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絶対音感 (新潮文庫)
 
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絶対音感 (新潮文庫) (文庫)

by 最相 葉月 (著)
4.7 out of 5 stars  See all reviews (7 customer reviews)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

「絶対音感」とは音楽家に必須の能力なのか?それは音楽に何をもたらすのか―一流音楽家、科学者ら200人以上に証言を求め、驚くべき事実を明らかにする。音楽の本質を探る、ベストセラーノンフィクションの文庫決定版。


著者からのコメント

最相葉月です。

『絶対音感』がこのたび新潮文庫になりました。
本書は音楽の才能といわれる絶対音感がいかなる能力であるのか、200人以上の音楽家、脳科学者、心理学者、音楽教育関係者にインタビュー、取材した情報をもとに、社会的科学的歴史的視点から多角的に検証したノンフィクションです。絶対音感を称揚したり否定したりするものではありません。

このたびの再文庫化にあたっては、これまでと装いを新たにした部分がたくさんあります。
ピアニスト・文筆家の青柳いづみこさんに音楽家の視点からの解説をお願いしたほか、最新の脳科学論文を確認して情報をできるだけ新しいものに修正、バーンスタインのヤング・ピープルズ・コンサートの翻訳を柴田元幸さんのお弟子さんである小澤英実さんに依頼、クラフト・エヴィング商会の吉田篤弘・浩美さんには新たなブック・デザインをお願いし、私自身も読みやすさを考えて文章にかなり手を入れました。

私の大切な一冊。ぜひご一読いただけるとうれしいです。


Product Details

  • 文庫: 430 pages
  • Publisher: 新潮社 (2006/04)
  • ISBN-10: 4101482233
  • ISBN-13: 978-4101482231
  • Release Date: 2006/04
  • Product Dimensions: 5.9 x 4.1 x 0.6 inches
  • Average Customer Review: 4.7 out of 5 stars  See all reviews (7 customer reviews)
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25 of 26 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 音楽の「本質」に肉薄, 2007/4/24
By 藤島 (東京都) - See all my reviews
ノンフィクション著作で、聞いた音の音程が正しく分かるという「絶対音感」というテーマだけで、これだけのボリュームの本が書けるものなのかと、見たときには正直ちょっと驚きでした。

が、読んでみて納得できました。

著者がこの本を書くきっかけは、たしかに「『絶対音感』について調べてみたい」ということだったわけですが、それの調べ方が半端ではなく、音楽と音の科学の両方の側面から、きわめて多数の専門家に直接アプローチして様々な知見を引き出し、総合的にまとめようとした結果、最終的には、単に「絶対音感とは何か」というテーマを超え、「音楽とは何か。人はなぜ音楽に感動するのか」にまで踏み込んだ論述がなされるまでになっていました。

しかも、専門家へのアプローチの仕方も、単に断片的に聞きかじるのではなく、作者自身で科学的な内容を咀嚼し、また、音楽家の人生を細部まで調べ、共感を持って接し、そうした上で言葉を紡ぎ出しています。これなら、これだけのボリュームになるのは当然でしょう。

そして、作者のその労苦に釣り合うだけ、ものすごく濃い内容の音楽論であり、しかも同時に実に感動的なドキュメンタリー小説になったのがこの本だと思いました。

不覚にも、僕は文庫になるまでこの本のことは知らなかったのですが、1998年の初刊時にも非常に話題になった本だそうで、それも宜成るかな、です。

絶対音感を巡る、音楽家の様々なエピソードや、科学的な知見の数々も読み応えがありますが、僕にとってとりわけ感動的だったのが、第8章「心の扉」で小説タッチに描かれた、世界的バイオリニスト五嶋みどり一家の人生模様でした。これを読んで、あまりのすさまじさに、打ちのめされた思いでした。

これを読んでしまうと、今まで何気なく聞いていたクラシックも、これからは相当違った聞こえ方になってしまうでしょう。それだけのインパクトのあるエピソードでした。中身は、読んでみてのお楽しみと言うことで、ここには書きません。

文庫で400ページ以上もあり、最近のライトなビジネス書に慣れた身には、やや重い本でしたが、十二分にそれだけの価値のある本でした。音楽好きの人にはもちろん、そうでない人にも、一読を強くおすすめします。
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12 of 12 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 絶対音感を越えて, 2007/6/10
クラシックと武満徹の音楽を愛聴しているので、絶対音感について書いてあるこの本を読んでみました。クラシック音楽家には絶対音感を持っている人もそうでない人もいます。その違いを確かめたかったのです。読んでみると絶対音感とは非常にやっかいなもので、それがあるために、まともに音楽を聴くことが出来なくなってしまう人もいるそうです。演奏家も絶対音感のせいで苦しむ場合もある。まさに絶対音感は諸刃の剣だと思いました。演奏家にも絶対音感がある人も無い人もいますが、それを越えたところに音楽の本質があるという著者の意見に賛同しました。すばらしい音楽を作るには、絶対音感よりも重要な要素がある。早期教育で絶対音感を子供に身に付けさせたい親御さんもいると思いますが、そうであるなら子供を音楽家にする責任と覚悟を持つべきです。それほどの事をこの本は提示しています。なかなかに興味深い本でした。登場する音楽家や作曲家のことを知っていないと読みづらいので、星四つとします。
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6 of 7 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 絶対音感は絶対ではない, 2008/1/6
By kaizen (愛知県) - See all my reviews
(TOP 100 REVIEWER)   
絶対音感は、ものの振動数が絶対的な値であることを考えれば不思議ではない。
音叉という音合わせに使う道具は、コンピュータでも実現できる。

人間の感覚が弁別閾という相対的な処理が得意なことを考えると、
絶対処理と相対処理がどちらが得意かという問題になる。

それでは、絶対音感がある人が音楽で有利かという幻想を持つ人がいるので、
具体的な情報を提供しようとしていると理解している。

体内に音叉を持っていることが、どれだけ人間に取って幸福なことであろうか。
体内に音叉を持っていることが便利というだけであれば、
では物理的に音叉を持ち歩くのは嫌なことかどうかを考えてはいかがでしょうか。

事例から直接、自分や子供の教育について方針を決めるのではなく、
その子にとって、何を得意であることを自覚すると幸せかで考えて欲しい。

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