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隠された証言―日航123便墜落事故 (新潮文庫)
 
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隠された証言―日航123便墜落事故 (新潮文庫) (文庫)

藤田 日出男 (著)
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

1985年8月12日、日航123便は群馬県御巣鷹山中に墜落し、520名の犠牲者を出した。発表された事故原因は圧力隔壁破壊。だが、その結論には多くの専門家が首をかしげた。何が隠されたのか。元日航機長の著者は、各種の資料を収集し、事故原因を追究する。そして、ついに内部告発者があらわれ、隠されていた証言が事故の真相と隠蔽の構図を浮き彫りにした。迫真のノンフィクション。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

藤田 日出男
1934(昭和9)年生れ。’56年3月大阪府立大学農学部獣医学科卒業。’58年、運輸省航空大学校卒業。同年、日本航空入社。パイロットとして、コンベア880、ダグラスDC‐8などに乗務。’94(平成6)年、同社を退社。航空安全活動歴は長く、’66年、「航空安全推進連絡会議」設立に参加。’87年、英国クランフィールド工科大学で航空事故調査のマスタークラスに学ぶ。現在、「日本乗員組合連絡会議」事故対策委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 341ページ
  • 出版社: 新潮社 (2006/07)
  • ISBN-10: 4101293511
  • ISBN-13: 978-4101293516
  • 発売日: 2006/07
  • 商品の寸法: 15 x 10.7 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 4.0 こういう著書の存在は賞賛に値するが、、、, 2006/10/19
広く知られるべき内容が書かれている。しかし、文庫版あとがきだけ読めば、分かる人には十分かもしれない。

自衛隊の不可解な行動、ボーイング社の自社権益維持優先の対応、事故調の情けない小役人ぶり、確かに腹立たしい。ただ、20年経ったネット社会の現在では、あの時のような情報操作は難しくなっていると期待したい。また、著者のような信念に従って行動する専門家が存在しただけでなく、著者のような行動力は無くとも、良心に従って行動を起こした内部告発者が居たことは、やはり喜びたいし、ネットの時代は、そういう人達に有利であることも信じたい。

基本的に、私はこの著書を賞賛したい。でも星1つ減点なのは、次ような理由からである。

1)事故原因の究明は重要であり、事故調査再開という著者の主張にも全面的に賛同する。しかし、事故後20年経ったが、123便と同様の事故は起こっていない様子である。であれば、事故原因は、あの機特有の問題であった可能性も高まっているのではないだろうか? 機個体の問題なのか、機種の問題なのか、これは非常に重要な問題であると思うが、この点について20年という時間を生かした検証が不足しているように思われるのが非常に残念。
2)自衛隊の初期行動に不可解な点が大きいことがよく分かるように、客観的に書かれているし、著者も陰謀説に与している訳でないことも分かる。著者は、墜落現場の発見を遅らせるような意図が働いた可能性が高いことを合理的に指摘しているが、そいいう意図の背景の推察について、歯切れが悪いように感じたのが残念。

事故調査再開を期待したい。
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16 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 真実を求めることこそ、さらなる「安全」への一歩, 2006/9/14
 事故から20余年。
 元日航機長である著者が、事故調の最終報告書に対して「隠さざるを得なかった」と指摘する真実を生存者の証言、ボイスレコーダー、フライトレコーダーの記録などから求めていく。
 事故調の最終報告が報道されたとき、これが真実なんだと鵜呑みしていた自分も反省を促された。まさに「真」の真実を求めていく著者には感服する。
 日航機123便事故については、多くの著書がある。一部には陰謀説を展開しているような著書もあるようだが、この著書はそれらと一線を画している。
 ICAO(国際民間航空機関)の国際条約に基づいて、政府・国土交通省は、再調査を速やかに再開しなければならないと、著者は結んでいるが、この著書を読む限り、まさにその通りと深くうなずきながら、この本を閉じた。
 ただ一点、ボイスレコーダーの記録が最後に付されているが、もう少しわかりやすければと思う。その点は、米田憲司著『御巣鷹の謎を追う−日航123便事故20年−』もあわせて読むと理解がより進むだろう。
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19 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 決して昔の話ではないことがよくわかる, 2006/8/25
By mfhty (和歌山県) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
 1985年8月12日、520名もの死者を出した日航123便事故。今でも、お盆に遺族らが墜落現場である御巣鷹山に登って行う慰霊・祈りがニュースで流れる。だが、遺族や関係者でない多くの人にとっては「過去の」事件だろう。
 しかし、この本を読めば、この事件が決して過去の事件ではなく、改めて事故原因を追究すべき、「現在進行の」事件であることがよくわかる。
 著者は、事故調査委員会の調査結果(機体後部の圧力隔壁が修理の際の不手際が原因で破壊し、これにより尾翼が破壊、飛行機はコントロール不能になったという説)が根本的に誤っていることを、論理的にしっかり論述している。特に、圧力隔壁が破壊されると急激な減圧が生じるが、生存者の証言や機体のフェイルセーフ構造からすると、そのようなことがありえないという主張は説得力がある。また、このような調査結果を導いた事故調査委員会は、修理不手際説をとるボーイング社の意向(修理の不手際であれば、事故があった機体だけの問題だが、尾翼の構造など747の本来の機体構造が問題なのであれば大打撃をこうむる)を忖度しながら、結論を導いているとしている。
 この本は、運輸省や事故調査委員会の閉鎖的で情報を外部に出さない体質、一方で、運輸省内部関係者からの情報リークがあることなど、事故そのものにとどまらず日本の官僚組織の体質も明らかにしている。
 さまざまな面で、貴重な示唆が得られる本なので、航空マニアだけでなく、広く読まれるべき本だと思う。
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