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ポプラの秋 (新潮文庫)
 
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ポプラの秋 (新潮文庫) (文庫)

湯本 香樹実 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

夫を失ったばかりで虚ろな母と、もうじき7歳の私。二人は夏の昼下がり、ポプラの木に招き寄せられるように、あるアパートに引っ越した。不気味で近寄り難い大家のおばあさんは、ふと私に奇妙な話を持ちかけた―。18年後の秋、お葬式に向かう私の胸に、約束を守ってくれたおばあさんや隣人たちとの歳月が鮮やかに甦る。世界で高い評価を得た『夏の庭』の著者が贈る文庫書下ろし。

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5つ星のうち 5.0 秋の光, 2002/5/30
By カスタマー
『夏の庭』が草のにおいがする本なら、この『ポプラの秋』からは秋のきらきらした光を感じる。平易な文体から7歳の千秋の心の動きが痛いように伝わってくる。大事な人が死んでしまったらどうしよう…と不安に思った幼い日の自分を思い出し胸が痛くなる。「死んだ人への手紙を届けてあげる」という大家のおばあさんに、死んだ父への手紙を託すことで少しずつ癒されていく千秋の心…。失った人への思いに自分でどう決着をつけていくのか、読みながら何度も涙があふれてきてどうしようもない。懐かしい秋の光が心に差し込んでくる一冊。
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 心が切られるような思いがしました。, 2004/5/16
By crustycronkite (東京都練馬区) - レビューをすべて見る
 人生って苦痛に溢れている。自分にとって大切な人だっていつかは死んでしまうし、自分自身の日々の生活/人生と格闘するだけでも大変なのに、愛する人を失った時に自分とどう折り合いをつけるのか?

 湯本さんは老人と子どもを描かせるとほんと素晴らしい。彼女の作品群に出てくる爺ちゃん婆ちゃんたちは匂い立ってくる程リアルだ。私はおばあちゃんっ子だった(祖母はすでに他界しています)のでこの物語は読んでいて辛かった。

 けれど、湯本さんの作品は、主人公の子どもたちが老人たちの死をおぼろげながらも理解しようと格闘し、彼らとの交流を自分たちのこれからの人生に立ち向かう力強さとして変換してゆくところにある、と私は思います。「癒し」ではないと思います。主人公はこれからも苦悩に立ち向かっていかなければならないのだから。

 「夏の庭」の大人バージョンです。本当にお勧めです。

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17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 稀にみる一等級の作品, 2005/2/7
久しぶりの感動本となりました。人間愛というか、純粋な心と心の触れ合いが、とても素敵なのです。小さなアパートに暮らす人達。赤の他人でも、ほどほどの距離でつながっている生活。それほど裕福に暮らしているとは思えないけれど、助けを必要とする人を見かけたら、自然に手を差し伸べていく.......こういう環境って、今、存在しているのかなあ.....最近は、洗濯機はもちろん家の中だし、近所の人達と、落ち葉拾いして、焚き火をすることも稀だと思う。ましてや、そんな焚き火をみつけて、さつまいもを買ってくるおねえちゃん。気取りもなく、自然体で生活していることが、なんて心地よく、思いやりに満ちているでしょう。
 いろんな世代の人が混じって生活することがとても普通だったのに、それが今では希薄になってきているように思います。だから他人同士、世代が異なる人達の触れ合いがとても気持ちいいということを教えてもらえて、心がほかほかしてくるのでしょうね。

 臆病で、危なげだった主人公が、おばあちゃんとの絆を強めていく。そして、精神的にも癒されていくといったストーリーもいいものです。子供って、自分の心がとても傷ついていることがわからないんだろうなあ。病んでいることがわからないので、自分の感情に戸惑い、不安、恐怖を覚えてしまう。亡き父へ手紙を書くことで、自分の心を受け止められるようになった主人公。本当におばあちゃんの存在は大きいですね。しかし、このおばあちゃん、なかなかのお人ですよ。ほのぼの系おばあちゃんではないところも、現実的でいいです。こういうおばあちゃんが実在し、その良さががわかる人達がたくさんいる社会っていいなあ。
 ストーリーの最後に明かされる主人公のお母さんの手紙には、涙が止まらなかったです。お母さんも辛かったのですね。彼女なりに娘を思う、深い愛情を知りました。
 稀にみる一等級の作品に出会えたと思います。

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投稿日: 2005/11/26 投稿者: 乱読者

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投稿日: 2005/10/11 投稿者: falhuku

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