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スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編 (新潮文庫)
 
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スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編 (新潮文庫) (文庫)

by スティーヴン・キング (著), Stephen King (著), 山田 順子 (著)
4.6 out of 5 stars  See all reviews (28 customer reviews)
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   4本の中編小説をまとめた「恐怖の四季」の文庫版。本書は秋、冬の2作品を収録。表題作の秋編のプロットをひと言で表現すれば「死体を探しにピクニック気分で2日間の旅に出た4人の少年たちの物語」となる。途中、「誰が見ても」危ない目や「当人にとっては」死にそうな目に遭いながらも旅を続けるうち、普段は見せない弱さや背負っているものを徐々にさらけ出していく。後に映画化されたが、原作の一卵性双生児のようなそのでき映えに、世界中が賛辞を贈った。

 「人は何歳であろうと既にそれぞれの人生を背負っている」という当り前のことを、この原作と映画は教えてくれる。岩崎恭子の「今まで生きて?」発言がかつて話題になったのも、「子供への先入観」があったからだろう。

   冬編「マンハッタンの奇譚クラブ」は、どことなくコナン・ドイルの「赤毛連盟」を彷彿とさせる怪しさとゴシックな雰囲気を持っている。作品の舞台はニューヨーク東35ストリート249Bの、とある会員制社交クラブ。ただし、その成り立ちは不明、会費も無料だという。

   上司の誘いでそこに足を踏み込んだデイビッドはいくつかの疑問を抱きつつも、しだいにその居心地の良さにのめり込んでいく。珍本かつ傑作ぞろいの書庫、巨大な暖炉、樫の寄せ木張りの床、ビリヤード台、象牙と黒檀を刻んだチェス、トランプ、スコッチ、ブランデー、皮が肉汁で張りつめ湯気をあげるゆでたてのソーセージ、そして会員たちが語る風変わりな体験談。その極めつきはクリスマスの前日、ある老医師が語った、ひとりの若く美しい妊婦をめぐる、奇怪だがロマンチック、しかも心温まる物語だった。モダン・ホラーの騎手がホラーをメインディッシュではなく香辛料として、最小限の描写で最大の効果を上げた意欲作と言える。(中山来太郎)



内容(「BOOK」データベースより)

行方不明だった少年の事故死体が、森の奥にあるとの情報を掴んだ4人の少年たちは、「死体探し」の旅に出た。その苦難と恐怖に満ちた2日間を通して、誰もが経験する少年期の特異な友情、それへの訣別の姿を感動的に描く表題作は、成人して作家になった仲間の一人が書くという形をとった著者の半自伝的な作品である。他に、英国の奇譚クラブの雰囲気をよく写した1編を収録。

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9 of 9 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 映画だけじゃもったいないよ。, 2006/11/8
By masaoasis (埼玉県) - See all my reviews
映画を観たことがある人も、ない人も読んで後悔はない。
観たことがある人は映画との違いが楽しめるだろうし、観たことがない人は読み終えたあと、きっと映画を観たくなるだろう。
試写会で映画を観賞したあと、スティーブン・キングは「よく僕の原作をここまで素晴らしいかたちで映像化してくれた」と言って号泣したそうだ。
久しぶりに読み返してみて、その比喩の巧みさにひたすら感動した。わかる、わかると何度ひざを叩いたことか。今更ながら、彼の文章力を痛感した。山田氏の翻訳もきっと素晴らしいのだろう。もし僕がアメリカ人で、原語で読むことができたならば、その世界観を今以上に深く理解できるのかなと想像し、それって信じられないくらいにすごいことだなと思った。だってすべてを理解できない今でもかなり入り込めるし。
小学生の頃、たしかに自分の周りの世界は小さかったが、そのちっぽけな世界の中で、子供ながらにも心が複雑に揺れ動いていたことを思い出させてくれる。そんな小説です。
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12 of 13 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars 子供時代に終わり, 2004/9/28
 スタンド・バイ・ミーは4人の少年達のひと夏の冒険の中で、子供時代の決別を描いている作品です。

 4人が4人とも複雑な家庭事情をもち、違う未来を見ていながら、それでも誰かと自分を区別する事なく遊んでいられる時期というものはそれ程長くはありません。ティーンエイジャーに入り、選択する道が違っていけば仲間も変わってゆきます。いつまでも子供時代の仲間が変わる事なく一緒に大人になってゆく事はできません。
 
 4人の少年は12才。学校が始まる寸前の休暇を行方不明になった子供の死体探しに行きます。電車の線路を歩いたり、ヒルだらけの川で泳いでしまい、大騒ぎしたり。そんな中、4人がいつまでも一緒ではない、という予感をさせるようなエピソードがさりげなく盛り込まれています。
 「人が足を引っ張るんだ」ひときわ大人びているクリスがラチャンスに言います。お前は別の道に進んでいかなければならない、と。自分達は一緒にはじきにいられなくなるだろう、という予感をもう既に感じ始めているクリス。それが大人になってゆく事なのだ、と子供なりに感じて始めているのです。
 
 見つけた死体を前に、兄達不良グループにそれを奪われまいと拳銃を向けるクリス。友人二人は雷におびえ逃げてしまう。最後に側に残ったラチャンスにクリスは震えた声でいいます。
 「そばにいてくれ」 「ここにいるよ」
 それが決定的な選択であったかのように、その旅の後、学校に戻った彼らはいつしか別べつの仲間に属し始め、別々の道を歩んでゆく事になります。 最後まで友人としてそばにいたクリスとラチャンスもまた別れを経験する事になります。

 大人になってゆく10代のあの頃、彼らと同じように違う道を歩み始めた時から、いつまでも一緒にいるのだろうと思ってきた仲間達と、何度同じような別れを経験してきただろう。今はもう会う事もなくなった仲間達と過ごした10代の無邪気な日々を、思い出させてくれる作品です。

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8 of 9 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 青春のバイブル, 2002/4/24
毎年1回は読み返している数少ない作品です。
いい表しようのない子供の頃の感覚、当時あった風景、
秘密の隠れ家、いつも遊んでた友達が読んでてフラッシュバックします

僕が10代になるまでの頃が作品の生活環境とよく似てたので懐かしく
感じるんですが今の10代の人たちにはたんなるフィクションのように
まったく違って感じるかも知れません。

映画も負けず劣らずの傑作ですが原作の方が
心の描写や完全版のストーリーが読めて
より深く作品が味わえるはずです。

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