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夏の庭―The Friends (新潮文庫)
 
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夏の庭―The Friends (新潮文庫) (文庫)

by 湯本 香樹実 (著)
4.6 out of 5 stars  See all reviews (112 customer reviews)
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Product Description

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   ひとり暮らしの老人と子どもたちとの奇妙な交流を描いた中編小説。世界各国でも翻訳出版され、映画や舞台にもなった児童文学の名作である。アパートの大家のおばあさんと少女のふれあいをつづった『ポプラの秋』や、「てこじい」という異形の老人が印象的な『西日の町』など、死に直面した老人と子どもというモチーフは、著者が一貫して描きつづけているテーマである。子どもだけではなく、幅広い年齢層に支持されている本書は、その原点となる作品だ。

   小学6年の夏、ぼくと山下、河辺の3人は、人が死ぬ瞬間を見てみたいという好奇心から、町外れに住むおじいさんを見張ることにする。一方、観察されていると気づいたおじいさんは、憤慨しつつもやがて少年たちの来訪を楽しみに待つようになる。ぎこちなく触れあいながら、少年達の悩みとおじいさんの寂しさは解けあい、忘れられないひと夏の友情が生まれる。

   少年たちがおじいさんから学ぶのは、家の手入れの仕方や包丁の使い方、草花の名前、そして戦争の悲惨さである。物語の終盤、父親に将来の夢を聞かれ、小説家になりたいと答えるぼくは「忘れられないことを書きとめて、ほかの人にもわけてあげたらいい」と語る。少しだけ大人になった少年たちを、目を細めて見つめるおじいさんの姿が目に浮かんでくるようで、思わず目頭が熱くなる場面だ。本書は、他人への思いやりと、世代の異なる者同士が語り合い、記憶を語り継ぐことの大切さを説いているのである。(西山はな)



出版社/著者からの内容紹介

児童文学者協会新人賞 児童文芸新人賞 ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞他受賞多数 12歳の夏、ぼくたちは「死」について知りたいと思った。そして、もうすぐ死ぬんじゃないかと噂される、一人暮らしのおじいさんを見張り始めて…? 三人の少年と孤独な老人のかけがえのない夏を描き、世界十数ヵ国で出版され、映画化もされた話題作。 --This text refers to the 単行本 edition.

Product Details

  • 文庫: 221 pages
  • Publisher: 新潮社 (1994/03)
  • ISBN-10: 4101315116
  • ISBN-13: 978-4101315119
  • Release Date: 1994/03
  • Product Dimensions: 5.9 x 4.2 x 0.5 inches
  • Average Customer Review: 4.6 out of 5 stars  See all reviews (112 customer reviews)
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39 of 42 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 一気に読んで、すぐにまた読みたくなる傑作, 2001/4/26
 無邪気で残酷な好奇心から始まった出会いが、1つの幸せと、大きな悲しみに帰結し、夏の光にさらされた少年時代が終わる。  本のページ数が残り少なくなり、物語の終わりが近づいてきて、この魅力的な登場人物たちとの別れが非常に残念に思えてきた。そしてラスト。通勤途中の地下鉄で、僕は涙をこらえるのにとても苦労した。

 とても悲しく、だけど満たされた気持ち。  さあ、もう一度、最初から読もうか!

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10 of 11 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars スタンバイミー, 2008/7/24
By kaizen (愛知県) - See all my reviews
(TOP 100 REVIEWER)   
大人になっていくということは、その本人に智恵がついてくるだけでなく、
自分以外の人の考えを参考に行動できるようになるということでしょうか。
おじいさんならこう言うだろうということに基づいて、母の再婚に反対しないという最後の方の場面で、子供の成長を見たような気がしました。

全体としては、読み終わって、スタンバイミーを思い出しました。
男の子が何人かで、死体を探すという基本的な概念は同じかもしれません。
進み方も、設定も、言いたいことも、最後は全く違うかもしれませんが、受けた印象は同じような感じでした。必ずしも同感できることばありではないし、同じ経験をした分けでもない。
人の死と、子供の頃のともだちとの関係という面で同じ文脈上にあるのかもしれません。
若いときに死に直面したときに、どうしたらいいかを垣間見ることができるかもしれません。

後書きを読んで、作者の言いたかったことが書かれているようだったので安心しました。
あとがきで、その本で何が言いたかったかが書かれていると、自分の読み方が間違っていなかったと安心できます。それがいいことかどうかはわかりませんが、試験に作者の意図について述べよという問題が出たときも迷わなくて済むのでよいかもしれません。

ps.
山田詠美さんの本の後書きを読んだときも、作者の意図が素直に書かれていたので安心したことがあります。


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10 of 11 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 確かに「人は死ぬ」ことへの再確認。, 2003/3/28
By A Customer
かなり前に読んだ本ですが、おそらくこの先一生心に残る物語として位置付けのできる作品。
「よく眠るように死んでいるとはいうが、あきらかにおじいさんの「それ」
は眠っているのとは違う」というくだり(記憶)を覚えています。
「人間の死」というテーマを扱いながら、読み終わった後のなんともいえない爽やかさ(?)は
悲しくてやりきれないのに、なぜかやさしい気持ちになるよう。
ちょうど、映画の「スタンドバイミー」のラストの感じを思い出しました。
(発売当初は日本版と言われていた)
ただ悲しいだけの恋人や身内の死ではなく、あくまで他人の死であることにこの作品の意味があると思う。
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