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精神分析入門 下    新潮文庫 フ 7-4
 
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精神分析入門 下  新潮文庫 フ 7-4 (文庫)

フロイト (著), 高橋 義孝 (翻訳), 下坂 幸三 (翻訳)
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登録情報

  • 文庫: 476ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版版 (1977/01)
  • ISBN-10: 410203806X
  • ISBN-13: 978-4102038062
  • 発売日: 1977/01
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 13,845位 (本のベストセラーを見る)

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17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 臨床に即して, 2007/6/5
By ピュアリー - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
 下巻では神経症総論の続きと続精神分析入門が収められている。続精神分析入門で
は7講が収められているが、これは特に精神分析入門のように講義録のまとめのよう
な体裁をとっているが、実際には抗議録ではない。精神分析入門を発刊した後15年
も経っているので、新しい知見を付け加えるために書かれたものである。

 特に精神分析入門の時にはなかった死の欲動や超自我といった概念が導入されてお
り、その観点からの読み直しはとてもすっきりとしている。やはり概念が増えると説
明力や説得力が増えるのかもしれない。

 この下巻も色々と見ていくと面白いのだが、一つだけ思ったことを書く。最後の35
講の「世界観というものについて」のところで、フロイトは精神分析は治療技術から出
発しており、それは科学の一つの分野であると言っている。思想体系としてのものでは
ないと。現実的には精神分析は治療技術だけではなく、哲学や宗教や思想として広く世
界に知れ渡り、強い影響力を持っている。これは思想といって差し支えないぐらいであ
る。しかし、フロイトは謙虚にそこまでは考えておらず、臨床の中・実践の中での精神
分析というありように限定しようという意図を持っているようである。

 確かに精神分析的に見れば、世界の様々な考え方や現象を理解することができるよう
になるが、いうなればそれは精神分析の応用であるにすぎないのかもしれない。精神分
析の本質や真髄はやはり治療者と患者との間で織り成される精神分析的な治療という営
みにあらわれているのだろうと思う。フロイトが最後まで臨床家として生きたのはそう
いうことも関係していると思われる。

 このことからも本当に精神分析を理解していこうとするのであれば、本を読んだり、
知識を積み重ねることももちろん大切であるが、それ以上に臨床の中で精神分析的な生
の体験を積み重ねることがとても大切になってくるのだろうと思う。
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38 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 講義の中心部, 2003/7/29
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27 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 下巻は、上巻を布石に新たなる展開へ, 2005/2/21
フロイトが、なぜ精神分析入門を錯誤行為や夢から語り始めたか、そのアプローチの理由については上巻でも触れられていたが、第二十四講「普通の神経質」で全貌が明かされる。

フロイトが、「人類」レベルの視点を欠かさなかったこと、また、精神分析を「科学(当時の)」に位置付けていたことを改めて認識した。哲学批判、宗教批判をした上で、「科学」を顕揚するとともに、「科学」に踏み止まる態度を示した。弟子であったユング、アドラーをチクリと批判しているが、マルクス主義批判が、今読んでも当たっていることには驚く。

上下巻を通じて、素人の私には論理展開が相当込み入っているように感じる。心というものが、そのような表現でしか表しようがないからなのか、精神分析がそのような歩みで進んできたからなのか。フロイトの言う「心的装置」の考えから、こころを何か機械的なモデルとして必死に捉えようとしている、あるいは原因→結果の線を何度も引き直すためにモデル改変に奮闘しているような感じを受け、こころとはちょっと違うんじゃなかろうかと感じた。

入門とはいえハイレベルである、あるいはハイレベルな所までフロイトが我々を引っ張っていってくれるとも言えようか。それにしても、フロイトの語り口はユニークで楽しい。
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