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愛は束縛 (新潮文庫)
  

愛は束縛 (新潮文庫) (文庫)

フランソワーズ サガン (著), Francoise Sagan (原著), 河野 万里子 (翻訳)
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

財産のある若き美貌の妻ローランスの結婚は、ピアニストのヴァンサンに「自由」を与えることだった。しかし、階級の違う結婚を嘲笑する彼女の父、冷やかでスノッブな彼女の友人の視線のなかで、飼い犬のように夫ヴァンサンを独占するローランス。そして、彼がその才能で富と名声を得たとき、真実の愛が姿を現した…。愛の束縛、愛の哀しみを描くサガン待望の恋愛長編。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 前半はうっとり・・・後半は現実的な恋愛小説, 2005/6/22
 江國香織さんはこの小説を、「お酒をたっぷり吸ったブランデーケーキみたいな恋愛小説」と表現しました。
芯まで恋愛に浸された豊潤な小説という意味でこの表現を使ってらっしゃいますが、まさにその通りです。

 ピアニストの夫と財産のある妻。経済的に妻に依存している夫は、いつも妻に負い目を感じています。
しかし夫は、ある日ひと儲けをし、変わっていく。妻の言いなりになる生活から決別しようとする。

 男性の心理として、夫は妻の言いなりになるのではなく、自分のほうがより力を持ち、妻を支配したいのでしょう。
しかし妻はそれをよく分かっていて、いつか夫が自分の力を必要としなくなった時に自分から離れて
いくのではないかと恐れ、夫の自由を奪っていたのです。

 『愛は束縛』

 お互い愛し合っているのに、なぜ苦しめあう結果になってしまうのか?
愛をめぐる人間の心理をみごとについた作品だと思います。

 そしてこの作品の最大の魅力は、女性がうっとりしてしまうような舞台設定や描写だと思います。
グランドピアノ、スポーツカー、パリの超高級マンション、そして背後に流れるクラッシック音楽やジャズ・・・

 まさにお酒をたっぷり吸ったブランデーケーキ!
顔に近づけただけでそれが発する香りにむせそうになる。
でもそれは魅惑的な香りなのです。

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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 サガンの円熟期の代表作, 2003/10/22
 とても完成度の高い作品である。
使われる言葉、次々と変わる場面、登場人物の描かれ方など細部をみればみるほど、サガンの才能を感じさせてくれるだろう。
 「サガンの作品には何もおこらない」という批判が初期の作品に対してあったというが、この作品は映画のように大変ドラマチックである。

 この作品で主人公は倦怠とは正反対、悲しくなるほど非常な情熱を持った女性として描かれている。
 小説として、大変楽しめる作品ではあるが、同時に愛することについて深く考察する機会も与えてくれる、迫力の一冊である。

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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 結婚って・・・, 2004/10/30
自由人で呑気な芸術家肌の夫と、金持ちで支配的な嫉妬深い美人妻。
この妻ローランスは、どう考えてもお友達になりたくない嫌な女なのですが、
最後まで読むと痛々しく哀れで、共感する部分もあります。
本人は、ただ幸せになりたいだけの小さな女の子だったのかもね・・・と。
二人とも幸せになりたいのに、お互いに愛しているのに、
なぜ二人でいると不幸なんだろう。結婚って難しい・・・
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