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空色ヒッチハイカー
 
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空色ヒッチハイカー (単行本)

by 橋本 紡 (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

あれほど憧れ続けた兄貴の背中を追いかけて、18歳の夏休み、僕は何もかも放りだして街を出た。兄貴の残した年代物のキャデラックに免許証。抜けるような夏空。ミニスカートにタンクトップの謎の美女・杏子ちゃんが、旅の相棒。個性あふれるヒッチハイカーたちと一瞬の出会いを繰り返しながら、僕は、ひたすら走り続ける!バカだからこそ、突き進める。真面目だからこそ、迷わない。―究極の青春小説。


内容(「MARC」データベースより)

18の夏、憧れ続けた兄貴の背中を追いかけて、僕は何もかもを放りだして街を出た。兄貴の残した年代物のキャデラックに免許証。抜けるような青空。旅の相棒は、謎の美女・杏子ちゃん…。個性溢れるヒッチハイカー達の物語。

Product Details

  • 単行本: 281 pages
  • Publisher: 新潮社 (2006/12)
  • ISBN-10: 4103007524
  • ISBN-13: 978-4103007524
  • Release Date: 2006/12
  • Product Dimensions: 7.6 x 5.3 x 0.9 inches
  • Average Customer Review: 4.1 out of 5 stars  See all reviews (7 customer reviews)
  • Amazon.co.jp Sales Rank: #292,464 in 本 (See Bestsellers in 本)

    Category Ranking:

    #544 in   > 文学・評論 > 文芸作品 > 日本文学 > は行の著者
    #161227 in   > フォーマット別 > 単行本

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10 of 10 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars だけど、おまえは俺を理解しようとしたか, 2007/1/4
By YKS - See all my reviews
(TOP 1000 REVIEWER)   
橋本さんの今度の単行本は久々に十代男の子が主役の物語。

何をやらせても万能“天才”な兄に憧れ、敬い、時に憎み追いかけた“秀才”の弟─彰二─
彼が十八の時、唐突に消え失せた兄の背中。
そしてその夏休み、受験戦争の真っ最中何もかもを放り出し、59年製のキャデラックを無免許の両腕で転がし旅に出た彰二。
高速には乗らずひたすら国道を、神奈川から九州の西まで7日かけて行くその途中で拾った幾人かのヒッチハイカーを交えての道程が一人称で綴られるお話です。
合間合間に彰二の回想が差し込まれ、兄との思い出などが描かれます。
そして最後、着いた先で分かれる人生の命運、無くした行き先、代わりに得る自分だけの道…という感じでしょうか。

と言っても、最終地点で非日常的に何か大きな出来事があるわけではないんです。
それでも、たとえ日常に転がってるような他愛もないことであっても、当人にはとても大事なことだったり何かが変わるきっかけになったりするわけで…。
「強く胸打つ感動やむせび泣く程の悲しみ、飛び上がるまでの喜び、震えるくらいの怒りや憎しみ」そういった激情とは無縁だけれどじんわりと染み込んでくる。
そんなこの物語が好きです。
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6 of 7 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 18歳が無免許で九州までドライブ+かわいい女の子つき, 2007/1/14
勉強もスポーツも万能。東大文一にらくらく合格し、
国家公務員試験にも合格し、財務官僚となるはずだった兄が、
突然、弟の前から消えてしまいました。

いつも兄に追いつき、追い越したいと思っていた18歳の「僕」は、
半年後に受験が迫っている夏休みにもかかわらず、
兄からもらった年代物のキャデラックに乗り、川崎から九州を目ざして旅に出ます。

もちろん18歳なので無免許運転。
しかもただドライブするだけではつまらないので、ヒッチハイカーはぜんぶ乗せていくのです。
さて、最初に乗せた人は・・・ミニスカートにタンクトップの美女、杏子ちゃんでした。

ところが彼女は口が悪い、性格が悪い、どんなときでもまず謝らないで、
しかも寄り道をしろと強要しては、ナビで大間違い。
しかしなかなか人生経験豊富なのか、
うぶな影二くんが欺されようとすると、ちゃんと救ってくれます。

さて、杏子とドライブしていると、
かわいい女の子2人連れのヒッチハイカーが。

もちろん乗せると、そのうち一人が、
飲み物を買いたいというので、ショッピングセンターに入ります。

駐車場に車を入れて、店に走っていく亜由美ちゃんを見ていると、
怒ったような杏子ちゃんが一言。

「気をつけてね」
「え、なにを」
杏子ちゃんはそれ以上、何も言ってくれません。

で、ここでちゃんと気をつけ、トラブルを未然に防ぐようで、青春小説と言えますか?
いや、言えますまい。
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2 of 2 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars いい意味でも悪い意味でも、青春小説。, 2007/11/17
簡潔に言ってしまえば、何をやってもそつのない兄を持った弟が、兄の幻影を追いかけて自分を何かの型にはめようと葛藤する物語と言ったところでしょうか。
誰しもが経験し、直接的には感じていなくとも一度は挫折や諦めを味わったことがあるように、この作品の主人公の少年も今の自分の価値について、答えを見出せないでいます。と言うのも、主人公の兄が上記のように、何をやってもそつなくこなす天才肌の人間であり、少年はその兄の背中を追って、それに倣うのが当然であるような人生を生きてきたのですが、その兄がエリートの道を全て捨て、突然別の道を歩み出してしまったからです。
目標となる人間が、目標とすべき人生を歩んでいたからこそ、自分と言う存在はその跡を追うことが正しいと感じ、疑問を抱かず努力を続けてこれたものを、その目標が路線変更でもしたかのように、世間の正しいとは別の方向へと急に方向転換してしまったため、何を正しいかはかりきれなくなってしまう。
そして、少年はその答えを見つけるため、受験勉強の忙しいはずの高校3年の夏休み、旧型のキャデラックに無免許のまま乗って、旅を始めます。
そして、その途中途中で、様々なヒッチハイカーを乗せては降ろし、乗せては降ろしを繰り返しながら、旅を続けていきます。
そんな、今までの地元や家族、友人とは違う外の世界に触れた少年が、出会いを繰り返すことで成長し、苦悩し、自分自身とは何かを見つけるきっかけを作っていきます。
出会いの数だけ別れは必ずあり、始まりには必ず終わりはやってくる。一人何も持たずに旅に出た少年は、目的地にたどり着いた時、何を持ち何を失っているのか。
青春と言う何をやっても許されると言う概念と、青春特有の悩みや不安をメインに押し出しながらも、どこか自分と当てはまってくる部分も多くあり、それらが読み終えた時に、ふと心のふちを支配しているような不思議な感覚に襲われました。
ただ、だからこそ高校生と言う主人公に対し、どうしても強い感情移入を抱くことが出来ず、自分の中での変換と言う形でしか、作品を楽しめず、物語全体の展開や構成が陳腐なものに感じてしまいます。
そういった点で、良くも悪くも青春小説。
それを踏まえて読んでみれば、自分の中に何かを感じれると思います。
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