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巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉 (新潮文庫)
 
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巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉 (新潮文庫) (文庫)

天童 荒太 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

孤立無援で事件を追う馬見原は、四国に向かった。捜査のために休暇を取ったのだ。彼はそこで痛ましい事実に辿りつく。夫に同行した佐和子は、巡礼を続ける者の姿に心を大きく動かされていた。一方、東京では、玲子のことを心配する游子と、逃避行を続ける駒田の間に、新たな緊張が走っていた。さまざまな鎖から身を解き放ち、自らの手に人生を取り戻そうとする人びと。緊迫の第四部。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

天童 荒太
1960(昭和35)年、愛媛県生れ。’86年、「白の家族」で野性時代新人文学賞を受賞。映画の原作、脚本を手がけたのち、’93(平成5)年、『孤独の歌声』が日本推理サスペンス大賞優秀作となる。’96年、『家族狩り』で山本周五郎賞を受賞。2000年、『永遠の仔』で日本推理作家協会賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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5つ星のうち 5.0 犯人の動機が徐々に明らかになる, 2004/7/8
By ナツナオ - レビューをすべて見る
(TOP 100 REVIEWER)   
本作品は、95年に発刊された「家族狩り」を全面的に改訂した新作である(家族狩りの文章を1行も使っていない!)。

残虐な方法で夫婦が殺害され、その子供が自殺体で発見される事件が相次いでおこが、子供達の家庭内暴力の果てに起きた事件として処理される。

事件を発見した、高校の美術教師・巣藤俊介。事件をきっかけにより無気力になっていた彼の中で、何かが変わり始める。
児童相談センターの心理職員・氷崎遊子は、児童虐待にあう少女の対処をめぐり、大きな壁にぶつかる。
そして、事件を一連の連続殺人として捜査を続ける、警部補・馬見原。かれの二つの「家族」に大きな転機が訪れる。

第四部では、犯人の動機が徐々に明らかになる。

「家族の崩壊」と「そのしわ寄せに苦しむ弱者・子供」そして「その子供達の成人後」という本作品のテーマは、大ベストセラー「永遠の仔」に通じるものである。「家族狩り」発刊当時と比べて家族を取り巻く状況は悪化し、様々な事件が多発している。これらの社会情勢の変化にあわせ、作者がどの様なメッセージを私達に与えてくれるのだろうか?

今年の出版界最大のニュースとなるであろう本作品を、あなたは毎月読みますか?それともまとめて読みますか?

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32 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 加速的に進む物語に期待が高まります。, 2005/2/20
By tkselement (山口県) - レビューをすべて見る
(TOP 50 REVIEWER)   
 第3部で多大な変化を見せていたのにたいして、この第4部は細部の変更はあるものの、ほぼオリジナルに近い形で話が進んだのが、意外と言えば意外でした。そのため事件の伸展が急速に進み、いよいよ最終部の第5部へと話を盛り上げています。
 第4部での変更は馬見原の妻、佐和子の心情をこと細かく描いている点。著者のあとがきにも書いていましたが、四国での遍路道の出来事を通して佐和子の心の変化を描いています。これはオリジナルにはなかったもので、オリジナルではどうも影の薄い存在であった佐和子を文庫本ではかなり描きこんでおり、これも著者がオリジナルのサスペンス色の強い物より、文庫本化の家族というものをテーマとしていることを強調していますね。
 さて加速的に物語が進み始めました。残すは第5部のみ。いやがおうにも期待が高まりますね。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 生身の人間のつらさを身近に感じてしまう悲しみ, 2004/7/1
 解決したと思われる事件の真相を追う馬見原、妻の佐和子のやりとりがずっと、ちぐはぐだった気がしていたけど、この巻で佐和子の精神的な弱さだけでなくやさしさ、愛情を感じた。佐和子は深みのある人物だ。ゆえに精神を病むことがあったのかとも思う。

 また元高校教師の浚介は自然と接すること、人と接することを通して精神的にも強くなっていく様が見えるようだ。謎めいた大野と山賀葉子、自分の命をかえりみず子どものためを思って行動して危険にさらされた児童相談センターの氷崎游子の行方、馬見原の妻、佐和子の安否も気になる。そして事件の真相にも馬見原はちゃくちゃくと近づいているように思えるが次巻の最終巻にいよいよ明かされるか・・。登場人物たちの心の痛みがそれぞれ具体的で引き込まれる内容だ。生身の人間の生理やつらさ、大人の男女、男児、女児か思春期の人たち、それぞれの人たちの心の痛み、世界、社会の生きにくさが迫ってくる内容だが、せめて全てでなくてもつらい思いをした人たちにとって報われる結果が待っていることを望んでしまう。

 次巻が最終巻、一体、どんな結末になるのか・・楽しみです。

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