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悪霊 (上巻) (新潮文庫)
 
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悪霊 (上巻) (新潮文庫) (文庫)

by ドストエフスキー (著), 江川 卓 (翻訳)
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Product Details

  • 文庫: 651 pages
  • Publisher: 新潮社; 改版 edition (1971/11)
  • ISBN-10: 4102010173
  • ISBN-13: 978-4102010174
  • Release Date: 1971/11
  • Product Dimensions: 5.9 x 4.3 x 0.8 inches
  • Average Customer Review: 4.5 out of 5 stars  See all reviews (20 customer reviews)
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29 of 33 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars ものすごい, 2006/2/9
解説等を読むと、本書はドストエフスキーの思想探求の結晶なんだそうな。
確かに、様々な立場の人物が登場して、それぞれの信条を滔々とまくしたてており、それが一方ならぬ印象を残す。

が、正直に言って、一回読んだだけではその思想を十分に理解することはできませんでした。
なにしろ神になるために自殺するなど、自分にとってあまりに異質な思考が展開されていたものですから。

にもかかわらず、本書をとても面白いと思うのです。
では、どこが?
それは、多くの人物が次々と登場し、際立つ個性を主張しながらぶつかり合う、にもかかわらず、全体として統一された圧倒的なストーリーの流れが生み出されている点にあるのだと感じます。
まるで激しく波打つ奔流に飲み込まれるかのごとく、本書を読み進みました。
これだけ長大であるのに、少しも飽きることなく、一気呵成に読み終えられたのは、やはり本書が名作であるということなのでしょう。

というわけで、内容をよく理解しえたとは到底言えぬものの、しかし、そのものすごさを肌で感じた、と申しておきたいと思います。
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18 of 22 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 信仰をもたない人間の危うさ, 2003/8/31
By bluepasta (Brooklyn, NY USA) - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
ロシア社会に混乱を引き起こそうとする地下組織。その結束を図るため、脱退者を殺害したという「ネチャーエフ事件」の史実を元に、ドストエフスキーが無神論的革命思想の成立過程およびその影響について探究した作品。

この作品は、土地の有力者ワルワーラ夫人、その住み込みの家庭教師ステパンがそれぞれ、虚無と悪徳に憑かれた主人公スタヴローギン、その腹心ピョートルを産み出してしまう設定になっています。若い二人の教師であったステパンの愁いが、現行の秩序や神の存在についての疑義につながり、そんな教師をもった生徒たちがニヒリズムに突っ走る結果になるというのは、作者のロシア社会に対する皮肉でしょう。つまり、作品の根底に、ロシアにおいて、無神論はどこから生まれて来たのか、というドストエフスキーの問題意識があるのです。当時のロシアは、農奴解放令によって旧秩序が崩壊し、動揺と混乱の只中にありました。激動の中人びとは新しい秩序を模索しますが、無神論やニヒリズムに基づく行動規範は混乱を深めるだけです。ドストエフスキーは、信仰をもたない人間は、生き方の倫理的基盤が定まらず危うい、とこの作品で痛切に批判しているのです。その問題意識自体はきわめて現代的ですが、キリスト教の信仰という回帰する場所をもたない人は、この本を読んでますます途方に暮れることになります。

ドストエフスキー存命中は、この作品を理解するうえでもっとも重要と思える「スタヴローギンの告白」の章が、何度も書き直したうえでも作者が納得しなかったため、結局削除されていました(邦訳では、巻末に収録されているので読むことができます)。その一件でも分かるように、この作品は相当難産だったようで、文中から作者の苦しみが伝わってきます。「罪と罰」などと比べると、読みにくく難解であることを覚悟して取りかからなければならない本です。

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19 of 24 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 珍しくも思想性が前面に, 2007/4/7
By 紫陽花 "玲瓏" (神奈川県相模原市) - See all my reviews
(TOP 50 REVIEWER)   
ドストエフスキーの代表作の一つ。彼の作品は深遠な思想を秘めながらも、雄大な構想・ストーリー展開、そして独特の語り口で読者を物語に引き込む点が特徴であるが、本作は思想性を前面に押し出した珍しい作品。ドストエフスキー自身が語っているように、当時の共産主義運動の中に危うさを感じ、それが将来のロシアの混乱を招く事を危惧して(この予見は当ってしまう)、警鐘を鳴らす意味で敢えて意見をストレートに出したもの。

主人公は、ドストエフスキーの作品の中ではスヴィドロガイロフと並ぶ悪漢役スタヴローギン。「悪霊」は彼自身とも言えるし、共産主義を指しているとも言える。もう一人の主人公ピョートルは一般大衆の代表で、一般人が容易に回りの意見・思想に染まってしまう危険性を体現している。スタヴローギンはドストエフスキーが作品中で良く用いるアンチ・キリスト的な超人思想の持ち主。超人なので人を人とも思っていない。「罪と罰」ではラスコーリニコフは殺人を犯す事によって、超人から唯の人へと引き戻され、最終的には魂の救済を受けるのだが、スタヴローギンは魂の救済など無縁である。こうした人物が共産主義の主導者になった時の恐怖をこれでもかと描くのだが、上述の通り、歴史はその通りになってしまうのである。

本作はドストエフスキーが作品の物語性を捨てて、共産主義運動の危険、その行方に待っているものの恐怖を予見した文学史上の傑作。
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5.0 out of 5 stars 読みづらいけど、深い
読み物としてなら人気作家の現代小説の方が、読み易いし、物語も面白いと思うが、本書の読後感には非常に深い物を感じる。個人的には、スタブローギン、シャートフ、キリー... 続きを読む
Published 8 months ago by hijikata

2.0 out of 5 stars まだ下巻は読んでいない。
下巻をまだ読んでいない、すなわち、今後の展開をまったく知らないという状態でこのレビューを書いています。
・・・・・・・・・・・難しい!... 続きを読む
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4大長編の他の作品に比べて、風景描写が少なく、人物それぞれがある思想の代弁者、あるい... 続きを読む
Published on 2006/11/24 by イタリア研究会

3.0 out of 5 stars 駄文と傑作
本書は非常に評価に苦慮する作品である。本書の大半は陳腐な田舎町の退屈な生活を退屈に描いただけであり、ドストエフスキーの社会主義批判の書と構えて読んだら拍子抜けす... 続きを読む
Published on 2006/10/10 by karenina

4.0 out of 5 stars 面白かったけれど
上・下巻に分かれているぶん、上巻では主に登場人物の性格付け・位置づけが殆どで、本筋に関わる大きな事件が起こるのが専ら下巻、という感じになってたような。文庫版にな... 続きを読む
Published on 2005/10/18 by あおねこ

5.0 out of 5 stars キャラクター設定にも妙味
... 続きを読む
Published on 2005/9/12 by daepodong

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