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次郎と正子―娘が語る素顔の白洲家
 
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次郎と正子―娘が語る素顔の白洲家 (単行本)

by 牧山 桂子 (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

夫は手に太鼓を、妻は笛を持ち、二人でテレビの野球を見ながら応援の大合奏―こんな、外からはうかがい知れない白洲夫妻の素顔。表現の仕方は不器用だが愛情深い父であった次郎、あくまでマイペースを崩さない母であった正子。嫁してからも隣に住み、晩年の白洲夫妻の世話をした実の娘のみが知る、意外な、時には微笑ましいエピソードの数々。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

牧山 桂子
1940年、白洲次郎・正子夫妻の長女として、東京に生まれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

Product Details

  • 単行本: 219 pages
  • Publisher: 新潮社 (2007/04)
  • ISBN-10: 4103037520
  • ISBN-13: 978-4103037521
  • Release Date: 2007/04
  • Product Dimensions: 7.6 x 5.4 x 0.9 inches
  • Average Customer Review: 4.3 out of 5 stars  See all reviews (7 customer reviews)
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23 of 29 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 白洲さんの史実としてかなり貴重な書籍だと思います, 2007/6/12
By サトマン (東京都) - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
 白洲次郎、正子さんの実の娘が、淡々と白洲家の日常を描いた作品です。これが大変面白かったです。この1.2年白洲次郎さんを見直される動きの中で、伝記がたくさん出ました。そこには大変格好良く生活しそして仕事をされる様子が書かれていることが多くあったように思います。

 こちらは、実の娘が書いているだけあり、飾ることなく、白洲さんの失敗談、また夫婦での揉め事なども包み隠さず書いている。また、買っていたペットについて、友人のことなどかなりプライベートに踏み込んだ内容もある。白洲さんの史実としてかなり貴重な書籍だと思います。
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20 of 26 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 家族が見た従順ならざる唯一の日本人, 2007/5/29
By dream4ever (鎌倉) - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
白洲次郎という今や伝説の人であるかもしれない外交家、政治家、実業家を内から見た「父親」かつ「男」として末っ子であり長女の桂子(かつらこ)が綴る。
はたから見れば、まさに華麗なる一族であり、住む世界が違うのだけれど、実は何処にでもありそうな家庭がある。そこにまた白洲次郎と言う、「従順ならざる唯一の日本人サムライ」が見えてくる。
筋を通す、ブレない思想、権威に動じない。遺言の「葬式無用 戒名不用」は有名である。

白洲家と樺山家という名家同士、次郎と正子の結婚は必然だったのであろう。喧嘩が絶えないと言いながら、楽しい会話があり、自由に生きる家族。料理をしない(出来ない)、けれども文学賞を受賞したり骨董分野での才能は多くの人に認められる母、正子。
もちろん、次郎の功績は知らない人はいないであろう。マッカーサーと対等に向かい合い正論を通す、まさにサムライとしてのエリートであろう。

そんな、庶民から見れば雲の上の様な夫婦を、娘が観察すると、別の視点と評価があるのが面白い。また、政治家、学者、有名人との付き合いの逸話なども興味深い。
そこには、普通に近所に居るおじさんに近い次郎であり、子供のような性格の正子である。
最後に桂子が次の文章でまとめる。
父はただただ不器用に私たちを愛してくれたのだと思います。父に申し訳ないのですが、今思いつける、父に教わったことといえば、日本人によくある西洋人を恐れるという気持ちがない、ということぐらいです。 ただし、親が自分たちの子供の将来に理想を描くのは当然のことですが、言葉に出してああせいこうせいと言っても無意味なように思います。中略。私が曲りなりにも、世間様にあまり迷惑をかけずに生活していけるのも、結局両親のおかげだと、思わざるを得ません。
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14 of 22 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars 自らの信念には正直な生き方, 2007/6/10
「Principal」とともに語られる白洲次郎のダンディズムは、「白洲次郎 占領を背負った男」に語られているが、その偶像化された次郎と妻正子の姿を生活の視点から眺めた娘による本。写真からはうかがえない人間くささが描かれて好感がもてる。

本書の帯には「何かが変だ」とあるように、確かにこの2人での家庭はヘンだったに違いない。2人ともに、洋行帰りの秀才。この時代に留学なんてことは普通じゃない。近所でも変わった家と見られていたようで、時代の先端を駆け抜けていった2人の姿は凡人にはわからないこともあったようだ。

それは出会いからして破天荒。次郎が招待されたパーティは正子とある家の長男との見合いの席。そこで30分もしないで次郎は正子を連れて出かけてしまったという。このエピソードからも、いかに跳んでるかがわかろうというもの。

しかし、個性の強い2人の関係が通常ということがあるはずもない。いきなり辺鄙な田舎に武相荘と名付けた田舎家に移り住んでみたり、「こうげい」という粋な店を持ってみたり、食卓に出てくる食器は全部骨董だとか。しかも、2人ともに個性豊かだから、ケンカとはいかないまでも2人の間の妙な確執?があったりして、それが愛情深く語られている。

政界に深く関わってきた次郎は、焼却炉で火を燃やすことが好きだったようで、無くなる数年前には大きな古い鞄から書類を次々と燃やし始めていたという。憲法改正・貿易省長官として時代を語る書類群だったのだろう。
粋を極めた正子は伝統文化の正統性を大事にするかたわら、常に最新の流行にも敏感だったという。

その2人の最期もまた清々しいほどに潔かった。「葬式無用 戒名不用」。粋な文化を大事にし、しかし自らの信念には正直な生き方を貫き通した白洲夫婦の物語だ。
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