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小さき者へ (新潮文庫) (文庫)

重松 清 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

お父さんが初めてビートルズを聴いたのは、今のおまえと同じ歳―十四歳、中学二年生の時だった。いつも爪を噛み、顔はにきびだらけで、わかったふりをするおとなが許せなかった。どうしてそれを忘れていたのだろう。お父さんがやるべきこと、やってはならないことの答えは、こんなに身近にあったのに…心を閉ざした息子に語りかける表題作ほか、「家族」と「父親」を問う全六篇。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

重松 清
1963(昭和38)年岡山県生れ。出版社勤務を経て執筆活動に入る。’91(平成3)年『ビフォア・ラン』でデビュー。’99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞を、『エイジ』で山本周五郎賞を受賞。2001年『ビタミンF』で直木賞を受賞する。現代の家族を描くことを大きなテーマとし、話題作を次々と発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 お父さんお母さんも大変なんだよ, 2007/8/29
家族の日常の中にある悲哀を描かせたら天下一品の私の大好きな重松作品です。

今回は6作品が収録されております。

子供の心配や、手間は苦労にならないと言うのは親ならわかっていますが、
君たちが悩んでいるように、お父さんお母さんもいろいろ大変なんだよ。
君たちには見せないようにはしているが、たまには見えているんだろ。

娘はお父さんのこと、うざい なんていうけど
息子はお父さんのこと無視しているけど
5歳や6歳のころの笑顔をもう一度向けてくれないかな・・・
もう一度一緒にお風呂で今日のこと教えてくれないかな・・・

だって、お父さんもお母さんもほんとは、大変なんだよ!
だって、お父さんもお母さんもお前たちのことが本当に好きなんだよ・・・

と言う作品集です。
劇的な展開は期待しないでください。待ったりと作品に身を任せて読んでください
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16 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 距離感が見事, 2008/2/8
By I'll go to a place in the sun (神戸市東灘区) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
主人公と脇役との距離感、スタンスの取り方が見事。
私には、「海まで」が秀逸に思えた。
自分自身を見透かされているようで、怖くもあった。
また、同じような思いの人がいるという安心もあった。
主人公が母親に抱く感情は、まさに自分自身のそれと同じであったからだ。
大事にしてやりたいという思いと同じほど、うざったくも思う。
そこが見事に表現されている。
著者とは同じ昭和38年生まれ。
このぐらいの年なると、親に対して自然とそんな思いを抱くのかと悲しくもある。
その他の作品も、うまい。
結果を明示していないようでいて、実は、読者に自分なりの結果を明示させているだろうと思わせる作品集。
個人的に、「海まで」で圧倒されてしまった本でした。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ハッピーエンドではない幸せな話, 2008/4/2
著者も「文庫版あとがき」で書いてあるとおり、本書(と言うか著者の話は大体が
そうですが)話の終りが殆ど問題解決になっていない。でも人生はハッピーエンド
ばかりでは無いと思うし、だからこそ僕は著者の話に惹かれてしまうのだと思います。

中でも「団旗はためくもとに」はもっとも感銘を受けました。お父さんが娘に語る、
「後悔の無い人生なんてない、でも後悔をぐっと飲み込んで我慢して歩いて行くのが
人生」と言う考え方は、眼からうろこが落ちる思いでした。

見た目は格好悪いかも知れないけど、自分の生き方をこういう風に語れる親父になり
たいな---ふと、そう思いました。
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