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村上 春樹 (著)
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商品の説明

Book Description

1949年にジョージ・オーウェルは、近未来小説としての『1984』を刊行した。
そして2009年、『1Q84』は逆の方向から1984年を描いた近過去小説である。
そこに描かれているのは「こうであったかもしれない」世界なのだ。
私たちが生きている現在が、「そうではなかったかもしれない」世界であるのと、ちょうど同じように。

Book 1
心から一歩も外に出ないものごとは、この世界にはない。心から外に出ないものごとは、そこに別の世界を作り上げていく。

Book 2
「こうであったかもしれない」過去が、その暗い鏡に浮かび上がらせるのは、「そうではなかったかもしれない」現在の姿だ。


内容(「BOOK」データベースより)

心から一歩も外に出ないものごとは、この世界にはない。心から外に出ないものごとは、そこの別の世界を作り上げていく。書き下ろし長編小説。

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5つ星のうち 3.0 ミステリアスな疑問符のプールの中に取り残される読者, 2009/6/9
By bunocio (大阪府岸和田市) - レビューをすべて見る
本作が発売されて2週間近くになり、
多くの方の書評やレビューを拝読させていただきましたが、
私が、本作を最も的確に批評していると思った書評に
次のようなものがあります。

『物語としてはとても面白くできているし、
最後までぐいぐいと読者を牽引していくのだが、
空気さなぎとは何か、リトル・ピープルとは何かということになると、
我々は最後までミステリアスな疑問符のプールの中に
取り残されたままになる。あるいはそれこそが著者の意図したこと
なのかもしれないが、そのような姿勢を(作者の怠慢)と
受け取る読者は決して少なくはないはずだ。』

すでに読まれた方はお分かりだと思いますが、
この書評は、登場人物のひとりである17歳の少女ふかえりが書いた
小説(正確には原案)『空気さなぎ』に対する文中の書評で、
村上春樹は、本作が世に出る前に、読者からの批判を
あらかじめ推測し、それを受ける覚悟で書いていたのではないかと
思われます。

この書評の続きを読んでみると、

『この処女作についてはとりあえずよしとしても、
著者がこの先も長く小説家としての活動を続けていくつもりであれば、
そのような思わせぶりな姿勢についての真摯な検討を、
近い将来迫られることになるかもしれない』

と書いていますが、この文章から推測すれば、やはり村上春樹は、
ブック3、ブック4を用意しているはずです。
ブック3が<10月−12月>で、ブック4が<1月ー3月>になると、
ブック4は1Q84ではなく、1Q85になるのではないかと疑問視されて
いる方もいますが、ブック4が、ブック1の前に来る話であれば、
1Q85になる事はありません。
私は、1Q84がメビウスの輪のように、終局と始まりが繋がっている
終わりなきストーリーになる事を秘かに期待しているのです。
(BooK1 50点 BooK2 70点)

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296 人中、199人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 進歩なし, 2009/5/30
結論を先に言うと、

以前から村上春樹の作品が好きなファンにとっては、非常に満足できる
意欲作かもしれないが、以前から村上春樹を評価していない人、見切り
をつけている人は、新たに読む必要はないかもしれない。

作風やテーマは変化しても、その根底にある著者の思想というか価値観は
変わっていない。根底が変わっていないため、前編は、新しい芽のような
変化が見られて面白かったのだが、後編は、ストーリー展開が結局いつも
と同じパターンになってしまっている。いつもと同じパターンとは、

1)主人公の男性が、才能はあるがそれを形にすることができない少女の
登場をきっかけに、現実とは異なる世界に巻き込まれていく。

2)主人公の女性も登場する。この二人の物語が同時進行して交差する。
現実の世界と、そうではない世界の境界をさまよい、時間と空間を超えて
邂逅する主人公の男女。純粋な恋愛。ここに魅かれる読者は多いだろう。

3)周囲の登場人物たちが姿を消し、「失われ」ていく。主人公の女性も、
自己犠牲によって、周辺的な、「失われ」ていく立場に移行する。しかし、
主人公の男性は、ちゃっかり安全なポジションにいて、物語の軸となって
いく。

それ以上に、この小説の最大の問題点は、共時性(シンクロニシティ)の
安易な多用だ。教祖や少女が、未来や人の心を読む特殊能力を持っている
という設定に甘んじて、彼らに全てを先取りさせて語らせてしまっているため、
出来事から出来事へのプロセスの記述が雑に省略されている。そのため、
小説全体が雑になってしまった印象は否めない。

村上春樹は文章が上手く、作家として読ませる力があるので、つい作品を
読み進んでしまうのだが、そこに表出する思想や価値観が、保守的で古臭い
ので、読了後、空しくなることが多い。特に後編の、主人公の男性の独善的な
自分語りにはうんざりした。もう当分読むつもりはないが、次の作品に期待
したい。
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60 人中、40人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 読後の虚無感, 2009/6/15
村上春樹さんの本は「ノルウェイの森」しか読んでませんが、世界で活躍されてる作家さんなので読んでみました。


1は様々な謎が出てきて、2でどう解き明かされるのが楽しみでした。文章も引き込まれました。車の名前など知らない言葉ばかり出てきすぎな気もしましたが。


残念なのは、ほとんどの謎が投げっぱなしで、読者に解釈を任せすぎな気が。それから、人物描写で何度も同じ文が出てきて「もうわかったから」とうんざりしてくる。性的描写も口説い


面白く読んだけど、最後に来てがっかりさせられる本だった。
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