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ウェルカム・ホーム!
 
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ウェルカム・ホーム! (単行本)

鷺沢 萠 (著)
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「普通の家族って、なに?」それぞれの家族にたくさんの愛情のカタチがある。

シングル・マザーや父子家庭が当たり前の時代、親子の繋がり方も変っている。父親と息子、そして父の友人。男3人で暮らす「家族」生活。また、離婚した夫の連れ子と数年ぶりに再会する“育ての母”の気持ち。「普通の家族」とは少しカタチが違うけど、とっても温かいふたつの家族の情景を描いたハートウォーミング・ストーリー二篇。



内容(「BOOK」データベースより)

「フツーの家族」って、なに?「結婚」なんかしてなくたって、血なんかつながってなくたって、家に帰ってきたときに、「おかりなさい!」こう言ってくれる人が、たぶんあなたのほんとの家族。ふつうとは少しカタチが違うけど、とっても温かいふたつの家族の情景を描いた心ぬくぬくの物語。

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5つ星のうち 5.0 いってらっしゃい, 2004/4/16
突然の訃報に驚いた。最近ご無沙汰していた彼女の新作をあわてて手に入れた。「フツーの家族って、なに?」と帯に記されている。この時代、家族の形は様々。そんなことは情報として知ってはいても、キモチには響いてこない。何がフツーなのか。何がフツーじゃないのか。

実に彼女らしい作品です。全然器用ではなくてうまく立ち回れなくて壁にぶつかって底に沈みながらも、ふと光が射し込む瞬間。そんな一瞬をつかまえている。希望は絶望につながっているものかもしれないけれど、それでもたとえ一瞬でも希望が希望のまま光り輝いているその瞬間を。

泣き笑いみたいな顔をした登場人物の向こうにもまた、同じ表情をした作者の顔があるのだろう。

「おかえりなさい」の温かさを教えてくれるこの本をありがとう。いってらっしゃい。ご冥福をお祈りします。

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14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 生きる喜びを感じさせてくれる作品。なのに…, 2004/4/16
By Konza (東京都世田谷区) - レビューをすべて見る
いわゆる普通の家族像から外れた「家族」についての2本の中編からなります。初期の「青春もの」を除くと、どちらかと言えば重苦しく切ない語り口が持ち味だった彼女が、明るく痛快な新しい路線を生み出したと言えるのではないでしょうか。読後、「この感じでもう数作読みたい!」と思いました。

なのに、彼女は帰らぬ人となってしまった。残念で、悔しくて、気持ちの持って行きどころがありません。この明るさを読んだ後だけに余計辛いです。

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12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 とても嬉しくなりました。, 2004/7/13
こんなに気持ちのいい家族の物語、久しぶりに読みました。形としては全然、フツーじゃないけれど、みんながお互いを素直に必要としている、2組の家族の物語。どちらかといえば、困難な状況が勝っているのですが、ここに登場する“渡辺毅”も“児島律子”も、実にそれを自分の血肉にしています。彼らが、始めからそうであったわけではなく、結婚に失敗して、即ちフツーのカタチの家族を作り上げることに失敗しているからこそ、得たもの。今はそれを素直に認めて、なお、家族への愛を捧げているところが気持ちいいのです。

会話もテンポよく、バブル以後の日本人の働き方や、ものの考え方を渡辺毅、児島律子に反映させて、現代社会のリアルさを描いています。また、どちらにも、子供が登場して、子供へのまなざしがとってもいいです。鷺沢さんの「子供は愛されるべき、守られるべき存在である」という想いが、伝わってきます。血の繋がりがなくとも、必要とする人とされる人がいて、双方が満足する関係って、なんていいのでしょう。
読み終えたとき、思いました。「ワタナベタケシ、コジマリツコ、よかったね!そこに、いるべき人で在ることができてよかったね。おかえりなさいって大きな声で言ってね。」

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