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音楽は自由にする (単行本)

坂本龍一 (著)
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商品の説明

内容紹介

ちょっとしたはずみで、人生を振り返ってみることになりました――。57年間の半生と、いつも響いていた音楽。自らの言葉ですべてを語った、初の自伝。


内容(「BOOK」データベースより)

幼稚園での初めての作曲。厳格な父の記憶。高校でのストライキ。YMOの狂騒。『ラストエンペラー』での苦闘と栄光。同時多発テロの衝撃。そして辿りついた、新しい音楽―。2年2カ月にわたるロング・インタヴューに基づく、初の語りおろし自伝。

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5つ星のうち 3.0 坂本龍一の人生の旅の軌跡に触れて, 2009/3/23
By 東の風 (埼玉県) - レビューをすべて見る
(TOP 50 REVIEWER)   
 音楽家・坂本龍一(1952- )が、衝撃を受けた音楽との出会いや関わり方、問題意識など、音楽を巡るこれまでの自分の半生を振り返った一冊。月刊誌『エンジン』のインタビューで語った著者の言葉をもとにした、ひとりの音楽家の個人史です。

 インタビューの記事をもとにしたせいでしょうか。文章に格別の味があるといったものではありません。現在の坂本龍一が、過去の自分や出来事を回想した記憶の集積は、ある時期をクローズアップしているといったことはなく、淡々と振り返っていくのですね。文章のアクセントとして写真が多く掲載されているのは嬉しかったのですが、本書の構成や流れが直線的で、面白味に欠けるものだったのが残念。坂本龍一の音楽のテーマや核になっているいくつかのキーワードを掲げ、その視点に立って過去を振り返っていくといった、何かもうひと工夫あって欲しかった気がしました。

 本書は時系列順に、次の五つのブロックで構成されています。

◆1952-1969・・・・・・初めてピアノを弾いた幼稚園の頃から、バッハやドビュッシーの西洋音楽の流れを経て、現代音楽や同時代の音楽と出会う高校生まで
◆1970-1977・・・・・・芸大の作曲科に入学した大学生から、細野晴臣、高橋幸宏と三人で結成するYMO前夜まで
◆1978-1985・・・・・・一躍、時代の寵児になったYMO時代から、映画『戦場のメリークリスマス』に参加したYMO散開前後まで
◆1986-2000・・・・・・ベルトルッチ監督の映画『ラストエンペラー』に参加し、アカデミー賞を受賞する体験を経て、ニューヨークに移住し、世界に向けて音楽を発信する二十世紀の終わりまで
◆2001- ・・・・・・ニューヨークで起きた2001・9・11のテロ事件との遭遇から、YMOの再結成、現在進行中の企画、グリーンランドで考えたことなど

 なかでも、YMO初期の頃の三人の共同作業、ほかのふたりとの音楽性の違いについて語った文章が興味深かったですね。たとえば、次の件りなどに。
<基本的に、幸宏や細野さんの場合は、音楽性のベースとしてポップスやロックがある。でも、ぼくにはそれがなかった。だから、2人が「あのバンドの、あの曲のあそこの感じ、あのベースとドラムね」とか言って通じ合っているときに、ぼくだけ全然わからないんです。バンドや曲の名前を覚えて、密かにレコードを買って聴いたりしていました。>(p.124)
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46 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 時代へ 受け身に かろやかに。, 2009/3/26
By くにたち蟄居日記 (Surabaya,Indonesia) - レビューをすべて見る
(TOP 50 REVIEWER)   
 坂本の音楽は20年来聴いてきたが 彼自身についてはあまり知らなかったので本書は実に面白かった。

 これを読む限り 坂本は極めて若いころから 極めて好奇心旺盛であり その好奇心に任せて ここまでたどり着いたということが良く分かると思う。実際 学生運動、ニューアカデミズムから始まり 最近の環境問題への発言に至るまで 坂本は その時代時代のテーマに非常に敏感かつ いささか節操がないくらい のめり込んで来ている。
 その振幅の幅は 例えば「千のナイフ」「B2ユニット」「スウィートリベンジ」「BTB」を同じ人が作曲したと思うことが中々難しい事にも似ている。

 坂本は本書の随所で 自分で始めるというよりは 周りに流されて新しいことを始めたという言い方をしている。特にYMOに関しては ただ誘われて始めたと繰り返している。
 これは坂本の謙遜もあると思うが それ以上に彼の一つの本質を突いている気がする。ある意味で受け身に時代と対面しつつ 柔軟に そこから学び取り 一つ一つのステージで 自分なりの創造をしていける強さが坂本の本質ではないかと思うからだ。

 本書から 次の坂本の方向性は見えてこない。当然だ。坂本すら分からないであろうから。但し 時代が彼をほおっておかないことも見えている。いくつになっても坂本は若いに違いない。そのかろやかな歩調が今後も続くことを祈るし かつ 確信する次第だ。
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12 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 radioでの語り口と似ていて良い, 2009/4/26
本書が単調に思われる方はおそらく本人の語調や語りを聞かれたことがない方でしょう。
本書は本人自身はよく色々しゃべってるな〜っと思っていると思います。
DJをやっていた頃も淡々とマイペースで語ってましたから。そこが良いと聞いていた私は思っていましたから本書もその感じで入っていけました。よくここまで語ってくれたなっとも思っています。どうせならこれの倍ぐらいの厚さの本で出してもらいたかった。ドビッシーへの思い入れや、細野さん、達郎さんに対するリスペクトの仕方の根拠が音楽観を元に語られているところなどは疑問が解けた感じでした。
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