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キリストの勝利 ローマ人の物語XIV
 
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キリストの勝利 ローマ人の物語XIV (単行本)

by 塩野 七生 (著)
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Product Description

出版社 / 著者からの内容紹介

ローマ帝国はついにキリスト教に乗っ取られた――帝国繁栄の基礎だった「寛容の精神」は消え、キリスト教が国教化する。それはいかにして実現したのか。


内容(「BOOK」データベースより)

ついにローマ帝国はキリスト教に呑み込まれる。四世紀末、ローマの針路を大きく変えたのは皇帝ではなく一人の司教であった。帝国衰亡を決定的にしたキリスト教の国教化、その真相に迫る。

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29 of 31 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 「背教者ユリアヌス」の物語, 2005/12/29
By ともぱぱ - See all my reviews
(TOP 100 REVIEWER)   
この巻でローマ帝国の東西分裂まで扱うだろうとは予想していましたが、ここまで思い切って皇帝コンスタンティウスから皇帝ユリアヌスまでの物語をメインにすえる構成にするとは想定外でした。本書で扱う58年のうち、ユリアヌスの死までの26年で、本書全体の7割を割いています。今から30年以上前に書かれた辻邦生の傑作小説「背教者ユリアヌス」を読んだことのある人なら、この話は小説のあの場面のことだな、と思い当たる箇所が数多くあるでしょう。

しかし、本書は「ローマ人の物語」として、コンスタンティウス帝の下で帝国のキリスト教化そして宮廷の宦官支配がすすんでしまったか、その後を継いだユリアヌスがいかにそれを阻止しようとして挫折に終わってしまったかを説きつつ、ユリアヌスの努力が一神教の浸透の阻止を図るためにいかに重要なことであったかを、通史として、歴史書として、鮮やかに浮き上がらせることに成功していると思います。ローマが決定的にキリスト教化する前の最後のハイライトとして、そして一神教の弊害(それは現代の様々な国際問題にも及んでいるものです)およびそれがいかにローマらしさを失わせたのかという作者の視点を十分述べるために、やはりこれだけのページ数が必要であることはよく理解できます。何故ペルシャ遠征が失敗に終わったかの分析も緻密です。

本書を読んで、また辻邦生の背教者ユリアヌスを読み返したくなりました。未読の人は是非この機会に読むことをお薦めします。歴史書と歴史小説の関係の好例です。例えば、ユリアヌスへの皇后エウセビアの働きかけについて、作者は簡単にコメントするにとどめていますが、小説家は創作の翼をどのように広げたか、ご自分で確かめられてはいかがでしょうか。
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22 of 24 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars ローマ人たちの死, 2006/1/3
まずは表紙を見て、考えさせられます。
表紙を飾っているのが、これまでの巻のような「生身の人間」の「像」ではなく、「聖人」の「モザイク画」である、ということに。

この巻で描かれている内容は、「キリストの勝利」というサブタイトルのとおりです。
後世「大帝」と称されることになるコンスタンティヌスの死後、キリスト教がいかにしてローマ世界を「支配」するようになるかが、その時代の人々の生き様を通じてリアルに描かれています。

ただ、作者自身の言葉を借りて言えば、この巻は作者自身が「乗っていない」。
ユリウス・カエサルを筆頭とする今までのローマ人たちを肯定的に書いてきた結果、この時代の、キリスト教という、いままでのローマ人の精神に相容れないものへと突き進んでいくローマ人たちの「言行」に、作者が違和感を感じていても当然だと思います。
ただ、それだけに、カエサルやアウグストゥスを書いていた頃の躍動感というか、文章に込められた力がないような気がしました。

とはいえ、買って読むだけの価値はある作品です。是非ご一読を。
というか、シリーズを読んだことのない方は、是非1巻から読んでみてください。興隆期のローマは、今描かれているような時代とは比較にならないほど生き生きとして、人間的で、愉快です。
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15 of 17 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars キリスト教はここで組織的に整備された宗教になる, 2006/1/4
By 楡岡 (東京都) - See all my reviews
 コンスタンティウス帝からテオドシウス帝まで。タイトル通りこの時期に、キリスト教がローマ皇帝の権威を越える。
 しかし、キリスト教の浸透をローマの滅亡・溶解・解体の原因だとするわけではなく、帝国はさまざまな困難への対応を余儀なくされている。歴史においてはさまざまなことがおきるのだが、それがローマを主題として語られるというこれまでの流れにそった叙述。
 私には、初期キリスト教史として、また近代ヨーロッパにつながる民族移動史として興味深い。古代キリスト教最大の神学者と呼ばれる聖アウグスティヌス登場に先立つ1世代前に聖アンブロシウスがどのように教義を整えたのかとか、フン族やゴート族、アングロ族など近代ヨーロッパにつながる部族がどんなふうにローマに浸透してきたのかとか。
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4.0 out of 5 stars キリスト教がもし生まれなければ、、、
 第14巻では表紙に皇帝ではなく司教が描かれている。これだけでローマに大変化があったことが分かる。... 続きを読む
Published 6 months ago by じゃが〜

5.0 out of 5 stars 宗教国家へ変貌するローマ
... 続きを読む
Published 17 months ago by オバサンジョ

5.0 out of 5 stars キリスト教が主役
14巻はコンスタンティウス帝からテオドシウス帝まで。辻邦生の『背教者ユリアヌス』のファンとしては待ちかねた巻であった。塩野さんもユリアヌス帝を好意的に描いていて... 続きを読む
Published 20 months ago by shibchin

5.0 out of 5 stars 人は明日に希望が見出せなくなると宗教への傾倒を深める
私は、古代ローマ帝国がコンスタンチヌス大帝により、キリスト教国家へと転じた辺りのことは、イマイチ、どうにも、理解できていないのだが、これは、むしろ、今のアメリカ... 続きを読む
Published on 2007/9/11 by 池田平太郎

3.0 out of 5 stars キリスト教の勝利を読んで
ローマ帝国の栄光と衰退に興味があり、塩野七生氏の「ローマ人の物語」を読んでいます。物語も進み第14巻は「キリスト教の勝利」という副題が付いています。... 続きを読む
Published on 2007/4/22 by 21世紀

4.0 out of 5 stars ローマ帝国の滅亡と共に、暗黒の中世が始まることを予感させる
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Published on 2006/6/13 by くろやぎ

5.0 out of 5 stars 流れに乗るか、逆らうか、身を引くか・・・
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Published on 2006/6/3 by yuishi

4.0 out of 5 stars ローマ的なものの敗退
1千年に亘るローマの歴史を物語る15巻シリーズの第14巻であるこの本では、大帝コンスタンティヌスの死んだ紀元337年から、ローマ帝国が東西に分裂する395年まで... 続きを読む
Published on 2006/3/12 by カボチャ

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Published on 2006/3/8 by ミハイル暁

3.0 out of 5 stars 作品としての衰えは否めない
キリストの勝利というのは、教会勢力の意図的な策略によるものだったのか、
それとも、時代の趨勢だったのか、本書を読んだだけではいま一つ掴みかねます。... 続きを読む
Published on 2006/2/22 by kentmild

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