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革命か反抗か―カミュ=サルトル論争 (新潮文庫)
 
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革命か反抗か―カミュ=サルトル論争 (新潮文庫) (文庫)

by 佐藤 朔 (翻訳)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

歴史を絶対視するマルクス主義を批判し、暴力革命を否定し、人間性を侵すすべてのものに“ノン”と言い続けることを説いたカミュ。彼の長編評論『反抗的人間』の発表をきっかけにして起きたサルトルとの激しい論争を全文収録。カミュ、サルトル二人の思想の相違点を知るとともに、現代における人間の尊厳、自由について考えさせる必読の書。ほかにF・ジャンソンの二論文を収める。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

佐藤 朔
東京生れ。慶應義塾大学仏文科卒。同大塾長、私大連盟会長等を歴任。フランス学術文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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6 of 7 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 革命対反抗, 2004/3/18
~この論争はカミュの『反抗的人間』をめぐって争われたものですが、その内容についての議論というよりは、サルトルらの側からカミュへの個人攻撃、またその反撃の繰り返しのように思われます。ほとんど嫌味の言い合いに近いものも感じられます。  反抗的人間自体が革命のためなら殺人が許されるというのはおかしい、といっていますので、ここでサルトルの共~~産主義革命と、左翼寄りに居ながらも革命による殺人を否定するカミュの立場の違いがより明確に示されたのではないでしょうか。 この論争は結局サルトルの方が有利な形で終わったわけですが、これはサルトルが文学者であり哲学者でもあるのにくらべ、カミュがあくまでも文学の範囲内にあり、その主張や文体が文学に依っているものであるからではないでしょう~~か。 私個人としては、サルトルだけでなくカミュもまたその時代を反映し当時の若者に絶大な支持を受けていたのですから、その意見にはやはり耳を傾けるだけのものがあると思います。~
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34 of 46 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 正義のためなら殺人は許されるか?, 2002/10/6
By 石ケ守諭邦 - See all my reviews
(TOP 100 REVIEWER)   
正義のためなら殺人は許されるか、というと、まるで現在のブッシュ政権に対する問いのように感じられるかもしれませんが、この論争が起こったのは今から50年も前、1952年のことです。

カミュにとって、人間の生命こそが価値です。いかによりよく生きるか、ではなくて、いかにより長く生きるかが問題なのだ、とまでカミュは言っています。ですから、どんな大義名分があろうと、カミュにとって殺人は悪です。戦争は悪ですし、死刑も悪です(カミュには「ギロチン」という死刑制度についての文章もあります)。革命運動も、それが殺人を許容するなら悪です。

カミュ・サルトル論争は、共産主義革命という正義のためなら殺人は許されるか、をめぐる争いです。共産主義が正義かどうか、が争われているのではありません(同じことですが、「反抗」と「革命」の対立であって、「共産主義」と「資本主義」の対立ではありません。ふたりとも共産主義が正義であることを疑っていません。ただ、カミュが革命運動の最終手段である暴力を否定しているので、事実上は反・反体制に傾いています)。この論争では、サルトルの思想がカミュの心情を圧倒している、という判断が大勢のようです。けれども、歴史はカミュのほうが正しかったことを証明しているように見えます。

私は、カミュと同様、たとえ正義のためでも殺人は許されない、殺人を認めたときに正義ではなくなる、と思っています。世界に意味がないからこそ、殺人は認められません。逆に言えば、殺人という究極的な行為を許すような価値があるのなら、世界には意味があることになってしまいます(ーーもしかしたら、世界には決定的な正義があるのかもしれません。でもそれは、残念ながら私たち人間の眼からは隠されています。ですから聖書でも「復讐するのは神である」(ローマ12・19)とされているのだと思います)。

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4 of 5 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars この本を読んで、カミュが好きになりました。, 2008/3/25
By kaizen (愛知県) - See all my reviews
(TOP 100 REVIEWER)   
高校の頃、サルトルゼミで、サルトルを読んでいても、ちょっとした解説や批評、文学以外はちんぷんかんぷんでした。この本を読んで、カミュに興味をもち、カミュの本もたくさん読みました。そういうきっかけを与えてくれた本なので、感謝しています。
論争の表面的な言葉は、原文によらないとニュアンスが伝わらないと諦めているので、特に気にはなりませんでした。
この本を読んで、カミュが好きになった人もいるということを記録しておきます。
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3.0 out of 5 stars 殺人が許されるかだって?
殺人について、本書では触れられていません。ほかのレビューを参考にすると、違うじゃないかと思う人が多いと思います。
そもそも、この論争はカミュの「反抗的人間... 続きを読む
Published on 2003/11/24 by 三流の骨太

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