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リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫)
 
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リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫) (文庫)

高村 薫 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

1992年冬の東京。元IRAテロリスト、ジャック・モーガンが謎の死を遂げる。それが、全ての序曲だった―。彼を衝き動かし、東京まで導いた白髪の東洋人スパイ『リヴィエラ』とは何者なのか?その秘密を巡り、CIAが、MI5が、MI6が暗闘を繰り広げる!空前のスケール、緻密な構成で国際諜報戦を活写し、絶賛を浴びた傑作。日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞受賞。

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5つ星のうち 5.0 「国益」と「正義」に押しつぶされる人間の姿。, 2003/8/18
 かつて高村薫のことを「女流作家と言う肩書きを消滅させた作家」と評した人物がいたというのを聞いたことがありますが、そのことを実感させられる作品です。非常にハードな内容を、これまたハードな文体で抉るように描き出していきます。これはスパイを題材としていますが、ミステリではありません。むしろ、「国家」というものに踊らされる人間が、いかに「人間」たり得るかを主題としているのです。

 イギリス、アメリカ、中国、そして日本の諜報機関、警察機関などが入り乱れ、奪い合うある情報と、それに翻弄されるテロリスト、刑事、諜報部員。彼らは組織、国家の歯車として動くことだけを期待され、用無しとなるや抹殺されていく運命にあります。しかしそのような状況の中で、彼らがいかに自分??意志というものを発露するか苦悩し続ける姿が描かれます。たとえ彼ら自身が、それを感傷に過ぎないと分かっていても。

 各々の立場が課してくる「国益」と「正義」に、彼らがいかにして立ち向かうか。そしてそれに押しつぶされながらいかに生きるか。ここに描かれているのは実に現代的なテーマです。重いテーマでありながら、息もつかせぬスピード感と、重厚なストーリーで一気に最後まで読ませてしまう作者の力量はやはり並の作家ではありません。久々に時間を忘れさせられた小説でした。

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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 緻密な構成のストーリーと、暗い情念を抱える男たちの物語, 2004/9/2
By yuishi (千葉県) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
暗い情念を抱える男たちというのは、高村薫の作品に共通的に登場する人物像だが、本作はそうした男たちが幾人も登場する。

イギリスと日本を舞台に「リヴィエラ」と呼ばれたエージェントを巡る国際謀略のストーリー。92年1月、雪が降る夜、雪を見ながら死に行く男の独白シーンに物語は始まる。都内それぞれの場所で謀殺された外国人の男女。事件に関わる警視庁外事課の刑事。だが、捜査は上から圧力で中止させられる・・・。84年、舞台はイギリス。IRAの若いテロリスト、ジャック・モーガンの物語が語られる。恋人リーアン、彼に関わるCIAのエージェント、暗躍するイギリスの情報機関<MI5>、<MI6>、スコットランドヤード、CIA、組織間の対立、情報の隠匿・・・。

それぞれに情念を抱える男たち。仕事に対する義務、気概、生き方、息詰まる人間関係、組織の論理と個人。暗く重苦しい雰囲気に懊悩しながらも、逃げない男たち・・・。女性の登場人物は少ないが、その分、キラリした印象を残す。

海外を主舞台に緻密で重厚なストーリーに圧倒される(これが日本人による作品か、という驚き)。運命に抗いながらも逍遥として受け入れる男たち・女たちの生き様が印象的。

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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 読みごたえ十二分, 2003/2/28
IRA、CIA、MI5、MI6、日本、中国が複雑に絡む諜報モノ。地域と年代を股に掛け、
人と組織とが複雑に絡み合う。ちょっと油断すると分からなくなるので、覚悟の上で読み始め
るのが良いと思います。
私も女性が書いた諜報モノということで、偏見100%でかなりナメてかかって読み始めましたが、

少し読み進んでは確認のために戻ったりして、ページ数の割には読み終わるのに時間が掛かりま
した。よくよく見ると推理作家協会賞と冒険小説協会大賞をダブル受賞した大作だそう。
そしてこの作品で私は、今更ながら高村薫にハマりました。

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投稿日: 2006/3/17 投稿者: ぐりり

5つ星のうち 5.0 暗くて深い世界の闇を描く傑作
ひとりのIRA闘士を中心に据え、世界の裏側を描いたスパイ小説である。
高村薫の得意とする綿密に計算された構成は、登場人物の豊富さと幾重にも張り巡らされた人... 続きを読む
投稿日: 2005/10/12 投稿者: 海山ごはん

5つ星のうち 4.0 肉厚
読むのに力の要る作品でした。(気軽には読めません。)
文体に触れておくと、外国作品の翻訳のようでして、少々慣れるまで時間がかかってしまったのです。... 続きを読む
投稿日: 2005/7/11 投稿者: プルタブ

5つ星のうち 3.0 結局みんな「リヴィエラ」という単語に踊らされてただけじゃん!って思っちゃダメすか?
... 続きを読む
投稿日: 2005/5/7 投稿者: いしかわ

5つ星のうち 5.0 まさに大作!!
ものすごいです・・・。本当に!
まさに大作というにふさわしい。
ミステリというかエスピオナージュです。情報戦。
何が面白いかというとやっぱり、... 続きを読む
投稿日: 2005/5/6 投稿者: くみぼん

5つ星のうち 4.0 濃厚な作品♪
国際国家、組織などのいろいろな思惑が交錯し渦巻く中、さまざまな人間の血が流れる。コードネーム 《リヴィエラ》... 続きを読む
投稿日: 2005/5/6 投稿者: ゆこりん

5つ星のうち 5.0 かっこいい
何回も読みました。ハードで、切なくて、とても大好きな作品です。
IRA、CIA、MI5、MI6など、普段の生活では絶対に関わることができない話なので、すご... 続きを読む
投稿日: 2004/1/16 投稿者: hiroko1104

5つ星のうち 4.0 みごとな作品です
この本は、一気に読み進んでほしいです。
小説の中の世界があまりに大きすぎて、一息ついたが最後、
最初から読まなければならなくなる可能性が大です。続きを読む
投稿日: 2003/8/22 投稿者: rabbit-orange

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