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ローマ人の物語〈15〉ローマ世界の終焉
 
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ローマ人の物語〈15〉ローマ世界の終焉 (単行本)

by 塩野 七生 (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

ローマはいつどのようにして滅んだのか。一千三百年に及ぶ巨大帝国の興亡のドラマを描き尽くした最高傑作シリーズ、ここに完結。


内容(「MARC」データベースより)

歴史に比類なき大帝国は、いつ、どのようにして滅んだのか-。ローマが「なぜ」よりも「どのように」衰亡していったのかに重点を置いて描く。1300年に及ぶ古代ローマ興亡のドラマの完結編。

Product Details

  • 単行本: 423 pages
  • Publisher: 新潮社 (2006/12)
  • ISBN-10: 4103096241
  • ISBN-13: 978-4103096245
  • Release Date: 2006/12
  • Product Dimensions: 8 x 6 x 1.5 inches
  • Average Customer Review: 4.8 out of 5 stars  See all reviews (26 customer reviews)
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63 of 70 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars イデオロギーや宗教史観を排した偉業, 2007/1/18
By ussoewwin "usso" (茨城県水戸市) - See all my reviews
 塩野氏の「ローマ人の物語」における最大の偉業は、キリスト教史観や、フランス革命の理念や、民主主義=絶対善といったフィルターを一切排した所にある「ローマ帝国の偉大さ」を描ききった点だろう。
 現代では稀となってしまった多神教社会を維持している日本人だからこそ「ローマ帝国」を語ることが出来たのだろうと思うが、同時に、多くの「日本人」が持っている既成概念に対して相当に挑戦的な視点の描き方でもあったとも思う。

 日本人は、キリスト教史観こそ持ってはいないが、以前から塩野氏が鋭く批判している「民主主義=絶対善」とか「自由・平等・博愛の理念に対する妄信」とか「武力=絶対悪」「帝国=絶対悪」という考え方は相当に持っている。日本人一般には嫌われているマキァベリの言葉を何回も引用しながらも、塩野氏はローマ人の「所行」を通して15年間、日本人の「常識」に対して辛らつなメッセージを送り続けたのではないか。

 ローマ帝国に批判的な人々が語るように、ローマ帝国も決して悪や矛盾が存在しない完全無欠な天国だった訳ではない。しかし、「ローマ人の物語」を読了して感じることは、それらの欠点を承知してもなお、ローマ帝国は偉大だったのだいうことだ。
 多数の民族、宗教、文化が共存できるスタイルを、ローマ帝国は作り上げた。勿論、「帝国」という単語自体に拒否反応を示す人々が主張するように、その過程で敗者への弾圧や流血が全くなかった訳ではない。民主主義的な国家であった訳でもない。それでもなお、ローマ帝国が築き上げた「多宗教・多文化・多民族がローマ法というルールの下で共存共栄できる共同体」という形の帝国は、大英帝国も、アメリカ合衆国も、歴代の中華帝国も決して実現することが出来なかったものだ。

 ローマ帝国の偉大さは、ローマ帝国への賛辞が同時代の敗者から送られたという1点からも語れる。

 ローマ人の自画自賛ではない。作中何度も引用されたように、征服され、敗者となった人々がローマ帝国の寛容、多様性、そして平和を讃えた。この15巻にも、劫略されたローマから脱出するガリア系ローマ人の詩が紹介されているが、彼は自分がかつてローマに征服されたガリア人の子孫であるとしながらも、自身がローマ人一の1人であることに無限の誇りを持ち、滅び行くローマ帝国への哀惜を惜しまない。

 征服された元敗者からこのように哀惜され賛辞を贈られた大帝国が、果たしてローマ以降に存在してだろうか?(朱子学以前の中華帝国がかろうじてそれに近いくらいか・・・)
 
 民族の違い、宗教の違いを理由に殺し合うことが当然になっている現代までの歴史(※多くの日本人は、現代の現実も未だにそうなのだという実感に薄いが)を省みたとき、ローマ帝国が成し遂げたことの巨大さに気が遠くなる思いがした15年だった。
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28 of 31 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 歴史の理に挑んだ男の物語, 2007/1/4
年末から年始にかけて読みました。大変有意義な正月休みになりました。去年の紅白にバブル期に流行った音楽のリメイクが流れていました。ただ単に、ノリが良いから採用したのか、それとも「喉元過ぎれば熱さ忘れる」なのか、どちらなのかわかりません。地方に住んでる自分としては、地方と東京とではだいぶ空気が違うのかな、と思いました。

塩野さんは本の最後に「盛者必衰」、「諸行無常」は「歴史の理」だと言っています。中学時代に平家物語の冒頭を暗唱させられた自分にとって、「盛者必衰」、「諸行無常」と「おごれるもの久しからず」、「風の前の塵に同じ」はワンセットで覚えていました。歴史を見るとき、バブル期でいい思いをして今までの不況で倒産した会社を見るときにこのフレーズを思い出し、「こうなってはいけないと」思い、反面教師として見ていました。

しかし、ローマ帝国はどうやら違うようでした。「諸行無常」、「盛者必衰」は歴史の理であてはまるのですが、「おごれるもの久しからず」、「風の前の塵に同じ」はあてはまらないようです。「海の都の物語」のヴェネツィア共和国のように、政策を出し切って国力を使い切って老衰と同じような安らかな滅亡だったと思いました。

いつか日本にもこの日が来るのか、来ないのか…。未来は予測できませんが、仮にこの日が来るのなら、「おごる平氏」ではなくローマ帝国のような、ヴェネツィア共和国のような消え方でありたいです。

本棚に15巻全部揃っています。背表紙を見ると、その巻に出てきた登場人物の名前が浮かんでは消えていきます。壮大な「歴史の理」に挑んだ男の物語なのだと思いました。

塩野さん、お疲れ様でした。これほどの膨大な参考文献を元に、他人の論文を拾い集めただけではなく、原書から遺跡などを元に、丁寧に丁寧に作られていった本はなかなか出てこないと思います。おおげさかもしれませんが、歴史に名を残すシリーズになったのではないでしょうか?もしも数十年経って、自分の孫が一生懸命この本を読んでたら、一緒に読もうと思いました。
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32 of 36 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 男の中の男、スティリコ。そしてビザンツ帝国の歴史への誘い。, 2007/1/5
By ともぱぱ - See all my reviews
(TOP 100 REVIEWER)   
この15年の偉業に対する気持ちは他の多くのレビュアーと同感なので、敢えて繰り返さない。本書の内容に絞って私の感想を述べさせて頂くことにする。本書は久々に400頁を越す大作。なんと言っても蛮族の血をひくスティリコの獅子奮迅の活躍に改めて驚嘆する。そしてその潔いローマ人としての死。次の歴史の担い手である蛮族を取り込むことなしにはもはや機能しなくなった西ローマ帝国で、純ローマ人・カソリックの優越意識がスティリコを死においやってしまう悲劇。スティリコという自分のスタイルに殉じた男をしっかり紹介してくれただけでも本書は価値があると思う。そして、異民族殺到という事情があるにせよ、ローマをローマたらしめていた特質が次々に失われたのがローマ世界終焉の原因であることがよくわかる。

さて、本書をどの時点で終わらせるのかが私にとっての最大の関心事だったが、476年ではなく、東ローマ帝国の空しいゴート戦役、そしてイスラムの勃興による、ローマ世界というか地中海世界の分裂・終焉で筆を置いている。私は476年で終わるのかと思っていたが、読んで痛々しくなるゴート戦役を書き尽くすことで、改めてパクスこそが最大のインフラであることを作者は強調したかったのだろう。ゴート戦役に突入する前の、ユスティニアヌス帝の時代で最大のドラマ・ニカの乱についは本書ではごく簡単にしか触れていないのが残念だが、この乱がパンとサーカスの最後のあだ花になったという歴史的意義、皇后テオドラの(ものとされる)一世一代の名演説、歴史家プロコピオスがとんだ食わせ者であるといったことは、ビザンツ帝国を扱った書物で本格的にその面白さを味わって下さい。ユスティニアヌス帝はまだビザンツ帝国の歴史の序の口です。歴史の面白さは汲めどもつきません。
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一ヵ月半で読了、最後の3巻は3日で読みました。
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Published 28 days ago by シー・ズー

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Published 2 months ago by マイロー

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Published 6 months ago by じゃが〜

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Published 24 months ago by lm700j

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Published on 2007/7/21 by AURON

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Published on 2007/6/5 by EH

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Published on 2007/3/22 by くろやぎ

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