの話だ。だが、後は高校生のふたりを描くものだ。

 悟やみのりの揺れ動く気持ち。どう言ったらいいのか分からない気持ち。これが、類型化じゃなくて悟やみのりにしかない気持ちの揺れ、彼らにしかない行動で描かれる。読んでいると大人の読者の私は消えて悟になり、みのりになる。実際、娘にこの本を薦めるときに、「どうも・・・このみのりって子がね、おかあさんに似てる気がしたんだ」なんて言ってしまった。本当は全然違うかもしれない。

 この本を読んで何回泣いたかわからない。いわゆる泣くトコじゃないとこだったようにも思う。なのに佐藤多佳子の微細な視線でみた彼らの気持ちがシミルのだ。

 落書き男の悟が、みのりだけはどうも描きにくいと言う。その人の本質に近いような部分を凝縮した「いやあな感じ」に似てる人物画を描くという木島にそう言わせるみのりは、確かに変わってる。

<i>「村田さんの似顔は描けねえかもな」
「すげえむずかしいんだよ。顔じゃなくてさ。人間の感じがさ」</i>

 その「むずかしさ」ってヤツが、悟にもあるんだと思う。

 あるいは人には誰でも、そういったむずかしい部分があるのかもしれない。
一口にいえない。けれど、譲ることのできない解りにくい自分の核が。

 この本は、見えない読者の「それ」をごく自然な形で認めてくれる。それでいいと言ってくれる。私は、きっとそこが好きだったんだと思う。

 爽快で希望に満ちたラストを読み終えて、自分が迷っていたことも、なんとなく吹っ切れた気がした。全然ストーリーとは関係のない悩みだったのに。なぜだか誰にも、自分を信じさせてくれるオマジナイがかかるような本でした。

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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 校外模試で見つけた一冊, 2005/1/16
この本を私が見つけたきっかけが、学校でやった校外模試の現代文のテスト問題になっていたからです。テスト中にいい話だなぁと思って買いました。2人の気持ちが一つの場面について書いてあって、面白かったです。私が一番好きなのは「からっぽのバスタブ」ですね(^_^)v同い年なので共感できるとこも多々あったりしてよかったです。
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 この作家に出会えてよかった, 2004/12/22
高校時代を懐かしく感じる主人公の二人。
甘酸っぱい青春、なんてちょっとクサイ言葉だけれど、何より二人が「絵」を通して出会い、信頼しあっているのがすばらしい。

少年の「絵」との出会い。それは死んだ父親の影響。
少女の「絵」の出会い。それは母の弟であるおじの存在。

彼らがまだ高校生という微妙な年代のために縛られている部分もあるけれど、とてもとても素敵な関係。
湘南あたりの場所設定も彼らの存在を浮き上がらせるのにとてもいい。

佐藤多佳子は初めて読んだ。
2004年、出会えてよかった作家だ。

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